気の毒過ぎる結愛ちゃん

東京・目黒区の女児虐待死事件。

今月の話かと思ったら、事件はもう3カ月前の3月2日の話だったんですね。しかも、2年以上も前から香川県で虐待が続いていて、犯人の両親は児童相談所から逃亡目的なのか、今年1月に東京に引っ越して、東京でもしつこく虐待を続けていたようです。殺された結愛ちゃん(当時5)は「反省文」まで書かされ、「もっともっときょうよりかあしたはできるようにするから もうおねがい ゆるして ゆるしてください」とまで書いていたそうです。

胸が締め付けられほど気の毒な話です。

父親の船戸雄大(33)容疑者は何と無職、母親の優里容疑者は25歳だったとか。2人は結愛ちゃんに食事を1日1食しか与えず、死亡時の体重は、同年齢の平均より7キロも少ない12キロしかなかったそうです。

何故、可愛い我が子なのにそこまで虐待するのか、良心の呵責も罪悪感もないのか、はたまた悪魔なのか、全く不思議で理解不能でしたが、結愛ちゃんは、雄大容疑者の子ではなく、2人の間に他に1歳の男の子がいると聞いて少しだけ分かるような気がしました。

ライオンやチンパンジーなど、前のオスから生まれた子どもは、殺してしまう習性を持つことを昔読んだ本などで知っていたからです。自分の血統を残すためです。

それにしても、人間には理性があり、理性があるのが人間です。私も、前の結婚で生まれた子どもと一緒に、夫婦になった友人を知っておりますし、(彼は「不労所得だあい」と嬉しそうに可愛がってました)、その後に子どもを授かっても、血の繋がりのあるなしで兄弟を区別することなど決してありませんでした。

幼児虐待の背景には大抵、このような要素がありますが、他に何かできなかったのか、手立てがなかったものか、といつも悔やまれます。行政だけに任すだけではなく、前の旦那さんが引き取ってもいいでしょうし、祖父母もまだ40代か50代で健在でしょうから庇護してもいいはずです。頼れるのは親しかなく、全く無抵抗の女児の魂が全く浮かばれません。

“気の毒過ぎる結愛ちゃん” への1件の返信

  1. この鬼畜とも言える夫婦。こういう虐待例は、事件になり表に出てわかるだけで、実は現行、密室で行われていることが多いのです。
    児相に勘の働きや判断力が鈍く、また、手続きの複雑さや事務的な時間がかかり過ぎることにも問題があります。この緩やかな段取りが手遅れになるのです。
    もっと児相にも権力を与えるべきで、アメリカのように、警察とのダイレクトに連携しての迅速な擁護が必要でしょう。
    未来を担う大事な子どもたちを守る意識が、この国はあまりにも低いと思います。
    繰り返し、親による子どもの虐待死事件が起きるたびに、あまりにも痛ましくて胸が引き裂かれそうになります。親しか頼る術のない幼な子の死は、本当に腹立たしく、悲しい事件です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む