映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」は★★★

 映画「翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~」をロードショウ公開初日の11月23日(木・祝日)に観に行って来ました。

 別に埼玉県に対して思い入れはありませんけど、人生の終焉地が埼玉県の所沢聖地霊園ですので、少しは関心を持たざるを得ません。。。てゆうか、前作の「翔んで埼玉 」(2019年)があまりにも面白かったので、大いに期待して観に行ったのでした。

 しかし、残念ながら期待外れでした。前回のように「埼玉県人にはそこら辺の草でも喰わせておけ!」といった超過激な印象に残る台詞もなかったし、ストーリーを関西に展開したのはいいものの、ちょっと物語の焦点が散漫になり、役者たちが真剣に演技すればするほど、観ている方は白けてしまいました。

 面白かったのは、神戸市長役として出ていた藤原紀香が、「戦闘」場面で、女優の藤原紀香として登場した時、兵庫県西宮出身と言われながら、実は、映画の中では差別されている和歌山県出身だった、というオチぐらいでした(どうでもいいですけど、彼女の両親は和歌山県出身らしい)。観客は、藤原紀香と大阪府知事役の片岡愛之助とは実生活では夫婦であることを知っているので、冷や冷やする場面もありました。コメディーなのに笑える箇所が前回と比べて少なかったのが低評価につながりました。

東銀座「わのわ」日替定食 950円

 映画は「壮大な茶番劇」と銘打っているので、別に目くじらを立てて批評する必要は全くないのですが、第1作の大成功に気を良くしてか、かなりの宣伝費を注ぎ込んでいるように見受けられます。直接の番宣だけでなく、主演のGACKTが滅多に出ないバラエティー番組に出演したりしておりました(笑)。

 GACKTさんは、これまで年齢非公表だったのに、「50歳です」と明らかにしたり、「20歳で悩むことをやめた。だから悩んでいる人を見るとイライラしてしまう」などと話したりしていました。話し方も考え方も、映画のキャラクターと実人物とはそれほど乖離していなかったので、驚いてしまいました。

 映画の最後のエンドロールでは、ミルクボーイの漫才が観られます。こっちの方が面白かったと言ったりしたら、映画関係者に怒られるだろうなあ。。。

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