戦争体験が教えること 

  コロッセオ

 

国民投票法によって、例の安倍晋太郎さんのご子息の安倍晋三総理大臣が何をしようとしているのか、我々市民は、マスコミによる情報でしか知り得ることができませんが、どうやら、憲法を改正して、集団的自衛権を確立して、アメリカの属国から離れて、真の独立国家としての一歩を踏み出したいことは確かなようです。

 

とはいえ、元組員の痴話喧嘩に端を発した籠城事件で、狙撃された警察官を5時間半も、ただ指を咥えて放置するような国家(権力)が、有事の際に(国家権力の身内ではない)国民を手厚く保護してくれるとは、とても期待できないのではないでしょうか。自分の身内の警官をほったらかしにするぐらいですから、ましてや、一般市民をやです。軍人は、自分の名誉と功名心にしか頭を働かせないものです。日本人は先の大戦で、嫌というほど懲りているはずなのに、体験者が亡くなりつつある現在、危機感すら薄れてきたから、こういう政治状況が出てきたと私は考えます。

 

経団連会長や東京電力社長を務めた財界のドン、平岩外四氏が昨日亡くなりました。享年92歳。東京帝大法学部という当時の超エリートコースから東京電灯に入社し、1940年に出征。ニューギニア戦線に送られ、117人の部隊のうち、奇跡的に生還した7人のうちの一人が平岩氏だったそうです。ですから、彼は憲法や教育基本法の改正については、懐疑的だったようです。「昭和初期の雰囲気に似てきた。ナショナリズムの高まりには注意しないといけない」というのが、彼の口癖だったようです。

 

昭和29年生まれの安倍首相は、この言葉をどう思うでしょうか?

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