「明日への遺言」 

産経新聞が大々的に宣伝している小泉尭史監督「明日への遺言」を見てきました。

太平洋戦争末期、無差別爆撃を受けた名古屋で、撃墜されてパラシュートで降下した米軍機搭乗員を処刑したことで戦犯裁判にかけられた東海軍司令官・岡田資(たすく)中将の法廷闘争を描いた作品で、原作は大岡昇平の「ながい旅」。

映画の8割近くが法廷シーンで、地味で暗く、娯楽作品ではないので、大ヒットするような作品ではありませんが、ハリウッドに毒された世界中の若者が、こういう映画もあるものだということは知ってほしいものだと思いました。

富司純子ら東映のオールキャストが出演していましたが、それだけに、できれば、岡田中将役が藤田まことではなく、高倉健だったら、どんなにか世界的にも注目されたんであろうかと残念でした。主任弁護士フェザーストン役のロバート・レッサー、主任検察官バーネット大佐役のフレッド・マックイーン(恐らくスティーブ・マックイーンの息子でしょう)の演技はよかったです。それらしく見えました。

 

東京裁判をはじめ、戦勝国による戦犯裁判については、まだまだ、検討すべきことがたくさんあると私自身は感じています。この話は長くなるのでいつかまた。

“「明日への遺言」 ” への2件の返信

  1. 明日への遺言

    第二次世界大戦終戦直前に、名古屋空襲で民間への無差別攻撃に対して、その戦闘機の乗員を処刑した罪に問われ、B級戦犯・元東海軍司令官・岡田資(たすく)中将の裁判を描いた映画。
    責任転嫁をする軍幹部がいる一方、総ての責任は司令官である自分・岡田中将が負うと主…

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