うーん、今年4月に買ったばかりのMD(ミニディスク)プレーヤー(2万5980円)がもう故障してしまいました。
まだ8カ月しか経っていませんが、もともと、中古品だったので、保証期間がわずか3カ月しかありませんでした。せめて、あと数年は持つかと思っていましたから、茫然自失です。15年間も使っていた全く同じメーカーの機種を探して、再度、中古で購入したのですが、愛着があったからです。
このMD再生機には、CDプレーヤーとラジオも付いていますが、CDもラジオも異常なしなのに、壊れたのはMDだけです。読み取りができなくなり、挿入してもMDがすぐエジェクト(排出)されてしまいます。故障しても、修理してくれるところがないということが最大の障害です。
不吉な予感はありました。先日(12月3日)、「さよならMD、店頭からも辞書からも 平成に刻まれた思い出は消えず」という朝日新聞の記事を読んだばかりでした。既に、音響機器「ティアック」が昨年12月にMDプレーヤーの生産を終了してしまったらしく、「こりゃ、やばいなあ」と感じていたのでした。
この記事によると、MDシステムはソニーが開発し、1991年に発表したといいます。となると、たった、わずか、30年も経たずに「終わっちまうのかえ」と言いたくなります。
思い起こせば、私の世代は、音響機器に関しては随分と振り回されました。録音再生機だけに絞っても、最初、1960年代はオープンリールのテープでしたが、70年代はカセットテープ全盛時代です。90年代からMDになったというのでしたら、カセット時代は20年しか続かなかったということになりますか。えっ?意外にもMDより短かったの?
MDが衰退してしまった今は、スマホ(のハードディスク)にダウンロードするか、USBに「録音」するという時代なのでしょうか。
でも、私の場合、MDには学生時代のバンドの演奏とか、ラジオで録音した好きなジャズとか貴重な音源がいっぱい収録されています。それに、いまだに、英語とフランス語の語学学習はNHKラジオを聴いているので、MD録音は欠かせません。とにかく、MD再生機がないと困っちゃうなあ…(山本リンダ)。
MDプレーヤーは、ネット通販で購入したのですが、そこのサイトを確認したら、「修理があればメールしてください」とアドレスが公表されていたので、メールしてみました。
でも、土日を挟むとはいえ、5日も経つというのに何の返信もなし。ま、「もう諦めるしかないかなあ」と悟り始めています。
となると、「MDのない生活」を考えなければなりません。差し当たって、語学学習は、1週間遅れにはなりますが、スマホのアプリで再生して聴くことができます。録音したMDは捨てずにとっておきますが、プレーヤーは、これからラジオとCDを聴くしかないようです。
でも、こういうことがあると、「永久保存版」だの「永遠」だのという言葉はあり得ないということを実感しましたよ。どうせ、死んだら、私のMDもゴミとして処分されることでしょうし、まあ、「生きているうちが華」という格言しかないということです。