宗教と政治

 宇登呂

 

某地方新聞が、ある宗教団体の「教祖」の英雄的履歴を詳述した記事を掲載していましたが、実は、その記事は、その宗教団体が掲載費用を負担していることが分かりました。つまりは、広告だったのですが、まるで読み物記事のように仕立てた偽造記事だったわけです。新聞業界では、それらは「パック記事」と呼ばれているそうです。新聞の半分は広告ですから、こんな便利なシステムはありません。

 

日本では建前上は、「政教分離」がお題目として、表明されていますが、かなりの政治家が特定の宗教団体と密接な関係を持っていることは、自明の理となっています。石原慎太郎都知事と霊友会との関係も、本人が著書で明らかにしているほどです。

 

今日の新聞でも、宗教団体が参院選比例区で推薦した当選者の名簿が載っていました。

自民・川口順子氏(立正佼成会など新日本宗教団体連合会)

民主・尾辻秀久氏(佛所護念会教団)

自民・衛藤晟一氏(日本会議加盟の宗教団体など)

民主・ツルネン・マルティ氏(世界救世教いづのめ教団)

民主・藤谷光信氏(浄土真宗本願寺派)

…………

 

政治家の発言の裏と動機には、宗教団体と何か関係があるのか、有権者はウオッチしてこそ、初めて自分の票に責任を持つことになると思います。

 

“宗教と政治” への2件の返信

  1. 二伸のお答え
    好きなオペラは、ヴェルディの「椿姫」「アイーダ」「トロヴァトーレ」、プッチーニの「トスカ」、モーツァルトの「フィガロの結婚」「「コシ・ファン・トゥッテ」「魔笛」、シュトラウスの「ばらの騎士」あたりですが、シュトラウスの「こうもり」、レハールの「メリー・ウイドウ」といったオペレッタも好きです。いつかバイロイトに行ってリング4部作を見るのが夢ですが、実現するかどうか…。

    映画は、ヴィスコンティの大ファンで、作品のほとんどは、ビデオではなく、映画館で見ています。無人島にビデオを持っていけるとしたら、ヴィスコンティとチャップリンで充分なくらいです。

  2. ある宗教団体の話題
    その団体は地方新聞だけでなく、各地の(テレビの)ローカル局スポンサーにもなっています。そもそも夜のゴールデンタイムを除けば、ローカル局のスポンサー収入なんてしれています。CM料金はのどから手が出るほどほしい。そこへ定期的にスポンサーとして名乗りをあげてくれるのですから、これほどありがたいことはありません。

    またその団体は一般向け雑誌も発行しており、多くの有名学者や評論家に、宗教とはまるで関係ない話題を振って、それについて記述させ、高額の原稿料を支払って手なずけているわけです。自分たちを批判しないように・・・

    二伸
    管理人さんはクラシック音楽がお好きだそうですが、オペラに興味をお持ちですか?私は大好きな分野でして。

    映画に関しては私自身、ヴィスコンティの『山猫』、ベルトルッチの『1900年』、旧ソ連版の『戦争と平和』などなど好きな作品は数知れずあります。

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