公開日時: 2005年10月15日 @ 22:42
電鉄の株を買収して筆頭株主になった男が出現した途端、今度は、放送局の株を買収して、業務提携を提案する男も現れました。
世間では、彼らをヒーロー扱いにする人がいますが、私は妙な違和感を覚えて仕方がありません。いずれも有り余ったお金で、「法律に違反しなければ、金さえあれば、何でもしてもいい」という論理を実行した感があります。
これまでとは違った種類の人間が現れたということでしょう。
今、彼らを拍手喝さいしている世間も、昔は、「さもしい」と蔑んでおりました。「いい時代になった」と喜ぶべきなのかもしれませんが、私は、もう彼らより若くなく、古い人間になってしまったので、過去の倫理観にしばられているようです。彼らに対して浮かぶ言葉は、やはり同じく「さもしいなあ」なのです。彼らがいくら奇麗事を並べてもです。