心配は天に預けて

トムラウシ山

大晦日だというのに、私のブログにアクセスして戴き、有難う御座います。「よっぽど暇なんですね」なんて憎まれ口は叩きません。私こそ暇なのですから。家族がいないので、一人で新年を迎えます。

最近、テレビをほとんど見ないので、世の中の動きについていくのに遅れがちです。フセイン元大統領の死刑執行も先程、新聞で知ったくらいですからね。

そういえば、最近の流行歌やタレントの名前がすっかり分からなくなってしまいました。コブクロとスキマスイッチとレミオロメンの違いが分かりません。エビちゃん、沢尻エリカ、長澤まさみ…最近、名前は聞きますが、動く姿は見たことがありません。つまり、よく知りません。

先日、気になる記事を見つけました。政権政党の自由民主党本部の収入は262億円。内訳は「税金」である政党交付金が157億円。「政治献金」である国民政治協会からの寄付金が28億円。借入金が30億円。この借金は「りそな銀行」が担っており、このりそなは、2003年5月に、破綻と認定されて公的資金2兆円が注入されたいわば「国立銀行」である。それなのに、りそなは自民党に無担保で融資しているとか。

要するに政治家は国民の「血税」によって支えられているのに、特権意識だけは一人前で、国民に奉仕しようとする精神に欠けていると思いませんか?

来年はどんな年になるのか。期待はなく、不安と心配でいっぱいです。

Xさんからアドバイスをもらいました。

「心配は天に預けてください。あなたは自分自身が思っている以上に守られています。ネガティブな思考は消してください。楽しいことだけを考えてください」

この言葉には随分勇気付けられましたので、貴方に送ります。

皆さん、よいお年を!!

マガザン・ミコー

敬愛する片岡先輩から「サイトを増頁更新しました」との連絡がありました。

片岡さんは、翻訳家で多数の英訳書を出版してますが、ロシアの専門家であり、実は画家で、何度か個展も開かれていますし、焼き物やビーズアクセサリーまで作ってしまう工芸家でもあります。

並行して乳酸菌の保健食品などもネットで販売しています。

もし、ご興味がある方は、片岡さんのサイト「マガザン・ミコー」を覗いてみてください。

http://www.mikoh-jp.com/index.html

ばんえい競馬

 帯広畜産大学

公開日時: 2006年12月17日 @ 17:43

久しぶりに私の第二の故郷である帯広が全国的に注目されています。「ばんえい競馬」を存続させることがこのほど市議会で承認されたのです。

ばんえい競馬といっても普通の人には、あまり知られていませんが、昨年の東京国際映画祭でグランプリに輝いた「雪に願うこと」(佐藤浩市、伊勢谷友介、小泉今日子、吹石一恵)をご覧になった方は分かると思います。最高1トンにもなる重量のソリを引きながら、2つの障害を乗り越えて、200メートルの直線コースで争われるレースです。

旭川、岩見沢、北見、帯広の4市共同開催されてきましたが、バブル崩壊とレジャーの多角化、長引く不況を背景に累積赤字が31億円を超え、来年以降の開催をいったんは断念したのですが、ソフトバンク系の「ソフトバンク・プレイヤーズ」(本社東京)の支援で、一転、存続が決定されたのです。

ばんえい競馬が廃止されれば、関係者の家族が路頭に迷うのと同時に、お馬さんも、馬肉になるところでした。私は、競馬はやりませんが、恐らく、このソフトバンク・プレイヤーズはインターネットで馬券の販売を全国的に展開するようですから、試しに覗いてみて、挑戦するかもしれません。

おためごかし

帯広動物園

 公開日時: 2006年12月10日 @ 10:32

昨日、書いた細木数子氏のことで、何か言い足りなりないなあ、と思っていたら「おためごかし」という言葉が思い浮かびました。「御為倒し」と書きます。

広辞苑には「表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること」と説明があります。

人は、身近な家族や友人らが亡くなったり、交通事故に遭ったりして、不幸に苛まれた時、気落ちします。そんな時に、「あんた、ご先祖さまの供養が足りないからそういうことになるんだよ」と言われてごらんなさい。それは、思い当たるフシがある人は、本当に驚いて、自己嫌悪に陥りますよね。深く深く反省するものです。

そして、続けて「もっと、ご先祖さまに合った仏壇を買いなさい。墓石を買いなさい。そうすれば、運勢が良くなりますよ」と言われれば、誰でもすっと信じて、買ってしまいますよね。相手が自称占い師なら尚更のことです。

しかし、この占いも、実は人の資料をを出し抜いたパクリで、仏壇も墓石も自分の系列会社になっていて、売り上げのマージンが入るカラクリになっていたとしたら、どうでしょう?これは、限りなく「詐欺 scam」に近いですよね。

詐欺師は、相手の不安や欲につけこみます。

Swindlers often play on feelings of insecurity or greed.

騙された人間も、不安や欲に駆られて行ったものであったとしたら、多少の後ろめたさがあって、結局、日本人の多くの場合、泣き寝入りに終わることが多いのです。だから、表沙汰になるケースが少ないのです。

はっきり書きます。細木氏は、限りなく詐欺師 con artist に近い確信犯です。

恐らく騙されるような多くの人は、毎日、テレビしか見ることがなく、「ガハハ」と笑いながら、毎晩眠りにつくことでしょう。「自分だけは騙されない」という妙な自信と安心感を持っていることでしょう。

そういう人こそ危ない。気がついたら、身ぐるみ剥がされているのです。

格差社会の申し子

上海

公開日時: 2006年12月6日 @ 09:22

最近、新聞紙上でも格差社会の申し子のような人々がたくさん登場するようになりました。

例えば、5日付の朝日新聞朝刊。一面に連載されている連載企画「分裂にっぽん 政府の役割」の中で、同世代の単身世帯の生活保護基準(月約13万円)より低い賃金しかもらっていない京都市の保育園の職員(24)が登場しています。非常勤採用で時給840円。朝8時半から夕方5時まで働き、手取りが月10万円前後。アパートの家賃が4万円。食費は1日700円から千円で、卵やモヤシなど安い食材で自炊する生活。

同紙生活面の連載企画「漂う雇用 派遣法20年の現実」では、時給1100円で自動車部品工場に派遣社員として働く42歳の男性が登場しています。妻(39)と小学生の息子の3人家族。大学卒業後、東京でIT関係の会社に勤め、妻と合わせ収入が1000万円の時もありました。海外旅行や高級レストランで食事をしてバブル全盛期を楽しみました。それが、8年前に故郷にUターンし、年収550万円の仕事も見つけ、マンションを購入し、新生活も順調にいってましたが、3年前に人間関係に悩んで再就職先を退職。新たに始めた損害保険の代理店もうまくいかず、結局、派遣社員の道に進んだといいいます。恐らく年収は230万円程度ではないでしょうか。

以前、紹介した内橋克人さんの「悪夢のサイクル」に書いてあった通りの現実です。

重要な話なので、再録します。

・日本の一世帯当たりの年間所得の中央値は476万円で、その半分の238万円以下の所得で生活する貧困層が6・5世帯に1世帯もある。

・極端なリストラが進んだこの10年で460万人の正社員が失われ、代わって663万人ものパートやアルバイトが増加。正社員の平均年収が454万円なので、派遣社員(平均年収204万円)ならその半分、パート(同111万円)ならその4分の1の賃金で労働力が確保できるため、非正社員化に拍車がかかった

今年の風邪

美瑛

風邪を引いて、もう10日以上経ちます。熱はないのですが、咳が止まりません。夜中に咳で目が覚めてしまうこともありました。

仕方がないので、診療所に行ってきました。耳鼻咽喉科です。喉の腫れもなく、原因不明で、一応咳止めの薬などももらいましたが、「咳は馬鹿にできません。結核、異型肺炎の恐れもあり」なるどこかの雑誌の記事のコピーも渡されました。

人間、病名を付けると安心するものなのですね。

患者でなくて、医師の方がです。

ブログとフログ

ヴェニス

公開日時: 2006年12月2日 @ 19:48

案の定、私のブログの「個人的な」書き込みには、何の反応もないのに、防衛省のことなど「政治的な」ことを書くと、コメントが殺到するのですね。投稿子は、匿名なので、どなたか存じ上げませんが、恐らく自分のことを言われたと思ったから、反論されたのでしょうね。だから、他人の個人的な体験などに対しては「他人事」なので、コメントしょうがないのです。

予想した通りの展開でした。だから、あそこに書いた通り、個人の戦争体験記など読まれないのです。大岡昇平のように文学の芸術の域にまで、高めなければ、相手にもされないのです。

今年3月末の時点で、日本にはブログの利用者が約868万人いるそうです。

インターネット上には、6月現在で、5300万件以上のブログがあり、毎日15万件増えているようです。

そんな数多くのブログの中から、たまたま、「検索」で引っかかったにせよ、私のブログを閲覧して戴き、歓喜に耐えません。

ですから、コメントはそのまま、残すことにしました。

最近、ブログの体裁をしておきながら、自分の利益になるような誘導情報や虚偽の情報を掲載するブログも増えつつあります。英語のfake(嘘の) とblog(ブログ)を造語して、そららはflog(フログ)と呼ばれるそうです。

私のブログは、フログではないことは確かです。ただ、物申したがりの日記に過ぎません。悪しからず。

久しぶりの麹町

ヴェニス

昨晩は、麹町会館の地下1階の「平河」で、後藤さんと、かんき出版の中馬さん、辰巳出版の大西さんと私の4人で、飲み会。おまえは、いつも飲んでいるなあ、と言われれば、その通りかもしれませんね。

かんき出版 http://www.kankidirect.com/info001.php は、光文社の社長だった神吉晴夫さんが1977年に創業した「実用書」専門の出版社です。いわゆるKグループ、音羽派ですね。麹町に本社があります。パソコンの「手にとるようにわかる」シリーズや英会話学校のイーオンと手を組んで出版した「英会話」シリーズがベストセラーになっています。確か、このイーオンの創業者は、今はときめく歌手のアンジェラ・アキのお父さん、と聞いたことがありますが、裏は取っていません。

辰巳出版 http://www.tg-net.co.jp/main.html は、創業40周年。最近、実用書専門の日東書院を買収するなど多角的な総合出版社に変身して、いまや日の出の勢いの出版社です。昔はグラビア誌やパチンコやつり関係の本が多かったのですが、料理や健康といった衣食住の関係の書籍も目立つようになりました。大西さんとは、後藤さんを通してもう15年以上前に知り合ったのですが、今では(確か)専務さんに出世され、雲の上の存在になってしまいました。

特に、何を話したのか、またまた覚えていません。雑談程度でした。

麹町は久しぶりでした。この近くの文藝春秋にはよく行ったものでした。雰囲気のいい店がたくさんあります。麹町会館は、教職員組合の会館で、「助成金」が入っているので、格安でした。お奨めです。麹町会館の向かいに城西国際大学があったり、明治薬科大学の創設地の碑があったりしました。こういうものは、へーと思って立ち止まって眺めてしまいます。

ところで、少し思い出しました。時の総理大臣に絵の手ほどきをしたタレントのK画伯の本が企画されているそうです。来年の1月出版予定。辰巳出版になるか、かんき出版になるか、同時代人として、注目しませう。

防衛省昇格に想ふ

函館

防衛庁が、いよいよ防衛省に「昇格」されるようですね。靖国問題では、あれほどピリピリしていた「戦勝国」中国が、黙認するようですから、何ら問題なく、国際社会でも承認されることでしょう。

でも、何か、きな臭い感じがします。教育基本法も改正して、お国のために忠誠を尽くす若者たちを沢山育てあげることになるでしょうから、遅かれ早かれ、自衛隊は自衛軍となり、志願制から徴兵制になることも絵空事ではなく現実として充分考えられます。

太平洋戦争であれだけ近隣諸国に迷惑をかけ、自国でも甚大な被害を蒙ったというのに、人間、喉下過ぎれば、熱さを忘れてしまうものです。実際の戦争体験者も高齢となり、亡くなりつつあります。

もう15年も昔の話ですが、当時、自費出版ブームで、自費出版社の編集者に話を聞きに行ったことがあります。当時、激戦の真っ只中で闘って、生き残った軍隊体験者は60歳代後半から70歳代でしたので、余力を振り絞って、自分の悲惨な戦争体験を自費出版の形にして残す人が多かったようです。その時、話を聞きに行った編集者、名前は忘れましたが、50歳代の男性でしたが、その方から信じられない言葉が発せられました。

「他人が戦争で亡くなろうが、どこで亡くなろうが関係ないから、こんな戦争体験記なんて誰も読まないでしょう。だから自費出版になるのです」

私は、唖然として言葉が出ませんでした。しかし、15年経ってもこうして彼が言ったことは、耳元に残っています。15年前ですらこういう状況でしたから、現代の状況は想像に難くありません。

行政のたらい回し

ヴェニス

公開日時: 2006年11月29日 @ 11:13

またまた友人のT君の話です。皆様にはすっかりお馴染みになりました。

無一物の彼に、私がラジカセやらパソコンやらをあげた話をこのブログに書きました。それが、昨日、急に、それらを宅急便で送り返してきたのです。何事かと思いました。彼といると、毎日、映画を見ているようで、生活はドラマチックです。

どうやら、いったん、郷里の中部地方に戻ることにしたようです。しかし、現在、住んでいる所は、私の友人のK君のお母さんの経営するアパートの一室に間借りしている状態。「私物を置いたままにするわけにはいかなかった」と、彼自信が判断したようです。

彼がいったん、郷里に戻ることにしたのは、就職活動がうまくいっていないことが遠因にあります。目下住んでいる埼玉県A市の市役所に、失業保険や障害者手当てや年金などについて、窓口で相談に行ったところ、「故郷に帰ったらどうですか」と諭されたらしいのです。故郷に帰っても、地方は疲弊してますから、ますます、就職口は見つかりません。

要するに、お役所は「臭いものには蓋」的考え方しかできず、厄介なことはたらい回しにして、責任逃れをしたかっただけなのです。T君の故郷の市役所に行っても同じことを言われるでしょう。「ああ、Tさん、東京の方が仕事見つかるのではないでしょうか」

まさしく、行政のたらい回しです。

私は、荷物を送り返されたとき、ひと言も相談してくれなかったT君に対して「水臭いなあ」と怒りに近いものを感じたのですが、彼に電話すると「送ってから、気が付いた」と彼は言うのです。全く悪気はなく、他人に迷惑をかけたくないということだけで、頭がいっぱいだったようです。

それだけ、彼は純粋なのです。

彼の人生の旅はまだまだ続きます。