長春 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
おやおや、昨日は、寸鉄人をさすようなコメント有難うございます。
ただ、どちら様なのか、「unknown」ではいけませんね(笑)。まあ、「詠み人知らず」ということでしょうが、せめて、気の効いた号でも字(あざな)でも異名でも僭称(笑)でも何でもいいですから、名乗り出てくださると嬉しいですね。
渓流斎ブログは、開業してもう丸12年になりますが、(その間、5回近く引っ越して、最大読者を誇っていたかつてのサイトは消滅しましたが…)皆さまの温かいコメントだけを励みに続けて参っている次第で御座います。
とはいえ、内実は、自分の備忘録のため、つまりは外付け記憶装置として書いている面もあります。古い記事でも、追加修正したりしております。昨日のトランプ新政権の陣容の中で、「親ロシア派」を追記しました。「もうこれで、我々が何処へ行くのかお分かりですね」(笑)。
そう言えば、かつて、よくコメントして下さった方の中に、「インド象」さんがいらっしゃいましたが、今はどうされているのでしょうか?
壮健でいらっしゃいますかね?(成瀬巳喜男の戦前の映画で使われていたので、昔はよく使われていたのでしょう)
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さて、昨日は、またまたiPadで、無理やり1カ月間だけ加入させられたビデオパスで映画を観ていましたら、簡単にwifiの月額契約の3GBがなくなってしまいました。
データ通信がオーバーすると、使えないことはないのですが、極端に送受信が遅くなったり、動画は、もう見られたものではなくなったり、画像もアップロードするのに、相当時間が掛かったりしてしまいます。
昨日観た映画は、2015年のアカデミー賞で3部門(助演男優賞にj・k・シモンズ)を受賞した「セッション」でした。なかなか、よくできた映画でしたが、ちょっと後味が悪かったですね。
ジャズを専攻するニューヨークの音楽学校が舞台で、先生テレンス・フィッチャー役のシモンズが、生徒に悪態をつき、徹底的にしごいて、いわゆるパワハラ問題に発展するストーリーです。
主役は、プロのジャズ・ドラマーを目指すアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)で、名前から推測される通り、ユダヤ系として登場します。ハリウッド映画ですから、配役として、特に主役として必ず出てきます。「シンデレラ」や「家なき子」などの伝統にのっとって、徹底的ないじめられ役で、その後どうなるか、といったお決まりのパターンが展開されます。
映画ですから、神業のような場面が何度も出てきます。ドラムを叩いて、指に血豆ができて、大量出血するシーンは当たり前。交通事故、自殺とみられる突然死、あと大雨が降る中、若い男女が和解する場面が出てくれば、完璧でした。
いやあ、皮肉ばかりでしたが、音楽教師のフィッチャーが、「次は44小節目から」などと言ってジャズバンドの指揮をはじめ、「音がずれている」と瞬時に分かるシーンは特に神(かみ)ってました。
でも、ジャズと言えば、メインはサックスやトランペット、せめてピアノなのに、それらは全くの脇役で、ドラムスに焦点を当てたのは画期的でした。
俳優マイルズ・テラーは本当にドラムスを演奏しているようで、本当なら全くプロ以上にうまかった。
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昨年末に沖縄の上里さんから送って頂いていた「英人バジル・ホールと大琉球」(不二出版)をやっと読みました。
沖縄の人にとっては、郷土史に出てくるのか、知らない人はいないぐらい有名らしいのですが、私は知らなかったので、簡単に略歴します。
●バジル・ホールは1788年、スコットランドの首都エジンバラ生まれ。父親のジェームス・ホール卿(1761~1832)は地質学者で、かのナポレオンとはフランスで学窓を同じくする間柄だった。この縁で、バジルは、英国の海軍士官となり、1816年にライラ号の艦長として、対清貿易交渉で北京に派遣された英国政府特命全権大使アマースト卿を護送した後、琉球王国を訪問。その帰途にセントヘレナ島に幽閉されていたナポレオンに謁見する。「朝鮮・琉球航海記」(1818年)などの著作があり紀行文学作家としても著名。
バジル・ホールの外孫が、明治期に日本研究家として名を遺したバジル・ホール・チェンバレンで、彼には「琉球語の文法と辞典―日琉語比較の試み」などの著書がある。