7月26日(月)は東京五輪開催4日目です。
昼休み、日本を代表する繁華街、東京・銀座の街中を歩いて、その熱狂と祝祭気分を取材してみました。
うーん。この通り、大型店舗は、どこでも、「検温実施」「マスク着用」「手指のアルコール消毒」など励行するよう入口にデカデカと案内看板を設置しています。
もう見慣れた表示ですが、あと5~6年もすれば、貴重な歴史的写真になるのかもしれません。
東京五輪は「無観客試合」ということになり、テレビ中継でしか競技を見られなくなりました。これなら、何処かの遠い遠い異国の地でやろうと、同じです。まさに、テレリンピック!
「ニッポン、金メダ-ルゥ~」と、テレビの実況アナウンサーが大袈裟に雄叫びを挙げています。まさにマッチポンプです。「狼が来た、狼が来た」と狼少年のように煽り立てて、叫んでいます。その側では、誰かが「ガン、ガン、ガン」と大きな銅鑼を叩いています。その催眠術に罹ったのか、昨日まであれだけ開催を反対していた輩まで、「やっぱ、やって良かったね。この感動は代えがたいねえ」と、恋人、夫婦、家族で顔を見合わせて笑っています。
これが人間ですねえ。
いいじゃないか、人間だもん。
それにしても、オリンピックって、政治そのものですね。国威発揚の場でもあります。北朝鮮は選手団を派遣しませんでしたし、中国は「日本は防衛白書で我が国を敵視している」、生意気だ、とばかり、開会式への高官派遣を急に取りやめました。
結局、顔を見せた大物の国家元首は、次期開催(2024年のパリ五輪)が決定して仕方なく(?)来日したフランスのマクロン大統領ぐらいでしょうか。他の大物元首の皆さんは、日本が、新型コロナウイルス変異種の培養・育成・拡散場と化していることを怖れているんでしょうか?
まあ、こんな感じで、オリンピック開催中だというのに、東京・銀座では熱狂も祝祭気分も全くなし。
ランチに入ったドイツ料理店「ローマイヤー」でも、隣りに座った男女3人組は関西人で、ずーと、途切れもなく関西弁で話し続けていましたが、オリンピックの話は一切なし。よく分からない仕事関係の話をしていました。
写真のように、五輪のマークの入った「表示板」(?)を撮らないと、オリンピックを開催している都市とは分からないほど。
それが現実でした。