「やまと絵」はまさに世界の宝=東京・上野の国立博物館で特別展

 11月2日(木)は家族のお見舞いがありましたので、会社を休みました。《渓流斎日乗》の日乗とは日記という意味なので、個人的なお話で失礼致します。

 施設の最寄り駅は埼京線の浮間舟渡園駅なのですが、赤羽から乗り換えた際、知らぬ間に「快速」に乗ってしまい、赤羽から二つ目の浮間舟渡園駅を通り越して、戸田公園駅に着いてしまいました。

例の発砲事件があった病院の広告。鈴木常雄容疑者は何と86歳のお爺さん。バイクを乗り回し、拳銃まで所持していたとは!元組員とも、組員との付き合いから入手したとも言われております。

 この駅には、かつて私も入院したことがある病院があり、出来ることなら避けたい駅なのですが(苦笑)、快速に乗ってしまったので仕方ありません。そしたら、先日、発砲事件があった病院の広告が目立つところにあったので、思わず、写真を撮ってしまいました。感想文はキャプションに書いておきました。

 浮間舟渡園の施設での面会はわずか15分の制限で拒絶されてしまいます。大変な所に入ってしまったものだと心を痛めております。

東京国立博物館

 面会時間はすぐ終わってしまったので、この後、上野に向かいました。東京国立博物館で「やまと絵」展が開催されていたからです。

 いやあ、実に素晴らしい展覧会でした。何しろ、国宝と重要文化財のオンパレードで、これでもか、これでもか、といった感じで惜しげもなく公開して頂いているのです。観覧料2100円はちっと高いなあと思いましたが、十分、元手が取れる価値のある展覧会でした。

 木曜でしたので、空いていたわけではありませんが、二列目からかなり余裕を持って拝見出来ました。ちなみに、土日は事前予約制になっていますので注意が必要です(12月3日まで)。恐らく、週末は展示品の前の列は3列ぐらいになるぐらい混むことでしょうから、有休を取ってでも平日に御覧になることをお勧めします。

 残念なことに、展示品の撮影は禁止されていたので、カタログの写真でごまかします(笑)。この展覧会で一番私が驚いたのは、上の写真にもありますが、神護寺所蔵の「伝源頼朝像」でした。私も教科書などで何度も見たことがある肖像画でしたが、その大きさに驚いたのです。デカい! まさにその大きさに驚いたのです。迫力が違いました。やはり、実際に足を運んで実物を見なければ駄目ですね。これも残念ながら、11月5日で展示期間が終わってしまうようです。

 会場に置いてあった「出品目録」で勘定してみたら、全245点中、国宝は53点、重要文化財は126点もありました。勿論、展示期間がそれぞれ違うので、これら全てを同時に観ることは出来ませんが。

 私は個人的に、鎌倉仏教に関心があるので、「法然上人絵伝」や「一遍聖絵」(いずれも国宝)の本物を目にすることが出来て、感動してしまいました。

 このほか、「源氏物語絵巻」や「鳥獣戯画」や「信貴山縁起絵巻」など何でもあります。会場には外国人観光客らしき人たちも多く詰めかけていました。私も海外旅行に行けば、必ずその地元の博物館や美術館に行きますが、「やまと絵」は日本の宝というより、まさに世界の宝という認識を強くしました。

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