公開日時: 2008年6月3日 @ 09:19
6月1日に世界的なファッション・デザイナーのイヴ・サンローランサンが、パリで亡くなりましたね。享年71歳。
私はファッションには詳しくないし、高級ブランドとはあまり縁がないのですが、サンローランは、後年、高級注文服(オートクチュール)から、既製服(プレタポルテ)に移行してくれたおかげで、大衆スーパーで、サンローランのタオルを買うこうとができました(笑)
サンローーランさんが、クリスチャン・ディオール亡き後の主任デザイナーを継いだのが、まだ学生でもあった21歳の時だったと知り、本当に驚きました。ディオールも亡くなったのが52歳だったというのですから、その若さには驚かされましたが。
女優オードリー・ヘップバーンが、「ジバンシー」ブランドを世界的に有名にしたように、サンローランを世界的に有名にしたのは、カトリーヌ・ドヌーブだったんですね。彼女が、60年代に、当時、女性があまり履かなかったサンローランがデザインしたパンツを流行させます。当時はパンタロンと言っていたと思います。
新聞の記事を読むと、サンローランさんは、早熟の天才ですが、芸術家にありがちな内向的な性格で、睡眠薬の飲みすぎで、顔がむくんでいたそうです。デザイナーの森英恵さんも、サンローランさんを最後に見かけたのは数年前のパリで、レストランで一人でカウンターで背中を丸めてお酒を飲んでいたそうです。周囲の人は気付かなかったのか、個人主義のパリジャンらしく、そっとしておいたのか分かりませんが、森さんは「天才の孤独を感じた」と語っています。
やはり、華やかな世界の裏には、深い闇があるものなんですね。