むふふふふ、本日10月20日、世界同時発売のローリング・ストーンズの18年ぶりのニューアルバム「ハックニー・ダイアモンズ 」(ユニバーサルミュージック)が店頭に並ぶということで、昼休みに東京・銀座の山野楽器に買いに走りました。
結構、列をつくって並んでいるかと思いましたら、ほぼガラガラ。今どき、CDを買うような奇特な人がいるわけありませんよね? 特に最近の若者は、ネット配信とか、サブスクとか言って、フィジカルなレコードやCDは買わなくなったようです。CDも紙の本と同じような運命を辿ってしまったわけです。
それが証拠に、明治25年(1892年)創業の天下の老舗の山野楽器の銀座4丁目のビルは、今や1階から3階まで、携帯電話のauショップに占拠(実はテナントとして貸していることでしょう)されてしまって、山野楽器本体のCDや楽器、楽譜などの売り場は大幅に縮小されてしまいました。
そして、本日驚いたことに、私はこの山野楽器の長年の顧客ですから、会計でポイントカードを出したら、「もうポイントカードは廃止されました」と言うではありませんか。つまり、もうポイントカードを作って、サービスとして顧客に還元できるほど売上高がないし、余裕がなくなったということを意味するのでしょう。
嗚呼~、溜息が出ます。
実は、ローリング・ストーンズのニューアルバムに関しても、ちょっと無理して買ったことを告白しなければいけません。正直に言えば、もう五月蠅いロックを聴くような年ではなくなったし、年配になれば、ムーディーなジャズ・ヴォーカルやボサノヴァやシャンソンの方が遥かに落ち着いて聴けるからです。
でも、ローリング・ストーンズは私が小学生の頃から60年間も聴き続けて来たアーティストです。それに、ミック・ジャガーは80歳になるというのに、いまだに現役で頑張っているじゃありませんか!!今の若者言葉では「推し」というらしいですが、応援したくなります。18年ぶりということで、前回のアルバム「ア・ビガー・バン」は2005年発売。ちょうど、この《渓流斎日乗》を開始した同じ年ですから奇遇を感じた次第です。
CDを買った後、ランチに入った東銀座の洋食レストラン「ふらいぱん」では、BGMに何とも懐かしい1970年代のロックが流れていました。イーグルスやドゥービーブラザースやブロンディ、ボズ・スッキャグスなどです。笑顔が素敵なお店の若い店員さんは生まれる前の曲です。
最近は、五月蠅いロックはとても聴く気になれなかったのですが、こうして耳に入ってくると懐かしくてしょうがなく、何となく若い時の自分に戻ったような感じで、気持ちも若返りました。
これは音楽の力ですね。これから、仕事が終わって帰宅して、部屋でじっくりストーンズのニューアルバムを聴いて、また若返ることにしますか(笑)。