鴻巣市「阿部」天麩羅せいろ 1400円
広瀬ずずです。
今年は、かの世界史的出来事、ドイツのマルティン・ルターが宗教改革(1517年)を始めてちょうど500年でした。
この改革者ルターが残した言葉に素晴らしいものがあります。
人形の街・鴻巣市
正義は一時的なものであり、いつかは終わりが来るはずだ。
しかし、良心は永遠なるものであり、決して滅びることはないのだ。
自分は正しい。向こうが間違っている―というのは得てして自信家が口にする言葉です。
これが、個人ならまだしも、国家レベルとなりますと、相手を敵国とみなし、正義のための戦争を起こす口実にしかねません。周辺諸国と領土問題を抱えている当時国であれば尚更です。
しかし、500年前のルターは言うのです。正義とは一時的なものだ、と。常識もそうなのかもしれません。その時代、時代の社会通念で正しかったことでも、時代が変われば、価値観が180度変わることもあります。
日本で言えば、幕末か太平洋戦争の敗戦の前後ということになるでしょう。昨日まで「正義」だったことが、朝起きたら、逆賊だったり、悪者になったりするわけです。
それは、500年前も同じことで、だからこそ、ルターは、そういった正義を振りかざす人間の浅はかさを見抜いて、箴言を発したのではないでしょうか。