メールはこわい

 

 

 

またまた個人的なことなのですが、友人の佐橋君とメールで大喧嘩をしてしまいました。お互いに、激しく言い合って、「売り言葉に買い言葉」になって、どんどんエスカレートし、あわや絶交寸前にまでいきました。

 

本当にたわいのないことがきっかけでした。酒席で、白川君がその場にいない寺本君の悪口を言っていたので、私が寺本君に「白川が君の悪口を言っていたぞ。何と言ったか、僕は言わないけど。同席した佐橋なら知っていると思うけど」と思わせぶりなメールを送ったのが、事の始まりでした。

 

半日ほど経って、寺本君から、白川君に対するかなり度を超えた怒りのメールが私の所にきました。当然、佐橋君が寺本君に伝えたからだと思った私は、佐橋君に「寺本が怒っているぞ!彼に何か言ったんだろう?」とメールしました。そもそも、全く、深刻になっているわけではありません。当事者の二人には悪いのですが、単なる暇つぶしの遊び半分です。

 

すると、佐橋君から返って来たメールは「あー、何のことだ。寺本のことはノーコメントだ」というのではありませんか。これを読んだ私は、「何を知らばっくれてるんだ」と、急に頭に血がのぼり、かなりの言葉で返事を返しました。

当然、佐橋君も怒りで頭に血が上ります。「おまえ、何を血迷っているんだ!そもそも、おまえが酔っ払って変なメールを送りつけるからいけないんだ」…その他、このブログではとでも書けないような汚い言葉を並べてきました。

一つ、彼を擁護すると、佐橋君は、普段は口数が少なく、あまりきつい言葉を放つ男ではないのです。それが、全く手に負えないくらいなって、切れて、ひどい暴言をメールで送りつけてくるのです。私の人間性を否定するほど過激なメールでした。

すっかり、冷静さを失った私は、彼が送りつけてきた文面をそのまま、メールで転送して「酔っ払っているのなら許すけど」と注釈をつけて、その日は、寝てしまったのです。とても気分が悪く、不愉快で眠られるどころではありませんでしたが。

翌日、夜中に彼からまた返事が来てましたが、無視して、昼過ぎまでほっぽり出していました。2時くらいになって、どうせ、絶交のメールだと思って、読んでみると、向こうはかなり冷静になっていて、「寺本にはメールも電話もしていない。それなのにとぼけるなと言ったのは誰だ」と書いてあるのです。え?「とぼけるな」なんて書いたかなあ?と、自分が送信したメールを見てビックリ。「とぉぶぉけるなあぁぁぁぁぁ」と書いていたのです。これは、遊び半分の冗談で、皮肉を込めて揶揄して書いたのです。恐らく、最後に「(笑)」とでも書いておけば、冗談が通じたのでしょうが、このままでは、やはり、怒鳴っているように読めます。私でも勘違いしてしまいます。

 

これが、メールの恐ろしさです。電話でもいいのですが、会話なら、言葉の抑揚や強調、笑い声、顔色などで、お互いのニュアンスが伝わり、それほど誤解されることはないでしょうが、メールだと、その真意が伝わらないことがしばしばあるのです。もちろん、このブログもそうです。

 

普通に他意なく書いても悪くとらえかねません。それに、携帯メールの場合、いちいち、推敲したりすることなく、「送信」ボタンを押すだけで、手軽に送れるので、手紙のような真剣さもありません。

 

いやあ、いい勉強になりました。それにしても、佐橋君には悪いことをしました。しばらく自重します。

 

“メールはこわい” への2件の返信

  1. ゴルゴ13
    現在たけなわの総裁選ですが、一方の候補者麻生氏はゴルゴ13の愛読者だそうです。実は私もそれなりに読んでおりまして(笑)、掲示板で発生したてんやわんやの大騒動を振り返りつつ、ある登場人物の分析で彼らにせまってみます。

    ある国の軍が戦闘用スーツの開発に成功しました。大型ロボットを思わせるそのスーツは、着用すればどんな弾に当たっても不死身で、スーツに埋め込まれたバズーカ砲や機関銃を使うだけでなく、腕力も怪物なみで、集団となった兵士を駆逐できると言う恐ろしいシロモノでした。
    実際にそのスーツをある兵士に着用させて、実験してみたのですが、普段はおとなしいはずのその兵士がいったん着用したら大胆不敵となり、あるテロリスト集団を酷い殺し方で殲滅する様子が映し出されました。

    一部始終を観察した開発者はこういいます。

    「自分がもともと持つ能力以上の動きや攻撃ができるために、必要以上に残酷になっている」

    私に中傷文やクレームを何度もつけた諸君は、この戦闘用スーツに身を包み、私への攻撃を繰り返したようにしか思えませんでした。しかし考えてみればネットと言うものは、町内会の掲示板にポスターを貼るのとは大違い、個人の情報は丸見えです

  2. インド象
    あるまっとうな大学がありました。私はその大学の教
    授が設定した掲示板に、教授の許可を得て投稿をはじ
    めました。するとその大学の卒業生某が私に質問文を
    書きました。私は丁寧に答えたところ、その投稿者は
    私の回答文に難癖をつけました。もう一度噛んで含め
    るような説明文を書きましたが、読解力がないために
    トンチンカンなコメント記入を繰りかえし、なんと私にむかって

    「あなたが、私の投稿に対していらだっているのはよ
    くわかります。しかし相手憎しのあまり、取り乱した
    コメント記入を繰り返すのは大人気ない。もっと冷静
    にコメントを記入してください」

    これには驚いた。ではではということで最初から目立
    っていた誤字脱字を指摘したら、怒って

    「私は楽しくないから、コメント記入を中止する」

    と殴り書き、私とのやり取りを平気で投げ出しまし
    た。実はその間、掲示板荒らしがすくなくとも4人登
    場して、私のコメントに罵詈を浴びせ大混乱に陥って
    いたのです。そこでれっきとした公設(笑)大学の掲示
    板だから教授が現れて、いさめるのではないと期待し
    たのですが、警告はまるでありませんでした。

    それから数日後何気なくその掲示板を覗いたら、また
    例の投稿者が現れて「社会批評文」を書いていまし
    た。するとたちまち暴れん坊が現れ、それらはすべて
    削除されました。しばらくたてばまた某が、また某
    が・・・、結局その掲示板は閉鎖されてしまいまし
    た(笑)。

    調べてみれば、その某は大卒後無職で、あと4人の男
    のうち3人は大学生、ひとりは無職で、全員それぞれ
    がブログを開設していました。

    その後3人の大学生は卒業して働くなり、大学院に進
    学するなりしたのですが、無職の男はその後も無職の
    ままです。なんとその男は、中学中退で34歳、自分
    のことを若者のはしくれと思っているそうです。

    「なあ、みんな!本を読めよ。本といってもマンガや
    新書本ばかりじゃなくてさあ、マジメな本を読みな
    よ」

    と言いたいのもやまやまですが、他人の忠告など聞き
    入れる人間じゃなさそうなので、沈黙のまま舞台を去
    りました。

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