フランス極右勢力の行方

Paris

日本人では私だけが注目していたと思われますが(笑)、フランスの地方圏(州)議会選が14日に第2回決戦投票が行われ、第1回投票で劇的な大躍進を遂げた極右政党「国民戦線(FN)」が、全地域で、第一党を獲れなかったようですね。つまり、本土全13州、全敗です。

こうみえても、フランスの選挙制度について、私は全く詳しくないのですが(笑)、全地域でなくても、過半数の地域でFNが第1党になると、もちろん発言力は高まるし、権力が集中しますし、マリーヌ・ルペン党首が大統領になる可能性も出てくるということでしょうね。今回も敗れたとはいえ、40%以上の票を獲得しています。

しかし、何やらオランド大統領は、ずる賢い(?)を手を使って、票が割れないように、マリーヌ・ルペン氏が出馬した北部と、彼女の姪のマリオン・マレシャルルペン氏が出馬した南東部には、政権与党の社会党の候補者を出さず、ライバルの共和党を中心とした右派連合へ票が流れるように画策したようです。

左派とか右派とか何なのか、さっぱり分かりませんね。

そもそも、富を一部の人に集中させずに、国民に広く行き渡るように社会福祉も充実させて、雇用を促進することが、社会党のイデオロギーのはずですが、どこの国でも相変わらず、格差が広がり、失業率も増え、移民の2世や3世も含まれるテロリストの恐怖に脅かされるフランス人が、「移民排斥」を訴える極右思想にかぶれないでいられない気持ちは分かります。

米国でも、テロ事件があり、共和党の大統領候補のトランプ氏も「移民排斥」を訴えて物議を醸しだしていますが、彼も極右に近いかもしれません。

このように、世界の先進国が自己中心的な保護主義と閉鎖主義と愛国主義だけが蔓延したら、どうなっていくんでしょうかね?寛容の精神が失われ、弱肉強食で、いつも、テロの恐怖に脅えて暮らしていかなければならなくなるのでしょうか?

やはり、よく分かりません。でも、日本で、もし、ISによるテロ事件が起きたとしたら、やはり、「移民排斥」運動が盛んになると予想できますが。。。

“フランス極右勢力の行方” への1件の返信

  1. Unknown
    いやテロおきなくても外国人居住者が増えれば、増えるんじゃないですかね。

    根本的にはグローバリズムの弊害です。
    外国人が増えてある地区まるまるがそのコミュニティーになったりしてそこが自国でなくなったような状態になっただけで、ストレスを感じる人はいますからね。そこから離れて住んでるひとはともかく…
    その地区に先住してても結果もとのコミュニティーは崩壊して先住者はうつっていってしまうし

    外国人居住者にしても、まったく知らないとこよりから同郷がいるとこのがよいから特定の場所にコミュニティーができるし
    風習や常識に差異があれば文化衝突おきますし…

    ものわかりのいい人間ばかりじゃないですからねぇ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

https://www.google.com/recaptcha/api.js?onload=wpcaptcha_captcha&render=6LdRmsYpAAAAAJ_8hVZFfcleMdD7eRFU5SRyRufe&ver=1.23

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む