フェアトレード 

ローマ

旧聞に属しますが、2月のヴァレンタインデー。

もてもてだった若い頃は、トラック1台分のチョコレートがドサリと贈られてきたものです。まあ、こういう罪のない嘘は、許容範囲で許されたし。

それが、年を取るにつれ、年々、その数が幾何学級数的に下降線を辿り、正直、今年はSさんから1つだけ、戴きました。

そのチョコレートは、フェアトレード商品というものでした。

フェアトレードカンパニーというのは、その時、初めて知ったのですが、発展途上国の人々が、ものをつくることを通じて自立を果たすことができるように、現地のNGOや共同組合と連携して、消費者との橋渡しをする会社なのだそうです。まさしく、利益還元。

その商品は、チョコレートだけではなく、衣類、アクセサリー、小物、インテリア、食品と多岐にわたっています。

カタログやネットによる通信販売を行っています。

最近、そのネットのアドレスが分かりました。

http://www.peopletree.co.jp/index.html

そこには、こんなことが書かれています。(無断転載、換骨奪胎)

フェアトレードとは、貧困のない公正な社会をつくるための、お互いの敬意に基づいた貿易のパートナーシップです。アジアやアフリカ、中南米などの農村地域や都市のスラムなどに暮らす人々に仕事の機会を提供することで、貧しい人々が自らの力で暮らしを向上させることを支援しています。小規模農家や手工芸職人に継続的な仕事をつくり、農薬や化学肥料に頼らない自然農法や、生産地で採れる自然素材と伝統技術を活かした生産によって、持続可能な社会を目指しています。

1995年1月に環境保護と途上国支援を目的としたビジネスの実践と波及を目指して設立され、サフィア・ミニーという女性が代表のようです。
会社形態なので、利潤追求が目的なのですが、これまでとは少し違った環境に配慮した持続可能の社会を目指した団体のようです。
今後も注目してみたいと思っています。

達観の境地

ローマ

2日に亡くなった三菱総研特別顧問の牧野昇氏のインターネットについての名言。

「ほとんどが公開情報です。あれは、電子版チラシ広告みたいなものです」

●うーん、その通りかもしれない…

1917年生まれの作家伊藤桂一氏の箴言。

20年前

「70代は黄金の時代です」

10年前

「人生は80代からはじまります」

そして、90歳を目前に控えた今年

「別に声を大にして何も言うことはない。訥訥として語っていても、人は耳を傾けてくれる」

「私は人生を何事も前向きにしか考えない。肯定してゆくのである」

●参りました…これぞ達観の境地!

都会の孤独

ローマ

公開日時: 2007年3月2日 @ 09:16

インターネットカフェなるものに行ってきました。

平日の午後なのに超満員。やっと1席確保できました。

30分250円。この安さが、都会の若者を誘蛾灯のように引き寄せるのでしょう。3時間980円。ナイトパック(午後11時~午前6時)1500円なんてものもあります。

お金のない若者が、ここを宿泊地として仕事に出かけるという記事を読みましたが、狭苦しくて、隣りの煙草が臭くて、とてもくつろげる空間ではありませんでした。

ただ、コーヒーやジュースは飲み放題。漫画や週刊誌も読み放題。もちろん、インターネットもし放題。

周囲を見渡すと20代か30代が大半。女性もちらほら。案内書には英語も付記されているので、外国人も多いことでしょう。

もちろん、お互いに会話はありません。禁止されているのかも?

お互いに無関心を装っています。

誤報ではないでしょうか?

ローマ

浅野史郎氏が昨日、東京都知事選に立候補の意思を固めたようですね。どの新聞も一面で報じています。

ところが、某マスコミはその前日に、「浅野氏、出馬に否定的」と報じていました。

『浅野史郎前宮城県知事は27日、明言を避けながらも、出馬の可能性について「考えはフリーズしている。思考停止状態」と述べ、否定的な考えを示した。』

というのです。

「否定的な考え」の根拠になっているのが、「フリーズ」と「思考停止状態」です。しかし、この言葉のいずれも、出馬するか、しないかは、最初から仕切り直して、考え直すというニュアンスですし、どこにも「否定的」なニュアンスはありません。もしも仮にそういうことなら、浅野氏は最初から「出馬しない」とか「推薦を受けるつもりはない」と言うことでしょう。

概ね、人間は嘘をつく動物ですから、一般的に人事のニュースは難しい、と言われています。

しかし、この某マスコミは、あまりにも早とちりです。結果的に誤報ではないでしょうか。

内部事情を知りたいものです。

3つのHAVE

人生で最も大切な3つのHAVE

勇気(挑戦心)を持て!

目標(夢、希望)を持て!

自信(克己心)を持て!

この3つは誰からも与えてもらえません。

世界からも、国家からも、地域からも、家族からも、職場からも…

自分自身で持つしかありません。

天は自ら助くる者を助く。

辛いことに負けない

 ローマにて

作家で医師の久坂部羊氏は1996年、パプアニューギニアで、伝説の映画監督レニ・リーフェンシュタールと会っています。

彼女は、ヒトラー・ナチス政権下で行われた1936年のベルリン・オリンピックを撮影し、一躍脚光を浴びます。時に34歳。もちろん、このことで、彼女は一生、十字架を背負って生きていくことになります。

久坂部氏が、レニに会ったのは、その50年後のことで、彼女が94歳の時。レニは、戦後、アフリカのスーダンのヌバ族の生活を10年以上追い続け、写真集「ヌバ」を出版し、再評価の兆しを獲得しつつありました。その頃は、現役のスキューバーダイバーとして、海中写真を撮っていました。

当時、現地の日本大使館で医務官を務めていたという久坂部氏は、勇気を出して彼女に話しかけ、元気の秘訣を聞きました。

すると、彼女はこう答えたというのです。

「それは人生をつらいことで満たすことよ。それに負けないことがエネルギーになる」

2003年に101歳で没。

(27日付朝日新聞)

寸鉄人をさす

ローマ

警句

●人生とは孤独と見つけたり

●情報の99%はゴミである

 

アカデミー賞に香港映画のリメーク作品「ディパーテッド」のマーティン・スコセッシに監督賞と作品賞。「バベル」の菊池凛子は助演女優賞を逃し、日本人が主演した「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)も落選。

●投票権を持つ会員のレベルが落ちたのか。ハリウッド映画のレベルが落ちたのか。アカデミー賞といっても、もともと、仲良しクラブの会員を褒めてあげる仲間内の賞なのかもしれない。東洋人なんて、百年早いってことか?

決して諦めないこと

決して諦めてはいけません。
心配してはいけません。
くれぐれも安心するように。いつも明るい心でいてください。
今の状況が半永久続くわけがありません!
決して悲観してはいけません。
必ず道は開かれます。
明けない夜はありません。
そのうち必ず良いことがあります。
という言葉を何度も反芻してください!

非常に異様に奥深い話 

サン・ピエトロ聖堂

公開日時: 2007年2月25日 @ 12:0

最近、目に留まったニュース

●国際的な建築家、黒川紀章氏(72)が、東京都知事選に立候補を表明

理由は「(大親友の)石原知事は、引退する潮時だ」

対する石原慎太郎知事(74)は「ありがた迷惑な話」

ーーー都知事選が面白くなってきました。

●島原の乱(1637-38年)で、「イエズス会が反乱勢力を支援した」?

オンライン百科事典「ウィキペディア」(英語版)の間違いを米国の学生たちがそのまま引用して発覚。

ーーーネット情報がすべて正しいという認識は間違っているという、事例でした。

●米民主党のビルサック前アイオワ州知事が大統領選から撤退

理由は「カネだ。撤退の理由はカネだけだ」

大統領の指名争いに残るために、6月まで2千万ドル(約24億円)が必要だとか。

ーーー24億円!?さすがにスケールが違う。

●毎日新聞社会部の大平誠記者(41)が、東京・南青山の土地取引に関する問題で、国民新党の糸川正晃議員(32)に取材した録音データが、第三者を通して、ネット上に掲載

第三者のフリーライターのブログに掲載されたデータは、削除されたが、このデータを他のブログに転載された。

ーーーこの話は昨年から長々続いている事案で、昨年5月に実弾入りの脅迫状が糸川事務所と毎日新聞社東京本社に送りつけられ、糸川氏は福井市内のスナックに建設会社「平和奥田」相談役山元康幸容疑者(49)らから呼びつけられ、「脅迫相手に小指がなく、怖かった」と供述しています。

また、この南青山の地上げには、米国ファンド系の不動産会社も関わっているという疑惑が持たれ、日米をまたがった国際的なアンダーグラウンドの連携があるのではないかという憶測も生んでいます。

非常に異様に奥が深い話だったのです!今後、どういう展開になるのか?

「不都合な真実」★★★★

ローマ

アル・ゴア米元副大統領の映画「不都合な真実」を観てきました。

地球温暖化による影響を詳細なデータと学術論文を土台にして、大衆に分かりやすくスクリーンでゴア氏が、地球の「危機」を世界中の講演(全世界で1000回以上)で説明している様をそのまま映画化したもので、非常に衝撃的といえば、衝撃的です。あのヘミングウエイの「キリマンジャロの雪」が、このわずか20年で、あんなに溶けてなくなっていたとは知りませんでした。吐き気さえ催しました。

このまま温暖化が進めば、北極や南極の氷が溶け、モルディブやオランダをはじめ、中国の北京、上海、インドのボンベイ、東京の江東、墨田区などのゼロメートル地帯は海面の下に沈むことでしょう。あの「9・11」の舞台だったNYマンハッタンの世界貿易センターの跡地でさえ、海面下です。テロ対策と同時に地球温暖化対策が必要だと、ゴア氏は何度も力説しています。

この他、洪水や旱魃、人口の増加や、伝染病の蔓延などによる人類の破滅に近い有様が、まるで他人事のように淡々と描写されています。「50年後」と言われれば、そこまで、生きていない人にとっては、関係のない話なのかもしれませんが…。

そもそも、この映画を観たいと思ったのは、バスの中で、60代後半か70代の紳士、恐らく、単なるサラリーマンではなく、この年で現役で働く中小企業かどこかの取締役と思われる人が、この映画の話をしていたからです。

「温暖化なんていうと、温かくなって、有り難いなんて雰囲気がありますが、そんなもんじゃない。アル・ゴアは、地球の危機という言葉を使っていましたよ」と、恐らく、50年も経たなくても、遅かれ早かれ鬼籍に入られてしまうような老人が心配そうに話していたのです。

あ、映画を観なければいけないな、と老取締役の会話を聴いて、使命感を感じたのです。

ゴア氏は、環境問題に関しては、学生時代から興味を持っていたようです。その辺りは、映画の中で明らかにされています。

この映画は、政治家ゴア氏が主人公ですが、政治家不信の人のために、ゴア氏の息子が6歳の時に交通事故で重症を負った話や、父親が煙草の大農園の領主だったのですが、ゴア氏の実姉が煙草の吸いすぎで、肺がんで亡くなり、煙草農家を辞めた話などを盛り込んで、ちゃんと伏線を張っています。つまり、ゴア氏がなぜ環境問題に取り組むようになったのかというエピソードも盛り込まれているのです。

CO2の排出をこのまま続けていけば、地球は破滅してしまう。というのが、この映画の主眼だと思われますが、笑ってしまうのは、その主人公のゴア氏が映画の中で平気でCO2を排出する車を運転しているのです。ゴア氏は「いや、この車は、環境にやさしいハイブリッドカーだよ」と反論するかもしれませんが。

そうです。映画の中で明らかにされているように、一番の問題の一つは、京都議定書に調印していないアメリカとオーストラリアの存在なのです。市場原理主義、経済最優先の国の国民たちの、地球温暖化抑止のための意識がもう少し高まると、宇宙船地球丸の将来に明るい展望が開けるのです。

CO2を世界一排出する悪玉国家がアメリカなら、こういう映画を製作できるのは、その正反対の良心を持ったアメリカでしかないという現実。

もう、宣伝臭いなどと学生のような言い分がまかり通る時代は終わりました。

このままいけば、地球は破滅し、人生がどうのこうのといったお遊びをなくなってしまうのです。

皆、覚悟してこの映画を観るべきです。記者や評論家もちゃんと自腹を切って。

もう特権意識しかない鼻持ちならないマスコミだけが発言する時代は終わりました。良心を持った市民が発信する時代なのです。

【後記】

●「不都合な真実」は、アカデミー賞の「長編ドキュメンタリー賞」を受賞

●アル・ゴア氏、自宅で電力を浪費していることが判明。1年間のガス、電気代は3万ドル(350万円)とか

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070301-00000029-mai-int