【お問い合わせ】高瀬照雄 様

前略

6月30日、このブログの記事に登場した「群馬県在住の88歳の作詞作曲家」についてお問い合わせして下さった高瀬照雄様。

こちらから何度か返信致しましたが、メールアドレスが間違われているようで、戻ってきてしまいます。

「ドメイン khaki.plapa.or.jp が見つからない」との理由でした。

改めて、正しいメールアドレスを御教授頂ければ幸いです。

また折り返し関係者からご連絡申し上げます。

恐惶謹言

渓流斎

東京アラートを発しないのは小池知事の選挙対策か?

 東京・銀座 朝日稲荷神社

  新型コロナの感染者は、首都東京ではここ数日50人超と、なかなか減りませんね。「東京アラート」(6月2~11日)が発令された頃は、30人前後でしたから、本来なら再びアラートを発しなければならないのですが、再選を狙う小池百合子知事はその素振りも見せません。

 選挙対策なんでしょうか?

  しかも、アラートを発する感染者数は基準を超えているというのに、その基準は見直して、「新指標」として、今度は病床数の「余裕の数」で判断しようとしてます。為政者たちに都合の良いように勝手にルールを変更しているようにみえます。(6月29日現在の入院者数は1000床の病床数に対して272人、重症者は100床に対して12人)

 選挙対策なんでしょうか?

 いや、台所事情もあるようです。東京都は4月15日に新型コロナウイルス対策に伴う補正予算案として東日本大震災やリーマン・ショックを大きく上回る総額8000億円を超える規模を組みましたが、どうやら、再び、店舗に自粛要請して、休業補償給付をしようものなら、枯渇しそうだという話です。東京都の予算は、スウェーデンの国家予算に匹敵するらしいですが、まあ、どこの国でも事情は同じです。

 ですから、為政者は、どうも「自粛、自粛」と言いにくくなり、今度は「自衛しろ」という始末。「感染したらあんたらの責任ですよ」と言わんばかりです。識者の中には「行政放棄だ」と批判する人もいますが、見方を変えれば、「当局による監視態勢が緩和された」と言えなくもないですね(笑)。

 昨日は、東京だけでなく、首都圏のさいたま市や宇都宮市内のキャバクラ、ホストクラブで集団感染が発生し、ニュースを見ていたら、栃木県知事が「県外から来た人でした」と、ウイルスを持ち込んだ人が県外の人だったことを明らかにしていました。まあ、それは事実のようですが、そこまで強調しますかね?また、埼玉県知事は、緊急記者会見し、「東京での会食は控えるよう」アラートまで発令していました。これでは、ますます、藩閥政治が復活したみたいにみえます。しかし、「自分の藩だけ、感染者を出さなければいい」という話でもないでしょう。

 恐らく、コロナとの付き合いは長期戦になることでしょう。私自身も、7月になれば、「県外から」東京にまで出てきて、夜の街に繰り出そうかと思っていましたが、感染者が減らない状況で躊躇しています。まさか、マスクをしながら呑むわけにはいかないでしょう(笑)。

 いずれにせよ、為政者や他人に丸投げすることなく、自分で考えて覚悟するか、もしくは楽観主義で自分自身を洗脳してから、繰り出すつもりです。

傘、受難物語とATM物語

 東京のコロナ感染者がここ数日50人超と、また増えてきました。もう第2波が始まったんでしょうか?東京人の感染率は0.05%などと計算した偉い学者さんもいますが、そんな統計数字ではなく、忘れてならないことは、感染確率とは、経路不明にせよ、濃厚接触にせよ、感染するか、しないかの50%だということです。夜の街に繰り出すのは個人の自由ですが、自分で自分の身を守るしかないのです。

 さて、梅雨の季節真っ盛りです。毎日、傘が手放せません。ですから、私は大抵、バッグに折りたたみ傘を入れているのですが、それが、しょっちゅう壊れます。超一流の東京・銀座の三越で買った傘だから安心していたら、1年ぐらいで骨が折れたり、壊れてしまいました。同じ銀座の傘専門店で買った折り畳みも1年ちょっとで使えなくなりました。 

 すると、調布先生が「いい傘がありますよ」と薦めてくれたのが、前原光榮商店の傘。何と高い傘で21万円もします。折りたたみ傘も2万円ぐらいからです。買えるわけないじゃないですか! 文句を言ったら、「それでは貴方だけに特別にお教えしましょう。仲御徒町にある『ワカオ』、ここなら手頃な価格で買えますよ」というので、早速買い求めました。7000円もしましたが、これも1年持ったか持たない感じで壊れてしまいました。最初は傘の柄がスポンと取れてしまい、一度は直してもらいましたが、結局ババをつかまされたのか、使い物にならなくなりました。駄目ですねえ。

 そんな中、先日、新聞で丈夫そうな折りたたみ傘を紹介する記事を発見しました。アウトドア専門のモンベルmont-bell(日本の会社だったんですね)が発売している傘です。価格は5720円。どこか記事稿(記事に見せかけた宣伝広告)の臭いがしましたが、登山用なら頑丈にできているはずでしょうし、暴風雨でも大丈夫でしょう。ということで、わざわざ御徒町の店舗にまで買いに行きました。そしたら、10種類ぐらい傘があり、迷いましたが、トレッキングアンブレラを選びました。4950円。まあ手頃な値段でした。

 購入の際、店の人から「会員カードをお作りしませんか?このように様々な特典がありますよ」と勧めてくれたのですが、「老い先短いので」とやんわり断りました。もう、昔のように山に登ったりキャンプしたりする体力がなくなってきたからです。これでも若い時は南アルプスの北岳(3193メートル)と北アルプスの奥穂高岳(3190メートル)を登頂したことがあるのです。日本一の富士山(3776メートル)には登ったことはありません。あれは遠くから拝見するものです(笑)。ちなみに北岳は日本で第2位、奥穂高岳は第3位の高峰です。

 そう言えば、大型遊園地にある「絶叫マシーン」と呼ばれるジェットコースターには、65歳以上はもう乗れないそうですね。65歳以上は前期高齢者とはいえ、まだまだ若い。私の世代の漫画ではありませんが、遊園地でそんな決まりになっているのなら、「北斗の拳」のケンシロウから「おまえはもう死んでいる」と宣告されたようなものです。

 誰にでもヒトには老いがやってきます。でも心の持ち様だけは大切です。先日、テレビの「何でも鑑定団」を見ていたら、91歳10カ月になる方が出演されてましたが、どうみても70歳ぐらいにしか見えません。司会者が「若さの秘訣は何ですか?」と尋ねると、その人は「ATMです」と答えるのです。これは「明るく」「楽しく」「前向きに」の略称だそうです。

 確かにそうですね。良い話を聞きました(笑)。

築地本願寺の親鸞聖人像

 最近読んでいる本が仏教書。聴いている音楽がブラームス、ベートーベン、マーラーの難い交響曲ばかり。これでは気持ちも重苦しく暗くなります。(クラシック通が「軽音楽」と馬鹿にしているモーツァルトを聴いて少し楽になりましたが)

 世の中の見方も斜に構えて悲観的なので、ニュースを見聞すれは絶望的になります。これではATMとは程遠い生活ですね(苦笑)。思い切って、心を入れ替えますかぁ…。

スパコン「富岳」が世界一、おめでとうございます!

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

 昨日、「ブログを書き続けることが億劫になった」と正直に吐露したところ、このブログを熱心にお読み頂いているYさんを始め、皆様から「是非続けてください」とのメッセージを頂きました。しかも、昨日は普段の2倍以上のアクセスがありました。有難いことです。

 「ほとぼりが醒めてから」再開しようかと思っていましたが、早速書きたいことが出てきてしまったので、もう再開することにしました。懲りませんねえ(笑)。

 6月24日。今日ついに一律給付金10万円が地元の銀行に振り込まれました!やっとですが、やったー!です。高額商品の返済に充てます。はい、これで終わりなんですが、これだけではあっけないので、続けます。懲りませんねえ(笑)。

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 いつも、このブログの写真を使わせて頂いたり、歴史的証人として当時の体験談を伺ったりしてお世話になっている満洲研究家の松岡將氏の御子息である松岡聡・理化学研究所計算科学研究センター長が、開発リーダーとして陣頭指揮を執った富士通製スーパーコンピューター「富岳」がスパコンの計算速度ランキング「TOP500」で世界一になった、というニュースが昨日飛び込んできました。

 日本勢が首位を奪うのは、蓮舫さんから「2位じゃ駄目なんでしょうか?」と指弾された先代の「京(けい)」以来9年ぶりなんだそうですが、久しぶりの明るいニュースで嬉しいじゃあありませんか。

 富岳の計算速度は1秒間に41・6京回(京は兆の1万倍)、と言われても何のことか素人にはさっぱり分かりませんが、昨年まで首位だった米国製スパコンを2倍以上引き離したという話ですから、凄いことです。ただし、進境著しい中国が「富岳」の2倍の性能を持つスパコンで王座奪回を狙いながら、今年は間に合わなかったということで安閑としてはいられませんが…。開発費として国費だけで1100億円も投入した国家プロジェクトですから、センター長としての重責は相当なものだったと推測されます。まずはお疲れ様でした。そして何よりもおめでとうございます。

 もし、ご興味があれば、「富岳世界一獲得記者会見」がユーチューブで御覧になれます。

露悪趣味のブログを書き続けるという億劫さ=辺見庸氏の文明批判を聞いて

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作家辺見庸氏がNHK-Eテレの「こころの時代~宗教・人生~」という番組に出演し、「緊急事態宣言の日々に」というタイトルで、新型コロナウイルス感染拡大がもたらした世界を深く深く思索し、鋭い洞察力で分析していました(放送は6月13日)。

 緊急事態宣言をテコにして、個人の自由を奪い、監視しようとしている権力者たち。それにあまり頓着しない大衆。そんな事態に辺見氏は、憂い、嘆き、心の底から呻きます。まさに「坑道のカナリア」です。氏の御尊父は同盟通信記者、本人は共同通信記者出身ですから、政治や社会批判は舌鋒鋭く、病気で体調を崩したとはいえ、衰えていません。

 アフターコロナというか、ポストコロナというか、ウイズコロナの時代が早くも叫ばれ、政府は「新しい生活様式」を推奨します。「何でそんなことまでお上から言われなければならないんだ」と辺見氏は憤ります。そして、店頭で売り切れ続出の消毒液が1万5000円もの値段で販売している広告を目にしてキレます。新型コロナで、金持ちと貧乏人との格差はますます広がることから、「弱者と貧者を切り捨てることがニューノーマルになる」と断言するのです。(記憶で書いているので、細かい数字などは間違っているかもしれません)

 これから書くことは、辺見氏は私の尊敬する作家の一人ということを前提に、彼を貶めるつもりは全くないことを意図した発言ですが、この番組を見て、彼の「毒」に当てられた感じでした。こういう批判は誰かがしなければならないし、言葉や音声で具象化して叫ばなければならないし、それは辺見氏が一番相応しい役割だと思っています。が、それでも、聞いていて段々苦しくなってきました。彼の世の中の見方や分析にも違和感を覚えました。一言でいえば、辺見氏と同じように追い詰められた考え方に捉われた人があと10人もいれば、集団パニックになるのではないかと危惧してしまったわけです。

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 彼の言わんとするところの貧富の格差拡大も、弱者、貧者切り捨ても、何もアフターコロナから始まるわけではなく、もう20世紀どころか、人類の歴史始まって以来延々と行われてきたことです。新型コロナで不況になり、パンデミックで世界は惨憺たる有り様になることでしょうが、コロナが終息すれば、その後の世界は何も変わらないと私は確信に近い形で思っています。人間の心因性が何も変わらないからです。ヒトは相変わらず、裕福になりたいという願望を持ち続け、他人より優位に立ちたいと思い続ける限り、何も変わらないからです。効率主義にはますます拍車がかかることでしょう。人々はコロナのことは忘れ、また100年後に新型コロナが蔓延すれば、未来人は過去の我々の作為を振り返り、あまりにも共通点が多いことに驚くことでしょう。

 辺見氏の叫びは共感できますし、彼の真骨頂である鋭い文明批評は100年後も読み継がれることでしょう。しかし、その作為的あざとさが、どうしても喉元に引っかかってしまうのです。人を怖がらせ、絶望にさせ、名状し難い暗い気持ちにさせられるせいなのかもしれません。

 「坑道のカナリア」としていち早く世間に危険を知らせることは素晴らしいことです。しかし、テレビに出たり、書いた文章を出版して代償を得た上でのことです。それがプロだから、世間で認められているから許されているということなら、「これは素晴らしい」「これは美味しい」と笑顔でコマーシャルに出ているタレントさんにも同じ論理が適用することができるはずです。

 木で鼻をくくったような言い方になってしまいましたが、プロの表現者には共通して自己顕示欲や露出願望といった作為がどうも見え隠れしてしまいます。「嫌あな感じ」がします。

 となると、こんなブログを書いてネット上に公開している、そういうお前は何なんだ、ということになります。何様だ、というわけです。そうですね、認めます。露悪趣味の権化みたいなものです。

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 今話題になっている公職選挙法違反の買収容疑で逮捕された前法相で衆院議員の河井克行容疑者(57)と妻で参院議員の案里容疑者(46)の資金源は、自民党党費からの破格の1億5000万円で、その党費が政党交付金だとしたら、原資は回りまわって国民の税金になるのではないか?国民の血税で買収?許せない。ーこんなことを書いても、事態は何も変わることなく、所詮、犬の遠吠えか蟷螂の斧で、ただ言いたい放題に言っているだけで、ワザとらしい…。露悪趣味もいいところだ、お前も同じ穴のムジナじゃないか、となるわけです。

 そう指弾されると、全く弁解の余地はありません。どうも今年で15周年になるこのブログを書き続けていくことが億劫になってきました。

都知事選に注目と、あるブロガーの弁明

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 18日に東京都知事選が告示され、過去最多の22人が立候補しました(7月5日投開票)。現職の小池百合子さんが、暴露本「女帝」出版もものかは。恐らく再選することでしょう。立憲民主や共産、社民の支援を受けた元日弁連会長の宇都宮健児氏と、れいわ新選組代表の山本太郎氏が、「反小池」票を分散してしまうからです。

 東京都の予算は、スウェーデンの国家予算に匹敵すると言われてますから都知事は強大な権力です。でも、今回のコロナ禍で都の貯金はほとんど使い果たしてしまったという話も聞きます。コロナ対策や五輪問題が選挙戦の焦点になることでしょう。私は都民ではないので、選挙権がありませんが、注目しています。

 それにしても立候補が過去最多の22人ですから、色んな方が出馬されていますね。政党代表や元副知事といったその筋のプロのほか、弁護士、薬剤師、作家、ミュージシャン、歌手…。今の時代を反映してか、ユーチューバーなんておられますね。私は、Wi-Fiは月に6GB程度しか契約していないので、ユーチューブはあまり見ないのですが、中には年に何億円も稼ぐユーチューバーがいるらしく、子どもたちの将来なりたい職業のナンバーワンだとか。驚くしかありません。

 私は、本当に狭い世界で生きているので、漫画も読みません。私が知らないだけで、何百万、何千万部も売れている人気漫画があるらしく、作者の年収も億を超えるとか。いつぞや、1億6000万円もする都心のマンションをローンではなく、さらりと現金で買ってしまう漫画家がテレビに出演していたので唖然としたことがあります。

 本は読みますが、決まってノンフィクションか歴史もの、古典、宗教関係なので、サスペンスとかスリラー小説は読みません。そしたら、森博嗣さんという推理小説の作家が、印税収入が20億円を超え、「お金の減らし方」なる本まで出版されたとかで、これまた吃驚です。大変失礼ながら、1957年生まれの森氏のことを小生は全く存じ上げていなかったのですが、大ベストセラー作家らしく、作品の多くがドラマ化されているそうです(テレビのサスペンスドラマは全く見ないからなあ…)。森氏は、名古屋大学の工学博士号まで取得し、現在は2000坪の自宅敷地に線路を敷いて、毎日、趣味の機関車を運転して広大な庭巡りをして、1日1時間の範囲で執筆を続けているそうです。ポカンと口が空いてしまいます。

 都知事選の話からつい一人で脱線してしまいました(笑)。

 私は推理小説家にも、漫画家にも、ユーチューバーにもなれず、単なるブロガーとなり、年収1億円どころか、1万円ぐらいでしたっけ? 忘れてしまいましたが、年間収益はそんなもんです。えっ?そんなにない?(笑)。「このブログには最近やたらと広告が付く。動画広告まで付く」とお嘆きの皆様。そういった台所事情を察して頂き、文字だらけのつまらないブログでも、広告をクリックしながら(笑)、大目に見て頂ければ幸いです。

 【追記】

 2017年9月に新しく独立してサイトを開いたこのブログは、いつの間にか、30万ページビューを超えておりました。3年弱で30万ですから凄いペースです。これも愛読賜っています皆様のお蔭です。改めて感謝申し上げます。

アベノマスク、やっと届きました

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このブログはほぼ毎日更新していますが、たまに更新できない日もあります。正直、どうしても書けなかったり、一応、書いてはみるのですが、自分で満足できることが書けずにボツにしてしまったりするからです。

 今日もそんな日になると思って帰宅したら、何と、自宅にアベノマスクが届いていました。

 東京の高級住宅街にお住まいの皆様は、既に、もう1カ月近く前に届いた、と漏れ聞いていたのですが、こちらはやっとですよ。首都圏とはいえ、通勤には1時間20分も掛かる「陸の孤島」みたいな所に住んでいますから、致し方ありませんけれど。

 でも、もう初夏ですからね。こんな小さな暑苦しいマスク、掛ける気にもなりません。こんなマスク、テレビに映る為政者で掛けているのは1人ぐらいじゃないでしょうか。勿論、転売禁止ですから、どこかに仕舞っておいて、この秋か初冬の「第2波」に備えるしかありませんね。

 そうそう、「10万円の一律給付金」もやっと申請書が届き、昨日8日(月)郵送申請しました。しかし、ニュースで言ってましたが、実際に給付されるまで、早くて4日、だいたい16日間ぐらい掛かるというではありませんか。まあ、6月下旬まで振り込まれていなければ、裏の手を使いますか?(笑)。

 それにしても、何でこんな対応が遅いんでしょうかね。また、持続化給付金の支給業務も、経産省が「サービスデザイン推進協議会」とかいうトンネル会社みたいな一般社団法人に委託したりして、まだまだ実態は解明されていません。

 これでは安倍政権の支持率が軒並み下がるはずです。

入院中のGさんに贈る花の写真=名声求めず慎み深くあれよかし

躑躅

 私は、スマートフォンの「位置情報」はオフにしています。ウイルス警告アプリが「位置情報がオフになっています」と、何度も何度も警告してきますが、そのままにしています。位置情報はマップを使う際、重宝ですが、それ以外でいつでも「オン」にしている人の無防備ぶりは信じられません。

 それほど自分のプライバシーには敏感になっているのに、ブログにプライベートなことを書くことがあります。矛盾していますね(苦笑)。だって、ブログだもん(はかまみつお)。

 そこで、本日は個人的な話をー。

 5年前の私の入院中の際に大変お世話になった旧友のGさんに今日、久しぶりに連絡を取ったら、ご本人が先週から入院していたというので吃驚してしまいました。詳細は書けませんが、自宅で転倒したとかで足を骨折し、しばらく掛かるということでした。このご時勢ですから、家族との面会やお見舞いも叶わず、必要な物や荷物は、家族が病院の1階のロビーにまで運べるだけ。あとは看護師さんが病室に持って来てくれるそうです。

 新型コロナ禍のせいで、今はオチオチ、病気もケガもできませんね。

紫陽花

 そう言えば、会社の後輩の高齢の母親は養護施設にいて、もう何カ月も面会できないそうです。高齢者が感染すると重篤になるといいますからね。

 コロナは人を引き裂きます。

 新型コロナは、「濃厚接触」による感染が多いと言われているのに、東京の人たちは、わざわざ「3密」のホストクラブやキャバクラに行って、お金を払って、ウイルスに感染してきます。ご苦労様です。だって、人間なんだもん、ですか?

 私は、他人のプライバシーを業者に販売して商行為を展開しているフェイスブック(FB)は嫌いだ、といつも公言していますが、このブログを発信する手段として仕方なくFBを使っています。でも、そのFBのおかげで、卒業以来40年も会っていない学生時代の友人たちと少しずつ繋がっています。

 40年も経っていますから、若い人から見れば、ギリシャ・ローマ時代か、化石時代みたいなもんでしょうが、皆、それぞれ、山あり谷ありの人生だったようです。

 事業に失敗して破産した人。慢性病で仕事を辞めざるを得なかった人。大した出世もできないまま精神科に入院して人生を棒に振った人。離婚した人。愛する奥様に先立たれた人…。うーん、これでは、山がなくて、谷ばかりですね(苦笑)

 まあ、40年間もブランクがありますから、その間の事情について何も知らないのは当たり前です。でも、改めて知ると、それまで知らずにいたことが申し訳なく思ったりします。

 逆に言えば、昔だったら知らずに済んだのに、プライバシーを転売するFBのおかげで知ることができた、とも言えるかもしれません。キツイ皮肉ですか?

 私はこの40年、ずっとマスコミ業界の片隅で棲息してきたので、色んな有名人とお会いしたり、表に出ない裏の社会を見てきたりしました。でも、失礼ながら、有名人だからと言って、その人が一点の曇りもない人格者かと言えば、疑問符がつくことがあり、普通の人と変わらない所があります。よく有名な学者や作家や評論家に原稿を書いてもらいましたが、「えっ?この程度の人だったの?」と文章の拙さに驚いた経験もあります。

 こんなことを書いて、自分でも何を伝えたいのか分からなくなってきましたが(笑)、こうして私の周囲にいる近しい人たちが、世間では無名でも、色んな禍いに襲われながら、本当に一生懸命に生きていて、名声を求めず慎み深いということを伝えたかったのかもしれません。

 テレビでは、「リモート」になっても、タレントさんやコメンテーターさんたちが名声を求めて「出演」していますが、そこまでしてテレビに出て有名になりたいのかなあ、と思ってしまいます。有名になって、CMに出て、お金を稼ぐのが目的なのかもしれませんが、それなら、そういった商業主義には染まりたくない、と反発したくなります。そんな顔は見たくありません。共同正犯になりたくもない。

 今日はまとまりのない話になりましたが、入院しているGさんもこのブログの愛読者で、「この前の花の写真がよかった」というものですから、今日は散歩中に見かけた美しい花の写真を掲載するために、こんな個人的なブログを書いたようなものです。

 Gさん、お見舞いにも行けず、大変失礼致します。外出できないことでしょうから、せめて、綺麗な花の写真でも眺めて心を癒してください。(花の名前を知らずゴメンナサイ)

日本人の味覚が劣化していく恐怖

 渓流斎ブログは、「世界最小の双方向性メディア」を自称していますが、昨日書いた「コロナ禍どさくさ紛れの種苗法案は今国会断念だけでなく廃案にするべき」には結構反応がありました。

 例えば、学生時代からの畏友T君は、かつて住んでいた中部地方で週末に農業をやり、販売できるほど収穫があったといいます。しかし、それは化学肥料や農薬を使う「慣行農業」だからできたことで、色々と学んでいくうちに、「有機農業」や「自然農法」へと移っていきます。すると、みるみると収穫量が減っていくので、これはどうしたことか、と種子への関心が真剣に高まっていったそうです。そんな中で、サカタやタキイなどの企業が売っている所謂「F1種」に対する疑問が湧き、日本語講師として中国の大学に渡った時、そこで見た「もう後戻りできない」モンサントやシンジェンタなどによる種子の寡占販売を目の当たりにします。帰国後、「遺伝子組み換え」やら「ゲノム編集」やら「種苗法」の問題に遭遇すると、「もう、グルメランキングだの、どこそこのレストランが美味しいなどと言ってる場合じゃない。米国やスイスなどの巨大多国籍企業に、日本人の『食』が乗っ取られようとしている」という心情に達したといいます。

 横浜にお住まいの調理師のM氏は、さすがに、普段から色んな食材と関わってきているので、この問題には敏感です。

 「F1作物と種子戦争、遺伝子組み換え、Oー157、 モンサント、穀物メジャーなど20年以上前の亡霊がまたぞろ現れたかのようです。気付かなければ、国の農業が崩壊させられてしまう。大国の意のままにされ、阿ることしか出来ないのではないかという印象です。今更ですが、単なる属国でしか無く、今度は余った人工呼吸器を買わされるようです。只々残念です」とのメールを頂きました。

 そして、私自身の見解は、日本人の味覚がどんどん劣っているという恐怖です。もう半世紀以上も昔ですが、私が子どもの頃食べた野菜は、トマトもニンジンもジャガイモもキュウリも、もっとどぎつくて、土の味がしました。今のような水っぽい、スカスカの味ではありません。匂いも強烈だったし、エグイ味でした。

 先日、テレビを見ていたら、コンビニで売っているレトルト食品のランキングをやっていました。料理研究家と称する女性が出てきて、ファミマの〇〇が美味しいだの、セブンイレブンの〇〇は手軽にできて、子どもたちも大喜び、だのと言って、実際、子どもたちに食べせて、子どもに「おいちい」とか何とか台詞を言わせているのです。…何か、涙が出てきました。何時間も下拵えして、手間暇かけて作った料理の味とは比べものにならないはずです。

 私もたまに、レトルト食品(英語でTV dinner ということを最近知りました)を食べることがありますが、合成保存料か人工着色料か何か知りませんが、どうしても薬品の味がします。最初からこのような冷凍食品で育った子どもたちは「違い」が分からないのかもしれません。

 もしかして、その番組は、大手コンビニエンスストアと冷凍食品企業がスポンサーで、単なる商業資本主義の権化のような宣撫番組だったのかもしれません。でも、これを見た多くの人は全く気付かず、「まあ、手軽ねえ。ウチも買おうかしら」「チンしたら、レトルトといっても手料理と変わらないらしい。旦那に出そう」という話になるはずです。

 新自由経済主義、グローバリズム、効率主義、料理をする時間があったら外で働いて金儲けをした方が家族のためになるという金融資本主義の幻想が極まった感じです。

 遺伝子操作食品というのは、種子の遺伝子操作だけでなく、人間自体を洗脳して味覚遺伝子までも変える意味も含まれているかもしれませんぜよ。

確かな情報を見極める感性を多くの人と協調していきたい=新型コロナ禍で

 緊急事態宣言が25日にも全国で解除されようとしているのに、私の自宅には、いまだに一律給付金10万円もアベノマスクも届きません。安倍内閣の支持率が急降下するはずです。23日の毎日新聞の世論調査では、安倍内閣の支持率が27%と「危険水域」の30%を切りました。末期的です。

 今回の新型コロナウイルス禍は、全世界で、大量の失業者を生み、貧富の格差拡大にさらに拍車をかけることになりました。

 私は現在、かろうじて会社使用人という給与生活者を選択したお蔭で、今回ギリギリ路頭を彷徨うことなく生きていけています。会社を辞めたいと思ったことは100回ぐらいありますが(笑)、もしあの時、フリーランスの道を選んでいたら今ごろ大変だったろうなあ、と実感しています。例えば、15年ぐらい昔に通訳案内士の試験に合格し、フリーでやって行こうかと思ったら、幸か不幸か、はとバスなど既成の職場は既に古株様に独占され、潜り込む隙間もなく、15年前はそれほど外国人観光客も押し寄せることがなく需要も少なかったので、アルバイトならともかく、「職業」にできなかったので諦めたのでした。

 今でも、ある通訳団体に会費だけ払って参加していますが、会員メールでは、「持続化給付金」の話ばかりです。来日外国人が4月は昨年同月比99%以上減少したぐらいですから、通訳ガイドの仕事なんかあるわけありません。はっきり言って失業です。そこで、ある会員さんが、個人事業主として、持続化給付金を申請したら、給付まで最低2週間は覚悟していたのに、わずか10日で100万円振り込まれていた、というのです。大喜びです。

 一般市民への給付金10万円はまだなのに、へーと思いましたけんどね。

  今回のコロナ禍について、世界の識者の所見を知りたいと思い、色々と当たっています。3月末に日経に掲載された「サピエンス全史」で知られる歴史学者のユヴァル・ノア・ハラリ氏の「コロナ後の世界に警告 全体主義的監視か 市民の権利か」や4月に読売新聞に掲載された人類生態学者のジャレド・ダイアモンド氏の「危機を認める誠実さ必要」などもよかったですが、23日付朝日新聞に出ていた歴史家・人口学者のエマニュエル・トッド氏のインタビュー「『戦争』でなく『失敗』」もかなり含蓄があるものでした。

 トッド氏は「ソ連邦崩壊」を予言した学者として一躍有名になりましたが、哲学者サルトルの大親友ポール・ニザンの孫ですから、哲学的知性を受け継いでいます。(私も好きなニザンの「アデン アラビア」の冒頭「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生でいちばん美しい年齢だなどとだれにも言わせまい」=師・篠田浩一郎先生訳=を学生時代に読んだ時、かなりショックを受けたことを今でも鮮明に覚えています)

 トッド氏のインタビューのお応えは、哲学者のようなかなり抽象的な言辞も出てくるので、私自身の誤読か、勝手な思い込みの解釈に過ぎないかもしれませんが、トッド氏は、過去に起きたペストやスペイン風邪などの疫病の流行と今回のコロナと比較するのはナンセンスだとまで言ってます。

 14世紀のペストの大流行では農奴が急減し、教会の権威が失墜し、中世から近代国家の礎ができるきっかけになりました。あのルネサンスも「ペスト後」の時代です。ペストは、歴史的大変革をもたらしたわけです。

 しかし、今回の新型コロナでは、新自由主義経済や金融グローバリズムでは人間の生命を守らないことを改めて認識できただけで、それは既に新型コロナが蔓延する前から分かったことで、大変革がもたらされたわけではない。しかも、コロナによる死者は高齢者に集中し、若者は比較的軽症だったため、社会構造を決定付ける人口動態に新しい変化をもたらすことはない(つまり、若者が大量に戦死する戦争とは比較にならない。だから第1次世界大戦は今でも語られるが、同時期のスペイン風邪は忘れ去られてしまった。スペイン風邪では全世界で数千万~1億人が亡くなり、戦死者より遥かに多かったにも関わらず…)。

 そして、犠牲者は医療に恵まれない貧困層が多く、富裕層は人口の少ない田舎の別荘に避難して感染から免れることができる(トッド氏もベストセラー作家ですから、パリを離れ、ブルターニュの別宅に避難しているとか)。医療システムをはじめ、社会保障や公衆衛生を脆弱にする政府の横暴を市民らが見て見ぬふりをしてきたツケが回ってきた。だから、新型コロナは、マクロン仏大統領が言うような「戦争」ではなく、「失敗」だ。それに、コロナ対策ではEUの存在感はなく、国ごとに事情が違うわけだから、ドイツ・メルケル首相が強烈なリーダーシップを執ったように国家単位で、国際協調をすれば良いだけだ。

 まあ、以上は私自身がトッド氏の話から了解したか、誤読したかの事項ですが、トッド氏が、今回の新型コロナと過去のペストやスペイン風邪と比較するのはナンセンスで、人口動態的にも一種の自然淘汰が激化されただけだという捉え方には新鮮な驚きがありました。私なんか、特に100年前のスペイン風邪の教訓から学ばなければならないと思っていましたからね。

 それでは、これから我々はどうしたらいいのか?

 まあ、私のような貧者は感染したら一発で終わりですから、罹らないように細心の注意を払うしかありませんね。お上に「気を緩めるな」と言われる前に、自分の身は自分で守るしかありません。マスク、うがい、手洗い、三密忌避しか、方法はありませんけど。

 緊急事態宣言が解除されても、恐らく、「第2波」「第3波」はやってくるでしょうから、覚悟しなければなりません。

 情報収集のアンテナは伸ばしますが、デマやガセネタや詐欺情報だけには気を付けたいと思っています。渓流斎ブログも、皆さまに何らかのお役に立てればと思っています。コメント大歓迎です。大いに間違いを指摘してもらい、多くの人と協調していきたいと思っています。(古い記事に関しては、その当時の時点の情報に基づいて書いただけで、後世から最新情報による御指摘は、心もとないですが…)

国家間の協調とは、個人のレベルで言えば、自律した人と人同士が助け合う、ということだと思います。