5年前に早期退職した会社の先輩の水木さんが昨日、急に会社に遊びに来たので、軽くいっぱいお付き合いをしました。もっとも、水木さんは、今年1月、病気で3週間ほど入院したらしく、お酒は飲めなくなってしまい、ウーロン茶を飲んでいましたが。
5年ぶりの再会でした。だから、実は彼が何故急に会社を退職してしまったのか、真相を知りませんでした。話をうかがうと、5年前に会社から「肩たたき」の面接があり、人事部との面接日に指定された日に、急に、友人が亡くなってお葬式があったため、面接日を変更してもらったそうなのです。
式に参列して、友人のお顔を拝見したら、まだ若く、色々とやりたいこと、やらなければならないことがあったはずなので、大変無念そうなお顔に見えたそうなのです。
そこで、あと、定年まで10年近く残っていて、会社に留まることもできましたが、このまま会社にいて「唯々諾々」と過していても仕方がないという思いに駆られ、退職を決意したそうなのです。
その後、水木さんは、あるスポーツ団体の事務局に入り、マスコミの窓口であるスポークスマンを務めていましたが、内部抗争に巻き込まれ、二年半ほどで解任されました。結構、知る人ぞ知る話なので、スポーツ団体の名前は伏せておきます。
水木さんは現在、アンチエイジング関連の団体に勤務しています。会社に残っていれば、毎日、終日パソコンの画面に向かっているだけの人生です。今の仕事は再び色んな人に会って、ビジネスにつなげることができ「会社を辞めてよかったよ」と話していました。
辞めるきっかけの話を初めて聞いて、私もなるほど、と思ってしまいました。