古武術の極意は力を抜くこと

東銀座「ねのひ」鮪付定食 750円

先日、NHKのラジオ深夜便を聴いていたら、ゲストの俳優榎木孝明さんが、最近、古武術に凝っていることを話してました。

寝ながらメモも取らず聴いていたので、記憶は曖昧ですが(笑)、古武術の極意とは、力むのとは真逆に「力を抜く」ことなんだそうです。

私のような未熟もんは、いくら歳を取っても、何をしてもすぐ緊張して力(りき)が入ってしまい、挙句の果てには本来の自分の力を充分に発揮できないまま壊れてしまったりしました。

ですから、「力を抜く」という古武術に少し興味を持ちました。合気道なんかもそれに通じるものがあるのかもしれませんね。

あと、面白かったのは、歩き方です。我々は普段、まあ右脚を前に出したら、左手を後ろに、左脚を前に出したら、右手を後ろにと左右交互にしますね。それは、明治になって、フランスかドイツかの軍隊の行進に倣ったもので、実は、昔の日本人は左右交互にしないで、右脚が出たら右手、左脚が出たら左手と、いわば間が抜けたような歩き方をしていたそうですね。

本当かな?とは思いましたが、能役者や歌舞伎俳優の摺り足なんかに残っているそうです。

だから、「左右交互にしないで歩いてしまう人は、昔の日本人のDNAが残っているのでは」などと榎木さんは話してましたが、「なるほどねえ」と思ってしまいました。

ミラノ・スカラ座

ということで、昨日から「世界最小メディア」と称して「渓流斎日乗」を再開致しました。

何の衒いも気負いもありません。古武術のように力を抜いた精神で、亀の歩みで日々を過ごしていきたいと思っております(笑)。

皆様も「昼の憩い」のように、「農林水産通信員」として珍しい情報があればお知らせくださいね。

“古武術の極意は力を抜くこと” への2件の返信

  1. 凄い、凄い!「世界最小メディア」と称して復興した新生「渓流斎日乗」に史上初めてコメントが寄せられました!「チガウダロウー」と叫んでいるので、埼玉4区選出の豊田真由子議員かと思ったら、栗原提督ではありませんか!叱咤激励有り難うございます。えっ?違う?単なる叱咤だけ?
    相済みません。仏陀の本名もゴータマ・シッダールタですからね。えっ?関係ない?これまた失礼致しました!

  2. 「我々は普段、まあ右足を前に出して、左手を後ろにー」。これだと伝統的歩行「ナンバ歩き」になってしまいます。チガウダロー(笑)。些細なミスはともかくとして「間が抜けたような歩き方」は、反近代主義者として聞き捨てなりません!。

     近いところでは短距離走の末續慎吾は日本人の体形に合ったナンバ走りで活躍したのをご存じないのでしょうか。

     とまれ、武智鉄二『伝統と近代』をまずはご服用ください。田植えの所作から、徳川時代の飛脚はもちろん、武士も町民もこの歩き方でした。相撲のすり足、歌舞伎の六方などなど。

     右足と右手を前に出すというのは、まだ近代主義に毒された誤解であります。本当は、西洋近代の歩き方と違って、手を前後に振らず、肩を上下に動かすのです。この歩き方だとさほどの違和感は感じません。これ以上の指導については束脩を別途いただきます(笑)。

    東銀座を、渓流斎先生がナンバ歩きでさりげなく歩く日々がくるときこそ、本当の「脱近代(西洋)」「脱・戦後体制」が達成されるのでしょうね。
     敗戦後GHQに占領された銀座を、丸の内のOLも食べ物のために身を米兵に売った切なさを、それで発狂した娘たちを、いまわれらが渓流斎先生がナンバ歩きで闊歩することで慰撫されるかも。選ばれてあることの恍惚と不安におののいてください(笑)。 
     

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

https://www.google.com/recaptcha/api.js?onload=wpcaptcha_captcha&render=6LdRmsYpAAAAAJ_8hVZFfcleMdD7eRFU5SRyRufe&ver=1.23

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む