公開日時: 2007年8月24日
「一身上の都合」という本を出した作家の永井隆さんが、NHKのラジオに出演していました。この本は、「一身上の都合」で会社を辞めたサラリーマン・ウーマン8人にインタビューしたものです。「人生の岐路」に立たされた時、人間はどういう行動を取るかー。窮極の選択をした彼らの人生を同情と賛同の目で見つめたものです。
永井さんは、15年前に休刊した「東京タイムズ」の記者でした。急に、職を失った永井さんは、結局、フリーのライターの道を選びますが、「一身上の都合」もそんな「一時は路頭をさ迷った」自分自身の体験とだぶらせているようです。
彼は言います。
「人生に勝ち、負けはない」
そして、「たとえ、負けたとしても、それで終わりではない」
この言葉に私は随分、勇気づけられました。
ところが、永井さんをよく知る調布先生は「彼はなかなか、したたかですよ」とおっしゃるではありませんか。
私の嫌いな「したたか」がまた出てきました。
私は「うーん」と、腕を抱えて考えてしまいました。