エリック・クラプトン自伝

 

神田の神保町まで行ってきました。

「エリック・クラプトン自伝」(イースト・プレス)が欲しかったからです。最近、「街の本屋さん」がどんどん消えています。銀座の旭屋書店でさえ、創業42年で銀座の一等地から撤退して店をたたむそうで、悲しい限りです。とにかく、新刊でも欲しい本がある時は、大型書店にまで足を運ばなければならなくなってしまいました。

クラプトン自伝の話でした。まだ読み始めたばかりですが、「自伝」と称しながら、かなり、インテリジェンスの高いゴーストライターがいるようです。翻訳がもう少しこなれていたらなあ、と残念に思いますが、彼の言いたいことは十分伝わります。

クラプトンはよく知られているように、15歳の女の子と英国に駐留した妻子のあるカナダ人空軍兵士との間で私生児として、1945年3月30日にイギリス南部のリプリーという小さな町で生まれています。祖父と祖母を両親として呼ぶように育てられ、結婚した母親からは「おかあさん」と呼ぶことを拒否され、心に傷を負って多感な青春時代を過します。

その後、ヤードバーズ、クリーム等ロックの歴史に名を残す世紀のバンドに参加して世界的な名声を得るのですが、親友ジョージ・ハリスン夫人強奪事件、薬物・アルコール中毒事件、息子の転落死事故など、私生活では散々な辛酸を嘗めたことでも知られています。その度に「レイラ」や「ティアーズ・イン・ヘヴン」などの名曲も生み出しています。

56歳で再婚して今ややっと平穏の暮らしを送っているようですが、過去の事件に際して、彼がどのような気持ちだったのか、悪趣味ですが、ちょっと知りたいと思って、買ってしまいました。

ちなみに、私の好きなジョン・レノンに関しては「その後の人生でジョンのことが分かるようになってきたので、友人だとは思っているが、とんでもないことをやりかねない彼にはいつも目を光らせていた」と述懐していました。

この本のことについては、また次の機会で。

“エリック・クラプトン自伝” への3件の返信

  1. K3さま
    美味しいお蕎麦屋さんですか?
    いいですね。
    渓流斎を囲む会(笑)もやりませうか?

  2. 少しだけ修正
    「私と同世代」という部分はクラプトンと同世代というわけではなく、「私たちの世代での」という意味です。
    少し表現がおかしかったです。
    お詫びして修正します。

  3. 全然知りませんでした。
    はじめて行った外タレのライブがクラプトンでした。
    高校1年やったから30年以上前ですか。恐ろしい。

    私と同世代の音楽好きとして普通に聴いてきましたが、彼の生い立ち等については全く知らず、また興味もありませんでした。
    ここにはじめて知るに至ったのですが、少しショックですね。子を持つ親としては同情を禁じえません。

    それはともかく、神田よりも少し楽しく、もっともっとおいしくて、数段粋な蕎麦屋さんをたくさん知ってますから、また付き合ってください。

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