知床五湖
このタイトルを見て、苦笑している方が約1名おられると思いますが、私も笑いながら書き進めたいと思います。
昨晩は、半蔵門会館の4階にある「ラ・メール」で、懇親会。集まったのは、調布先生、連合通信の村山さん、東都スポーツの佐橋さん、東都新聞の鈴本さん、東経ビジネスの小豆沢さんと私の6人。まあ、単なる酔っ払いの戯言でしたが、久しぶりに人と歓談できて、楽しい時を過しました。(何しろ最近は、一人で本を読んでいるか、ブログを書いているくらいでしたから)
東都新聞の鈴本さんは、今年から論説委員にご出世され、「私説」なるものまで書かれておられ、噂をしていたところ、調布先生から電話があり、これから、彼と会うから、あなたも来ませんか?という話になり、急遽参加したのでした。彼は毎週土曜日の朝、TBSラジオにゲストコメンテーターとして出演されていますので、お暇な方は聞いてください。
東都スポーツの佐橋部長さんは、「誰もが皆知っていることだよ」と断言されていたので、ここに書いてしまおうかなあ、と思ったのですが、やっぱりやめておきます。ヤンキースの松井に関するスキャンダルめいた話です。まあ、誰もが皆知っているのかもしれませんが、私は初めて聞きました。
皆さん、さすがに読書家で、田中森一の「反転」や、河内孝の「新聞社ー破綻したビジネスモデル」なんかも話題になり、私も辛うじて読んでいてよかったな、と思いました。
もちろん、ブログの話になり、調布先生などは、「ブログなんて、駄目だよ。○○の落書きと一緒。信頼おけないよ。でも、○○さんも始めたらしい。来訪者が少ないので、自分で自分のブログにコメントしているらしい」などと、実は、かなり、ブログに熱中しているご様子でした。このブログも「読まない」と言いながら、密かに盗み読んでいるのかもしれません(笑)
その調布先生が、今、はまっているのが、ネットオークションです。皆で大笑いになってしまいました。何やら、建仁寺四代目管長の竹田黙雷の「書」を求めて、オークションを始めたのがきっかけらしく、黙雷の書は競り落とすことに失敗したらしいのですが、山本元峰という禅師の書を競り落とした話を面白おかしく話してくれました。元峰という人は、終戦時の宰相、鈴木貫太郎や血盟団らに絶大な影響力を誇った老師で、書の世界では知らない人はいないらしいのですが、私はよく知りません。
オークションというのは、私はやったことがないのですが、どうやら、締め切りの15分くらい前になって、急に活況を呈してくるらしく、初め1000円だったのが、急に2000円になり、それが、5000円、8000円…。調布先生が山本元峰の書を競り落としたのは、何と1万4000円だったそうです。
我々は皆「それは、偽者ですよ。千円でも高いんじゃないですか。ババをつかまされましたな」と大笑い。何か、ちゃちな包みにくるまれて郵送されたらしく、もちろん、鑑定書なんか付いていません。調布先生によると、品物より、鑑定書の方が10万円くらいして、高くついてしまうらしいのですね。古美術の世界も「お笑いの世界」ではないのか、と私自身は感じてしまいました。
調布先生は、すっかりオークションにはまってしまったらしく、「今度こそ、黙雷の書を競り落とすぞ」と意欲満々でした。