「読史備要」と「日本史必携」「近代史必携」「The Beatles」
京都にお住まいの京洛先生の「電脳世界の戯言ばかりに頼っていないで、こういうものは、手元に置いておかなければいけませんよ」との助言で、例の「読史備要」を買うてしまいました。
ネットで購入したのですが、送料を入れても、な、な、何と、1456円なんですよ、旦那!
届いてみて、本当に吃驚仰天です。一言で言えば、こりゃあ、広辞苑ですよ!しかも、中身が濃すぎる。「読史備要」が美空ひばりなら、吉川弘文館の「日本史便覧」は、坂本冬実です。という、いつも京洛先生が使うお言葉を拝借させてもらうことにします(笑)。
今回、証拠として、写真を載っけておきやんした。
「読史備要」については、以前、この渓流斎ブログでご説明しましたので、もう内容についてはクドクドとご説明しませんが、年表と天皇家から藤原家、徳川家に至るまでの家系。官位官職、方位、歌舞伎役者の系図まで載っています。ページ数は、何と2153頁。重さは測っておりませんが、とにかく重い(笑)。昭和41年3月30日に初版が出て、同年6月15日に第二刷がでております。版元は、講談社。奥付には、しっかりと「検印」の判子が押されています。(確か、東京帝国大学史料編纂所編著の初本は昭和8年で、昭和41年と昭和53年に改訂版が出ています)
昭和41年6月と言えば、1966年6月。ちょうど50年前のことで、ビートルズが来日した年です。ちょうど「ビートルズ来日50年記念」ということで、今、盛んに新聞雑誌やラジオ、テレビで取り上げられています。
当時、日本の伝統国技を行う神聖なる日本武道館を、ペートルズなる不良異人に貸すとは、何事か!と右翼の皆様を中心に大排斥運動が起こりました。しかし、当時は、左翼の皆様も含めて、まさか、あのペートルズが、こんなに歴史に残るほど才能に溢れた革新的な音楽集団だと気がついた日本人は、ほとんどいませんでした。
私が手に入れた「読史備要」は、ビートルズ来日50周年と同じ年・月に印刷された半世紀も大昔の古本ですが、全く古さを感じさせませんでした。
ビートルズも「読史備要」も永遠の輝きを放っています。