知らなかった警察用語

 

 またNHKのチーフプロデューサー(41)が強制わいせつの疑いで逮捕されましたね。逮捕されたのは6月17日ですが、容疑は、今年2月の未明に東京・練馬区の路上で、帰宅途中の女性を押し倒して、わいせつな行為をしたというものでした。

 有名番組を手掛けた天下のNHKの職員だからこそ、こうして毎回大きなニュースになりますが、実際は、こうした事件・事案は毎日のように起きているのです。新聞やテレビが取り上げないだけなので、分からないのです。

 でも、最近、警視庁が発信するようになったスマートフォン・アプリ「Digi Police」を見ると、毎日毎日、都内のどこそこで、公然わいせつがあっただの、どうした、こうしただのといった情報が、地図入りで注意喚起しているのです。

 まるで、警察無線の音声ではなく、文字版といった感じです。このほか、よく交番の掲示板に張ってある指名手配の犯人の顔写真やら特徴などもアップしています。

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 昨日、一緒にランチした新聞社に勤める笹本君にこの話をしたところ、「そのアプリ知っているけど、見たくないなあ。警察無線は昔、仕事でさんざん聞かされたからうんざりだよ」というのです。

 もう時効になるような昔の話ですが、一部のマスコミの社会部警察担当の事件記者たちは、警察無線をキャッチしていたようです。取材は、初動が肝心だからですね。

 笹本君によると、警察には独特の隠語があって、一般の無線マニアが聞いても分からない用語を使っているというのです。例えば、ガサ入れ(家宅捜査)とかカンモク(完全黙秘)といった隠語は、刑事もののテレビドラマなどでよく使われるので、一般ピープルもよく知っていますが、警察無線となると、ちょっと込み入っています。

 「例えば、警視庁は犯人のこと『ホシ』っていうけど、大阪府警は『太夫』っていうんだよ。犯人が自白した時は、『太夫が踊った』なんて言い方するんだよね」

 へー、知りませんでしたね。

 「VIPは『マルタイ』と言って、『マルタイは今、難波に移動しました』なんて使っていたなあ」

 マルタイのタイとは対象者ということで、マルは「マル暴」(暴力団)、「マルサ」(国税庁国税局査察部)などとよく使われています。また、マルタイは「身辺保護の対象者」のほか、関東では全く違った意味で「捜査対象者」の意味で使われることもあるそうです。

 笹本君は他にも色々と教えてくれました。数字が使われる「177」「205」「頭が330」などです。

 まあ、警察隠語ということで、「知ってはいけない」お話です(笑)。でも、今は簡単に調べられますので、ご興味のある方は、たまにはご自分で確かめてみてください(笑)。