携帯電話メッセージの詐欺ショートメールにはご用心

 私は格安のR社の携帯電話(スマートフォン)を契約していますので、通話やメール等はR社の専用アプリ「R LINK」を使う場合が多いです。

 機種はiPhoneなのですが、それゆえ、最初からiPhoneにアプリとして搭載されている「電話」や「メッセージ」のアプリは有料になるので使いません。

 それでも、こちらから使わなくても、外から「電話」が掛かってきたり、「メッセージ」が送られてきたりします。

 先程も「090-8276-7641」という私自身全く心当たりのない電話番号からショートメッセージが送られてきました。「お客様宅の表札と宛名が一致しないため、配達を見合わせました。」と変な日本語があり、その下にリンク先のサイトが添付されていました。

 怪しい!

 と、私の第六感が働きましたので、リンクサイトを開くことはありませんでした。恐らく、怪しいサイトに誘導されるフィッシング詐欺なのでしょう。

 私は、転んでもただでは起きませんので、この怪しい番号「090-8276-7641」は、何者なのか調査してみました。今は検索すれば、すぐ分かります(笑)。

 やはり、推察通り、フィッシング詐欺専門の電話番号でした。それも手を変え品を変えての暗躍ぶりです。メッセージの内容が少し変わったりしているのです。ある時は「お宅にお伺いしましたが、ご不在で荷物を返却いたしました。後程ご確認を。https://t.co/8jyMAe8LF5」だったりしておりました。

 何故、分かるのかと言いますと、検索すれば、迷惑な詐欺ショートメールの事例が沢山出てくるからです。

 例えば、電話番号「080-9792-0627」から送られてきたショートメッセージは「お荷物をお届けしようとしましたが、ご不在でしたので持ち帰りました。https://t.co/Am0SU3fJ1k」、電話番号「070-9016-1983」からのショートメッセージは「配達予定日にお荷物をお届けできず申し訳ございません。ご連絡をお待ちしております。 URL」…といった具合です。

 私のところには、詐欺のショートメッセージだけでなく、詐欺メールも来ます。いつぞや、「フィッシング詐欺にご注意ください。」と某銀行から親切御丁寧なメールと瓜二つ、誠そっくりの銀行サイトが来たことがありますが、その某銀行には私の銀行口座がないので、直ぐ「怪しい」と判断できました。フィッシング詐欺を騙るフィッシング詐欺だなんて、まさに大胆不敵です。恐らく、罪悪感も羞恥心も後悔も何一つない人間がやらかしていることでしょう。何しろ、対面で恫喝したり、傷つけたりしないで済み、コンピュータが勝手にやってくれるわけですから、罪悪感そのものを感じることはないのでしょう。

 やはり、人類学者の山極寿一氏が力説する通り、人間は、オンラインや電話音声などではなく、握手したり、一緒に食事したりするなど身体的コミュニケーションを取ることで、初めて信頼や共感を得ることができるのでしょう。Facebookに何百人も友だちがいようと、会ったこともなければも怪しいもんですよ。

 

犬養毅の孫安藤和津が女優デビュー=安藤サクラの母ですが、元法相犬養健の娘さん

  本日3月7日付のスポーツ報知に「エッセイストでコメンテーターの安藤和津が76歳で女優デビュー」という記事が載っていました。16日から18日まで、東京・六本木トリコロールシアターで上演される朗読劇「動機」に出演し、「この年齢で新しいお仕事ができる幸せ」などと語っています。

 安藤和津さんは、俳優奥田瑛二の奥様としても知られていましたが、今や映画監督安藤桃子と女優安藤サクラの母といった方が通りが早いかもしれません。

 スポーツ報知では、安藤和津さんの略歴が掲載されていて、そこには「祖父は犬養毅、父は法務大臣で小説家だった犬養健」と書かれていたので、「えっ?」と驚いてしまいました。いや、昔、彼女の血筋が良いことをうろ覚えはしておりましたが、すっかり忘れておりました。

王子・金剛寺

 祖父の犬養毅は岡山県出身で、慶應義塾で学び、郵便報知新聞記者として西南戦争に従軍したことがあります。政界に転身し、立憲政友会の総裁などを務めて首相の座に昇り詰めましたが、5.15事件で暗殺され、教科書にも載っているので知らない人はいないと思います。

 私はむしろ注目したのは安藤和津さんの父犬養健です。私が長年勉強してきたゾルゲ事件に連座して起訴された人(後に無罪)だったからです。犬養健は白樺派の小説家から政界に転じ、ゾルゲ事件当時は政友会の衆院議員で、近衛文麿首相の側近で、汪兆銘(南京国民政府)の顧問も務めていました。ゾルゲ事件の中心人物である尾崎秀実の友人だったことから情報漏洩の容疑で起訴されたわけです。一転して、戦後は、法務大臣(吉田茂内閣)を務め、1953~54年の造船疑獄事件指揮権を発動した法相として歴史に名前を刻んでおります。

 犬養健の長女道子は評論家、長男康彦は共同通信の社長を務めたことはよく知られています。安藤和津さんは、犬養健と柳橋の芸妓だった荻野昌子との間の娘として生まれて認知されたといいます。昭和23年3月6日生まれですから、スポーツ報知の取材を受けた昨日が76歳の誕生日だったわけです。