大谷選手に触発されて=何事も明るく前向きに

 大谷さんの活躍から目が離せません。

 大谷さんとは、勿論、米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平選手(27)のことです。7月12日現在、投げては4勝1敗、打っては両リーグトップの33本塁打と、投打の二刀流で大活躍です。ちょうど100年前に投打で活躍したベーブ・ルースの再来、とも言われ、いや、人気、実力ともにベーブ・ルースを超えるのではないかと言われるほどです。

 最初は、現代という時代で、二刀流なんかできるわけがない、と懐疑の目を向けていた米国市民も本気で大谷の活躍に目を見張っています。100年前と言えば、スペイン風邪が世界的に大流行した頃です。パンデミックという災害の裏で、100年に一度出るか出ないかの大ヒーローが出現するとは、奇妙な一致に驚くばかりです。

 大谷選手の素晴らしいところは、野球だけでなく、その謙虚な人柄です。私も、かつて多くのプロ野球選手を取材したことがありますが、超一流選手になればなるほど、(誰とは口が裂けても言えませんが)質問に答えてくれなかったり、特定の記者だけにしか取材に応じなかったり、記者泣かせの傲岸不遜の人が多かったものです。それが、大谷選手は、記者だけでなく、ファンに対しても人当たりが良いようで、悪い評判は聞かれません。何と言っても、他球団のライバルからも一目置かれて、サインを求められると言われてますからね。

ただ、逆に、まだ免疫ができていませんから、変な美人局に騙されないか心配です(苦笑)。

ヤブカンゾウ

 どうして、こんな聖人君子のような選手が現れたのでしょうか?よっぽど、親や監督、教師の教育が良かったからなのでしょうか? まず、193センチ、95キロという恵まれたアスリートの体型と運動神経は、親譲りのようです。身長182センチある父親は元社会人野球選手で、少年野球チームの監督、身長170センチの母親は元バドミントン選手ですからね。

 でも、人間、注目されればすぐ慢心しますから、内面的な謙虚な人間性はなかなか作れないものです。それが、テレビでチラッとやっていたのですが、大谷選手は小さな頃から、「目標ノート」みたいなものを作って、それに向かって地道に努力してきたようなのです。ノートというよりメモに近いのですが、例えば「球速160キロを投げる」とか「8球団からドラフト1位指名」などといった「目標」を自分に課して、それを実現するためには何をしたらいいのか、自分で考えるといった具合です。

 肝心の「人間性」に関しては、例えば「ゴミ拾い」などのメモがあり、大リーグの試合でも実際にグラウンドにゴミが落ちたりしていると、そっと拾ってポケットに入れたりしているのです。あと、「怒ったら負け」と自分自身に言い聞かせているようです。審判も人間ですから間違えます。しかし、そんな誤審でも覆ることはありません。ボークを取られて抗議したりした試合後のインタビューでも、「不満を言っちゃいけませんね」と自ら反省したりしていましたから、余程、ハードなメンタルトレーニングを課して、精神力が強い人だとお見受けしました。

 つまり、「心・技・体」揃った100年に一度出るかでないかの逸才ですから、そんじょそこらの煩悩凡夫とは違う、ということです。

 そんな私も勿論、単なる煩悩凡夫ですから、毎日、思い悩みながら生きています。

 しかし、そんな哀れな姿を見かねたある人から素晴らしい助言を贈ってもらいました。

 貴方は自分で自分の心を痛めてしまう人なので、何事も明るく前向きにとらえるようにしてください。大丈夫ですよ。あまり心配し過ぎないように。

 確かに、自分の性格は悲観的で暗いことは十分に自覚しています。このブログをお読みになってくださる皆さんにもバレております。例えば、「東京五輪開催後の翌年は、必ず大不況が来る」とか、「もうすぐ首都圏に100年ぶりの大地震が襲い、壊滅的な被害が齎される」といったことをすぐ考えてしまうのです。

 これは長年の職業病といいますか、考え方のクセが身に着いてしまい、なかなか治せない、ということなのでしょう。

 でも、今回、ある方から私の性格を図星されたことですし、少しは、楽観的な思想を志向するように少しずつ、大谷選手のように「目標ノート」でも作って実践してみようかと思ってます。

 手始めは、このブログからですが、明るい話題が見つかるかなあ?ーあ、この時点で悲観的じゃ駄目ですね(苦笑)。

 とにかく、大谷選手と同時代に生まれて彼の活躍を見られて幸せだ、と書いておこう。