ヴェニス
私物をほとんど持っていないT君に自分の古いパソコンをあげることにしました。
マイクロソフト98のVAIOです。もうほとんど使っていないので、何かと困っている彼に譲ることにしたのですが、結構大変でした。メールにはぎっしり私信が溜まっていたし、写真や画像もふんだんに残っていました。いちいち処分したり、大切なものはメールで添付送信するしかありませんでした。結構、時間がかかりました。
そういえば、マイクロソフトは今度、「ヴィスタ」とやらを華々しく発売するようですね。そして、「既成路線」通り、現在の主流の「XP」のバックアップも3年後には打ち切るそうですね。「98」はもう既に打ち切ったのでしょうか?
これは、MS社の陰謀ではないでしょうか?3年おきに新製品を買わせるための。
リナックスにしたいなあ、と思っているのですが、パソコンや機械音痴の私にはとても自信がありません。
今使っている「XP」にも、私信や画像がふんだんに詰まっています。人はいつか死んで「永遠」とか「永久保存」などというものは、言葉の綾で、ないものなのですが、今から戦々恐々としています。
と同時に「人生観」も変わりました。手紙がメールに変わっても、物を所有するということは、本当に大変なものです。
この世は、仮の姿と認識するしかないようです。
英語でもこんな諺があります。
You can’t take it with you.
直訳すれば、「あなたと一緒にそれを持っていくことができない」ですが、これだけで、
「死んだら何も持っていけないよ」という戒めの言葉だそうです。