多宝塔が身近にあったので吃驚=真言宗智山派の円乗院

 昨日は半年ぶりぐらいで東久留米の実家に行って来ましたが、9月の半ばだというのに強烈な残暑というより猛暑で、駅から実家まで歩いたら釜茹で状態でした。ちょっとあまりにもの異常気象で、このままでは人類も地球に住めなくなるんじゃないかという嫌な予感がしてきました。地球物理学では、それは20億年後ですが、もっと早まるのではないでしょうか。

円乗院

 ところで、私の趣味は、皆様にはバレておりますが、世界の城巡りと神社仏閣巡りです。あと温泉巡りですかね(笑)。暇さえあれば色々と行きたいのですが、今年の夏の暑さは異常でしたので、途中で熱中症になって周囲に迷惑をかけたくないということで、自重しておりました。

円乗院

 9月の半ばですから、近場ならいいか、ということで、やっと、神社仏閣巡りを再開しました。自宅から自転車で20分ほど。安養山西念寺円乗院です。鎌倉時代、「坂東武士の鑑」との誉(ほまれ)高い畠山重忠(1164~1205年)が建久年間(1190~99年)に、道場村(現さいたま市桜区道場)に創建し、慶長年間(1596~1615年)に現在地(さいたま市中央区)に移建されたといいます。真言宗智山派で、御本尊は五大明王です。

 畠山重忠は今の埼玉県深谷市生まれで、今の比企郡嵐山町の菅谷館を本拠地としておりましたが、この辺りまでも畠山重忠の領地だったということになりますね。

円乗院

  お目当ては、境内にある高さ30メートルの多宝塔でした。弘法大師空海の1150年御遠忌に当たる昭和56年(1981年)に記念事業として建立されたものです。高野山金剛峯寺、根来寺に次ぐ大塔ということで必見、いやお参りには欠かせません。

円乗院

 御覧の通り、確かに立派な大塔です。以前、私自身、高野山にお参りしましたが、そこにある根本中堂を思い出しました。そっくりです。住宅街の中に、根本中堂のような大塔があるのは、どこか、不自然ではありますが、境内に入れば神聖な雰囲気があります。

 残念ながら、多宝塔の敷地内には入れませんでしたが、真言宗ですから、塔内では大日如来を祀っているかもしれません。

円乗院

 拝観時間は午前7時から午後5時までです。私がお参りした時は、どなたも他に参拝者はおりませんでしたが、色んな方がいらっしゃるようで、境内には「三脚撮影禁止」だの、「ここからは墓参者のみ関係者以外は立ち入り禁止」だのといった看板があちらこちらに「展示」され、よほど、何かの被害を蒙っているのかしら?と思ってしまいました。

円乗院

 「ご安心ください。私は単なる神社仏閣巡りの参拝者です」と言いながら、本堂でのお賽銭は少し弾んでおきました。

 そして、ここをお参りすることが出来て、坂東武者の畠山重忠のことをまた少し身近に感じることが出来ました。歴史が教えるところでは、彼は、清廉潔白の恩義に堅い武将で、源平合戦で大活躍しましたが、源頼朝の死後、北条時政の騙し討ちに遭って、命を落としました。まさに、権力闘争です。

 関東地方には、鎌倉だけではなく、御家人たちが建立した寺院が多くあります。いつ何時、生命を奪われかねない乱世で、武将たちは仏教に救いを求めたことがよく分かります。

天祖神社

 この円乗院の奥という言い方は変ですが、与野本町駅を背後に前進すると、バラ園で有名な与野公園がありました。

 ついで、と言っては怒られますが、公園内に天祖神社が祀られていましたので、お参りして来ました。

 以上、本日は、何か、小学生の夏休みの作文のような記事でした。

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