知床潜入記

いよいよ知床に足を踏み入れました。

知床というのは、アイヌ語で「地の果て」という意味だとばかり思っていたのですが、最近では「地の突出部」つまり「岬」という説が有力になってきました。アイヌ語の「シリ・エトコ」からきているそうです。

最初に泊まる所は山小屋だったので、何の食べ物もないので、取り敢えず、斜里町の街中のレストランで腹ごしらえすることにしました。「海鮮スパゲティー」900円。うーん、値段は観光地並みです。失礼、観光地でした。大体のメニューは平均1500円ぐらいでした。

泊った山小屋「木下小屋」は、羅臼岳の縦走コースの登山口にありました。「地の果て」という感じでした。電気がありません(ランプです)。トイレは外です。もちろん、電気がないので、夜の使用は不可能に近い。いやいや、こんなこと言うのは私くらいでしょう。用意がいい人は、皆、懐中電灯を持っていました。

そういえば、皆さんの装備がすごいのです。熊除けの鈴は当たり前。立派な登山靴。テントと寝袋と一週間分くらいの食料が入っていそうなバックパック。膝に防水のサポーターをはめ、魔法の杖を二本も持参しているのです。

私は日本の百名山も何も知りませんが、アルピニストにとっては、たまらないのでしょうね。

こちらは重装備でもなかったので、登って約40分くらいのところにある「オホーツク展望台」までトレッキングにいきました。いや、結構きつかったです。踵の皮がベロンチョと剥けてしまいました。

そういえば、木下小屋の近くの岩尾別温泉のあたりで、キタキツネを見ました。

なかなかラッキーだと思います。テレビや写真集などで、多くの動物たちを目にしますが、あれは何時間も粘り強く待機して、努力を重ねて撮ったものだからです。ぽっと出の観光客がそう易々と動物たちと遭遇することはありません。
その点、幸運でしたね。

“知床潜入記” への1件の返信

  1. 「羅臼岳」その4

    羅臼岳登山の紹介の最終回です。 高山植物が本当にいろいろありますので、ポケットサイズのガイドブックを持って行くのもいいと思います。 羅臼平から山頂への道です。 山頂近くは岩場になっています。 山頂です。あまり広くないのですが、ここからの景色は.

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