1995年のバーホーベン監督作品「ショーガール」は★★★★☆

瀋陽故宮博物院  Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

昨日、国有放送のラジオを聴いていたら、あまり知らない、従ってお名前を失念した若手映画評論家さんが、1995年に公開されたポール・バーホーヘン監督Paul Verhoeven の「ショーガール」が、当時の評論家と観客に「最低のクズ映画」と酷評されたのにもかかわらず、あんな名作はない、とべた褒めしていましたもんで、かなり触手を動かされてしまいました。(渓流斎は未見でした)

過激な暴力シーンや性的シーンが大問題になったということも、興味津々です(笑)。「所詮、男はカネと女」「人殺しのツラを見たくないのか」と豪語した「週刊新潮」の創刊者斎藤十一翁みたいなもんです(笑)。

私は、今さら、所有欲もないもんですから、レンタルでこの「ショーガール」を借りてみることにしました。何と、1週間も借りて驚きの108円です。1800円のロードショーが馬鹿に見えてきました(笑)。もっとも、DVDは、中古から新品まで、ピンからキリですが、中には7000円もの値が付いたものもありました!

大政殿 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

バーホーヘン監督は、1938年7月18日、オランダのアムステルダム生まれ。国籍もオランダのようです。今年78歳。誕生日は、渓流斎とおんなじですねえ(笑)。

彼の代表作でもある1987年の「ロボコップ」、1990年の「トータル・リコール」、そして、92年の「氷の微笑」で興行的に大成功を収めて、 満を持してメガホンを取ったのが、この95年公開の「ショーガール」です。

なるほど、地元米国では、17歳以下お断りの成人映画に指定されたように、tits and ass のオンパレードです。

米ラスベガスのエンターテインメントショーが舞台です。

主人公のノエミ・マローンNomi Malone (エリザベス・バークレーElizabeth Berkley=当時22歳) は19歳のダンサー。東部のある都市からスターを目指してラスベガスにやってきます。

そして、ノエミは、場末のストリップ劇場the Cheetahの踊り子から、有名ホテルのショー the Stardust ダンサーのオーディションに合格し、トップスターのクリスタルCrystal Conners (ジーナ・ガーションGina Gershon)の存在を脅かすほど成長します。

ショーの興行部長ザックZack Carey 役のカイル・マクラクランKyle MacLachlanが、インタビューで語っているように、登場人物のすべてが、男は女を利用して、女は男を利用してのし上がってやろうという野心満々の人間ばかりだというのです。当たってましたね。

大政殿の玉座 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

確かに、男女の裸が多く登場して、青少年の教育上好ましくないのかもしれませんが、それほど、欲情的でも、扇情的には見えないんですよね。無暗に羞恥心を煽ることもありません(笑)。

バーホーヘン監督も「この世で一番美しいものは、女性のヌードだ。僕は、画家や彫刻家が女性のヌードを題材するように映画の中で、女性のヌードを表現したかった」とインタビューに応えていました。(全て、レンタルDVDのおまけ付属として収録されていたもの)

今から20年以上昔の観客や評論家の眼には、単なるポルノグラフィーと映ったのかもしれませんが、21世紀の人間が見ると、一旗揚げてやろうというノエミの暴力的な衝動と、のし上がるためには手段を選ばない冷酷な野心は、よく描かれていると思います。

ノエミ役のエリザベス・バークレイ(1972・7・28~ )は、4歳からダンスを習っているらしく、驚くほど抜群にダンスがうまい。こんないい映画に初主演したのに、興行的には失敗して一時行方不明になったとか。

でも、今は健在で女優として頑張っているようですが、残念ながら私は、この一作しか見ていません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください