足るを知る

 

 

 

昨晩は、鈴本君と銀座の安い居酒屋で痛飲していましました。二人で、焼酎のボトル1本、ワインのボトル2本くらい空けてしまったので、今朝は二日酔いです。いつも「酒は止める」と決心するのですが、二、三日ですぐ忘れてしまいます。

 

翌朝気付いたら、変なメールの返事が来ているのです。酔った昨晩、友人にメールを出していたようです。箍が緩むと本当に何をしでかすか分からない私です。皆さんも気をつけてください。

 

何でこんなに痛飲するのかー?日々、つまらないからです。いくら努力しても思うようにならない自分の人生に半ばやりきれないのです。

 

こんなこと考えているのは私だけかと思ったら、芥川賞、谷崎賞等文壇の主要な文学賞を総なめして、目下、両賞の審査委員も務める作家の川上弘美さんも、新聞のインタビューで「生きていると、嫌なことやしょんぼりすることも多い」なんて話しています。彼女のように、功なり名を遂げて、本もそこそこ売れて印税だけで不自由ない生活を送ることができて、幸せそうにみえる大作家の人でも、そんな心境で毎日生きているんだ、と意外に思いました。

 

そう言えば、天下の長嶋さんの奥方さま、亜希子さんが亡くなりましたね。まだ64歳です。二男二女に恵まれ、田園調布の大豪邸に住み、それこそ何不自由のない生活に恵まれている人だと思っていたら、内実は、病気がちで、田園調布の豪邸を出て、一人で別居して、新興宗教にはまっていたり、有名ではない一男一女は大変だった…などと悲惨なプライバシーが暴かれていました。

 

幸せとは、有名無名、金銭の多寡などとは関係なく、いかに、自分と付き合うことか。つまり、いかに、自分をなだめすかして、高望みせず、「足るを知る」ことだと、思いつめる毎日です。(反論、同情意見をお待ちしています)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む