ファミレスでロボットに遭遇=2022年の大晦日、鎌倉時代よさようなら

12月31日、大晦日です。嗚呼、今年2022年も間もなく終わってしまいます。いつものことながら、何で月日の流れがこんな早いのか、哀しくなるほど感嘆してしまうばかりです。

 昨晩は、珍しく、夕飯は一人で自宅近くのファミレス中華「バーミヤン」に行って来ました。そしたら、生まれて初めての経験でしたが、「ネコちゃん」と呼ばれるロボットが注文した食べ物を席のテーブルまで運んでくれるので、思わず興奮して、お店の人に「写真撮ってもいいですか?」と聞いてしまいました。

 私が子どもの頃、1960年代ですが、「宇宙家族ロビンソン」という米国のSFテレビドラマがありました。細かいストーリーは忘れてしまいましたが(笑)、そこでは、ロビンソン家族がロボットと一緒に、何やら楽しそうに暮らしているのです。(という記憶でしたが、どうやら人口問題解決のため宇宙移民を余儀なくされたロビンソン一家が様々な困難を克服していく物語のようです。CBSのドラマで、日本では1966年から68年にかけてTBS系で放送)

 とにかく、そのドラマではロボットが登場して家族の一員になっていたので、将来、日本もそんな時代になっていくのかなあ、と夢想したものでした。あれから、60年近くの月日が流れ、ロボットは家族の一員にはなっていなくても、こうして、活躍するようになると、子どもの時に夢想していた「未来」がやって来たことになり、感慨深くなってしまったわけです。

 さて、年末ですから、大掃除していたら、お風呂の換気扇をスイッチを入れたまま、掃除してしまい、もう少しで指が取れてしまうような惨事に巻き込まれそうになりました。最近、物忘れも多くなり、どうかしています。こうして、何事もなく無事で済んだのも、神さま、仏さま、御先祖さまのお蔭だと、仏壇の前で念入りに拝みました。

 お掃除と買い物以外は、いつものことながら、大体、本や雑誌ばかり読んでおりましたが、テレビはNHKスペシャル「未解決事件 File.09 松本清張と帝銀事件」 第1部 松本清張と「小説 帝銀事件」(12月29日)と第2部 「74年目の“真相”」(12月30日)はなかなか面白かったでしたね。(そのうち、再放送されるでしょう)第1部はドラマで、大沢たかおが松本清張そっくりのメイクをして好演していました。

 第2部は、未解決事件「帝銀事件」のドキュメンタリーで、平沢貞通死刑囚が犯人ではなく冤罪で、真犯人は、中国ハルビン郊外で人体実験をしたあの石井四郎細菌部隊(731部隊)にもいた憲兵軍曹のAが、登戸研究所で開発した遅効性毒物「青酸ニトリール」を使ったのではないかと示唆していました。何故、このことがはっきりと断定できず、真相が闇に葬られたのかというと、GHQが、ソ連を差し置いて人体実験のデータが欲しいばかりに、石井隊長と裏取引して免罪とし、捜査警察に対しては、軍関係者への捜査を中止するよう圧力をかけたからでした。当然、警察もマスコミに報道しないよう情報を密閉し、生贄として人相が似ていた平沢死刑囚を犯人として祭り上げたのではないかというのが番組制作者が推測した結論でした。松本清張もGHQによる圧力をつかんでいながら、最後まで核心的な証言が得られず、はっきり字にすることが出来ませんでした。平沢死刑囚の亡き後も、弁護団は冤罪として再審要求しているということで、事件発生から74年経って、こうして再び注目されるようになったわけです。

 最近、人類学関係の本ばかり読んでいたので、雑誌に目を通すことができませんでしたが、昨日はやっと「歴史道」24号の「鎌倉幕府の滅亡」特集を読了しました。

 源頼朝から始まる武家政権は、三代将軍実朝暗殺や有力御家人粛清と承久の乱で北条氏が執権として最高権力者として確立し、新田義貞による攻撃で14代執権北条高時で滅亡しますが、鎌倉幕府はわずか150年しかもたなかったんですね。(1185~1333年)

 現代人は「人生100年時代」なんて謳歌していますから、150年なんてあっという間ですよ。途中で二度にわたる「怖ろしい」元寇があり、鎌倉仏教や文学・美術が栄えたりして、鎌倉時代はまさに波乱万丈の時代でしたが、考えてみれば、それほど長く続かなかったわけです。

 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のおかげで、この1年は、どっぷりと鎌倉関係の本や雑誌を読み、鎌倉関係の特集をするテレビ番組を見て、私自身も、まるで鎌倉時代を生きてきたような感覚でしたが、2022年が終わるのと同時に鎌倉時代が滅亡したような気分になってしまいました。

 皆様には、この1年間、御愛読を感謝致します。良いお年をお迎えください。