シャンフォールの予言

Venetia

小島てるです。

学生時代にフランス文学を齧った人でも、流石にシャンフォール(1741~1794年)なる作家を知らないでしょう。

御存知の方は、余程の通です(笑)。

何しろ、シャンフォールは、フランス中部クレルモン=フェランに庶子として産まれたためなのか、正確な生年月日も分からず、死因も諸説あります。パリに出て、ジャーナリストとして活躍します。時代が時代ですから、仏革命に参加し、革命後の混乱の中で、追い詰められて、自殺を図り、その傷が元で亡くなります。どうでもいいかもしれませんが、自殺にはピストルと刃物を使ったという二説あり、享年も53と54があります。

シャンフォールは筆名で、本名はセバスティアン=ロシュ・ニコラ説が有力です。absurdit?(馬鹿らしさ)という単語を「不条理」という意味で使った最初の仏文学者だということで後世に名を残しています。あたしなんか、「不条理」は、アルベール・カミュが流行らせた言葉だと思ってました(苦笑)。最近の世の中は、コメント師が指摘されるまでもなく、不条理で溢れていますね。

彼の作品は、彼の死後、「警句」として纏められたものが多く、その中にこんなものがあります。

朝にヒキガエルを飲み込みなさい。そうすれば、残りの1日はそれ以上不愉快なことに遭遇しないだろう。

果たして、これは何を意味するのか、私は、さっぱり分かりませんでした。

それが、人生経験が豊富となり、「人間観察官」(無給)としての面目躍如を発揮することができるようになると、この警句の意味がよく分かるようになったのですね(笑)。

かつていた友人の地方公共団体の職場に、仕事をサボる不埒な男が異動できたそうです。まさに、「月給泥棒の確信犯」です。

しかも、そいつは無類の女好きで、女と見たら手当たり次第で、職場の他の部署の人間だろうが、用もないのに声を掛けて、20分でも、30分でも立ち話をして遊んでいるというのです。

それで、そいつが女性にモテるタイプかと言えば、その正反対で、顔といい、体型といい、まさに醜悪なヒキガエルだというのです。

そう、もう一度、シャンフォールの警句を思い出してみましょう。

朝にヒキガエルを飲み込みなさい。そうすれば、残りの1日はそれ以上不愉快なことに遭遇しないだろう。

シャンフォールは凄い!まさに200年後を予言していたのですね!

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