スペイン・コルドバ
私が目下、勤めさせていただいている会社は、有難いことに毎春、定期健康診断を実施してくれます。
それ以外に、年に何回か、歯科検診だの眼圧測定なんかもやってくれます。毎年、この時期になるとインフルエンザの注射も実施してくれます。
私は、もう随分昔ですが、インフルエンザに罹ったことがあり、3日3晩熱にうかされ、1週間も会社を休んだことがあり、これにすっかり懲りて、毎年、予防注射を受けるることにしています。
それなのに、昨年は、申し込みをすることを忘れてしまいました。理由は、今では「検診のお知らせ」などは、紙で回覧されず、社内LANの電子掲示板だけに掲載され、それを見ないで締め切りが過ぎてしまうと、もう受け付けてくれなくなるのです。
昨年、申し込みを忘れてしまいましたが、「まあ、大丈夫だろう」と軽く考えて、受付に行ったところ、「ワクチンが足りないので、申し込みした人に限る」と断られてしまいました。その代わり、社外の病院や診療所で接種した場合、全額ではなく、一部だけ補助するという話になりました。
社内で接種すれば、健康保険でタダで済んだのに、昨年は、社外で受けたので、確か5000円の注射代で、補助が3000円下りて、結局、2000円は個人負担になってしまいました。
という事案が昨年あったので、今年は、春先からインフルエンザの申し込みがないかどうか、目を皿のようにして、「電子掲示板」をチェックし、今年はうまくいき、昨日、予防接種を社内で、委託医療機関によって受けることができたのでした。
スペイン・コルドバ
何で、今日、わざわざ、この話を書いたのかといいますと、吃驚したことがあったからです。
それは、体温測定です。
インフルエンザ予防接種する前、色々と医者の問診があったり、その日の体調が良くないといけないので、体温を測ることがほぼ義務付けられております。
一昨年までは、例の体温計を脇にはさんで測りましたが、体温が確定するまで、なかなか「ピー」と反応してくれず、いつもイライラしておりました。
それが、今年は例の体温計がなかったのです。その代わり、担当の方が、手の平サイズの器具を患者(笑)の額にピッとレーザー光線のようなものを当てるだけで、体温が測れてしまうのです。時間はほんの数秒でした!
これには驚きましたね。どうやら、昨年から導入したらしいのですが、昨年は、ご説明した通り、社内で接種しなかったので、変更されたことを知らなかったのでした。
よく、国際空港に導入されている、重篤な熱病を持っていないかどうかを測るサーモグラフィーを利用したものと考えたらいいのでしょうか。
とにかく、便利になったものです。一昨日の11月14日に書いた「文明衰退論」と、少し矛盾しますが、「必要は発明の母」ではなくて、「便利は発明の母」ということなんでしょうかねえ。