私は放っておけないタイプなのか?

音更町鈴蘭公園

夜、仕事が終わって、軽い運動をしようと、初めて帯広市民体育館に行って見ました。1回160円で使い放題です。

しかし、この年になると、もう体は言うことを聞いてくれません。ウンテーをやっても、一歩も進めません。体が曲がらず、走るとすぐゼイゼイと息が切れる始末。バスケットボールをしても、ジャンプができず、籠に玉が入りましぇん。

そういう状態で、ふと入り込んだウエートトレーニングの部屋。機械の操作をわけも分からず一人でやっていたところ、その部屋の主みたいなおじさんが私に近寄ってきて「これは、こういう風にやるんだよ」とご親切にも丁寧に教えてくれました。

興が乗ったおじさんはそのうち「もっと、脇をしめて」「そうじゃなくて、腕は直角に…」と、こちらが頼んでもいないのに、真顔で、一切の冗談も通じないような感じで、眼鏡の奥の瞳をキラリと光らせて導いてくれました。怒っているわけではありませんが、ニコリともしません。まるで、修行僧のようでした。

「はい、わかりました、先生。こんな感じでいいでしょうか?」。私は笑いをかみ殺しながら、只管、低姿勢に初対面のこのおじさんに頭を下げました。

それにしても、50男を指導したり、指図したりする有様は本当に滑稽です。

こちらも、普段は教えられる立場ではないのですが、若作りなので、どうも放っておけないタイプに見えたのでしょうか。後で、自分で大笑いしてしまいました。

そういえば、昔、韓国の釜山に行った時、地下鉄に乗って座っていたら、急に前の座席に座っていたおじさんが、私の顔をじーーーーと見つめて、韓国語で何か話しかけてきました。

隣の通訳の人に通訳してもらったところ、「あなたの目が素晴らしい。大物になるタイプだ。将来、どでかい仕事をする人だ」と言っているとのことでした。そのおじさんも50がらみのどこにでもいそうな至極真面目な感じの人でした。何かに取りつかれたとか、頭がおかしいというような感じではありませんでした。

やっぱり、私は放っておけないタイプなのでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む