時事通信が大誤報

昨晩は、名古屋にお住まいの篠田先生から「時事通信が大誤報したようですね。駄目ですよ、コロしては」と、電話がありました。

私に言われてもねえ…。

同社は、19日早朝に俳人で文化功労者の金子兜太さん(98)の死去を報じる記事を配信し、約1時間後に誤報として記事全文の削除を連絡したというものです。大手紙当日の夕刊や翌日朝刊、ネットでも同社の謝罪文が掲載されました。

担当記者も著名な俳人という情報もありますが、恐らく、結社仲間か誰かからのあやふやな噂を聞いただけで、金子氏本人や家族に直接接触して確認しなかったのでしょう。基本がなっていない。記者としては失格ですね。

かつて大手新聞社の幹部も務めた篠田先生は「私も18年前に金子さんにインタビューしたことがありますけど、エライ迷惑でしょうね。食品メーカーなら、食中毒事件を起こしたようなものですよ。マスコミなんて、信頼だけで仕事をしているようなもんでしょう?その信頼関係が崩れてしまえば、取り返しがつかなくなります。社長さんが、金子さんの自宅に行って謝罪するべきではないでしょうか」と言います。

確かにそうかもしれませんね。

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時事通信社といえば、同社出身の政治評論家田崎史郎氏が、先週発売の「週刊文春」の「嫌いなコメンテーター」アンケートで、堂々の第2位を獲得しましたね。同誌に寄せられた投書のほとんどが「ジャーナリストとしての信念を感じない」「政権広報が必要なら与党政治家を呼べ」といったもので、安倍政権べったりの「御用記者」ぶりが批判されております。

オペラのテノール歌手並みの美声を武器に、銀座・泰明小学校の和田校長も驚きのイタリア製の高級スーツで身を包み、スシローの異名の通り、銀座の高級寿司店をはしごし、お茶の間の奥様方のウケがいいものとばかり思っておりましたが、ここまで嫌われているとは思いませんでしたね。

「週刊文春」は、「週刊新潮」と並ぶ安倍政権寄りの高級右翼雑誌だと思っていたので、これまた吃驚です。あんなアンケートなんかしなければよかったかもしれませんね。

【追記】

現代俳壇を代表する金子兜太氏は20日、埼玉県内の病院で逝去されました。御冥福をお祈り申し上げます。