シーカーズ「ジョージー・ガール」

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

ネット社会になると、ヒトは自分の好みの我田引水のニュースしか読まなくなるので、右翼のヒトはますます極右に、左翼のヒトはますます極左になる傾向がある、としたり顔で解説してくれる評論家さんがおります。

へー、そうでしたか。

と態とらしく驚いてみせましょう(笑)。

その伝でいきますと、ヒトはますます自分の好みの音楽しか聴かない傾向にあるということですね。

私事ながら、1960年代~70年代の音楽は今でも好んで聴きますが、最新流行のラップやJ?POPはご遠慮させて頂いております。

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

斯く言う私にも、少年時代がありまして、唯一の楽しみと言えば、安いトランジスタラジオから流れてくる海外からのポップスでした。

海外ポップスは、異様な興奮とその真逆の安らぎを与えてくれました。

当時は、情報なんて全くといっていいくらいなく、雑誌も「ミュージックライフ」か「ヤングギター」ぐらいでしたから、スターは顔写真が見られる程度で、動画なんて夢のまた夢。グループ名が分かるくらいで、ビートルズやローリング・ストーンズなど超有名バンド以外は、メンバーの名前なんか知るよしもありませんでした。

しかし、今はネット社会のお陰で、昔の情報不足をカバーしてくれるだけでなく、YouTubeなどで、動く演奏、歌唱姿まで見ることができるので、これでは夜更かししてしまいます。

先日も1960年代から70年代の全米チャートトップ30の動画を見ていたら止まらなくなってしまいました(笑)。この知ったかぶりの私でさえ知らない今では全く忘れ去られたスターがいたとは!それとも、あくまでも米国のチャートなので、日本では紹介されなかったのかもしれませんが…。

やはり、ロネッツやシュープリームスらガールズバンドやペトラ・クラークが良かったですね。

桂林から陽朔までの、漓江川下り Copyright par MatsuokaSousumu@Kaqua

昨晩ハマってしまったのは、シーカーズです。ジャンルで言えばフォークソングなんでしょうか。(嗚呼、昔はよくブラザーズフォーやPPMを聴いたものです!)1965年に「ジョージー・ガール」という曲を世界的に大ヒットさせて一躍有名になりました。

彼らは、イギリスのグループかと思ったら、オーストラリア出身だったんですね。そして、紅一点のヴォーカルが、ジューディス・ダーラムという名前だということも今回初めて知りました(苦笑)。

いまだかつて、私は、古今東西、色んなヴォーカリストを聴いてきましたが、彼女、ジューディスの声質が大好きですね。オペラやロック歌手のように技巧的であったり、無理してはり叫んだりしていない。ごくごく自然で、天使が地上に舞い降りてきたような声を聴かせてくれます。

まさに天賦の才能です。神様から与えられたような声です。大地の草原に囲まれた牧歌的な穏やかな気持ちにさせてくれます。

1943年生まれ説が有力なジューディスは、今は70歳代半ばになりましたが、テレビのインタビュー番組に出演している動画も見られ、とても良い顔で歳を重ねた感じです。

交通事故で瀕死の重傷に遭ったり、夫をゲーリック病で亡くしたりして、かなりの苦労を重ねたようですが、全てを乗り越えて最高の笑顔で唄を歌ってくれております。

これでは、ますます極右か極左になってしまいそうです。あれっ?何の話だったけ?…。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む