昨日は、アークヒルズの全日空ホテルで、ノンフィクション作家の佐野真一さんに会ってきました。
一番、聞きたかったのは、彼の「満州3部作」の3作目は誰になるかということでしたが、半ば予想していた通り、内緒でした。教えてくれませんでしたね。
第1弾が「阿片王」の里見甫、第2弾が「甘粕正彦」、続く第3弾は、岸信介かなあ、と頭によぎったのですが、児玉誉志夫ではないかと思った、と先日書いた通り、同じ質問をぶつけると、
「児玉じゃありませんね」と言下に否定されてしまいました。続けて、
「二キ三スケでもありません」と言われてしまいました。
少しでも、満州の本をかじったことがある方ならすぐわかりますよね。
東條英機(とうじょう ひでキ、関東軍参謀長、後の首相)
星野直樹(ほしの なおキ、国務院総務長官)
の「二キ」と
鮎川義介(あいかわ よしスケ、満州重工業開発社長、日産の創始者)
岸信介(きし のぶスケ、総務庁次長、戦後の首相)
松岡洋右(まつおか ようスケ、満鉄総裁、国際連盟脱退時の外相)
の「三スケ」の5人のことです。
いずれも、後に首相になったり、東京裁判でA級戦犯になったりする超大物ばかりです。
それでは一体誰か?
他には、石原莞爾か板垣征四郎といった軍人か、李香蘭といった芸能人しか思い浮かびません。
佐野さんはヒントをくれました。
戦後、生き永らえて、日本の高度経済成長に貢献した人だそうです。
それなら、岸信介じゃないでしょうか?
ますます分からなくなりました。
佐野さんは、取材から資料集めから執筆まで、最低5年はかけるそうですから、答えが分かるのは5年後ですかね?