「希望の資本論」

Quoi ?

鈴木崇夫です。

友人から「必ず読め」と勧められて、池上彰・佐藤優対談「希望の資本論」(朝日新聞出版)をやっと読了しました。

毎日、通勤電車の中では、スマホでこの渓流斎ブログを執筆してますので、なかなか読書の時間が取れませんのですねん(笑)。

正直、この2人とも、あまり好きくありません(笑)。いや、どちらかというと、あまりにも聡過ぎて、許容範囲を越えてます。たかが、と言っては怒られますが、2人とも映画スターでもタレントでもない作家かジャーナリストなのですから、まさか、文豪椎名桜子じゃあるまいし、世間様に対して、見たくもない顔の露出し過ぎではないかしら。プライドの高い本人らが聞いたら、それゃあ怒りまくるでしょうが。

と、こうして、「見た目が9割」みたいな話ばかりしましたが、内容は、残念ながらピカイチでした。私のような不勉強な人間でも、マルクスの「資本論」を読んでみるか、とその気にさせてくれる功績は非常に大きいです。(松岡総裁は、最高学府経済学部時代、ドイツ語で二回も「資本論」を読まれたそうですが)

どうやら、お二人とも、「資本論」に関しては、共産主義暴力革命の理論的支柱として、崇めていないようです。それは私も賛同します。彼らはむしろ、反共主義者と言っていいでしょう。

現代のように、労働の形態が変わって、四年生大学を出ても、非正規労働者になってしまえば、一生低賃金のままで、結婚さえできない。少子高齢化に貢献する要因になっています。

日本人サラリーマンの平均年収が400万円なのに、外資系の投資銀行にでも入れば、二十代でも軽く5000万円も稼ぐというこの格差社会。もっとも、軽く、と書いたのは間違いで、相当心身ともに破壊される程消耗することは確かですが…。

世の中、小賢しい者勝ちで、うまく立ち回ったもん勝ちということになります。

この本は、対談集で、要約しますと、池上は「『資本論』を読めば、自分の社会での立ち位置がよく分かる」と断言します。

佐藤は「『資本論』を読むと、論理的思考が確立する」として、怖いものがなくなる、といった風情です。

確かに、佐藤には怖いものが全くなさそうですね(笑)。論理的思考で彼に勝つことができる人間は、世界中にそういない感じだからです。書物代に6000万円使った!と豪語しているインテリさんですからね。

何しろ、佐藤は、公立高校としては全国ナンバーワンとして知られる県立浦和高校の時代に、当時埼玉大学教授だった鎌倉孝夫氏から、個人教授で「資本論」を読破したというんですからね。

高校生が、ですよ!

彼の強さのバックボーンは、小菅生活か、同志社時代の神学論にあるかと思いましたら、高校時代の「資本論」だったとは!

感服致しました。

でも、あくまでも、池上・佐藤両氏の意見に100%賛成であるというわけではなく、彼らの理論が100%.世間で通用するわけではないとも思っております。

読書体験の豊富さは、誰にも負けないでしょうが、それが、正義や世間的認知や実効性と関係があるかのかと言えば、残念ながら、必ずしもそうでもないものなのです。

ま、気落ちしない下さい。これは、私のせいであるというわけでもありませんから。

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