加藤画伯と鎌倉でスペイン談義

3日(土)は文化の日。前夜、東銀座の大伽藍での懇親会に参加しました。

全部で22人も参加し、本当に久し振り、10年ぶりぐらいの方とも再会したため、しこたま呑んでしまい、翌日は大誤算の二日酔い。もう1週間は、酒の顔を見たくないほどです(笑)。

何を話したのか、細かいことはすっかり忘れましたが(笑)、スマホのアプリの「スマートニュース」は必携だとか、テレビの番組を見逃したら、「TVer」(民放公式テレビポータル)とかいうアプリがいい、といった話を聞いたと思います。

湘南海岸

大手新聞記者から大学教授に華麗なる転身を遂げたK氏は、髪の毛がすっかり白くなり、「もうアルツハイマーになっても、若年性と言われなくなってしまった」と、嬉しそうに話してました。

それだけ長生きできた、というわけで、マスコミ業界人は、ストレスと激務のため早死にする人が多く、おめでたい話なわけです。

二次会にも参加したら、全く前後不覚と相成り、どうやって帰ったか、覚えてません。

江ノ電

以上が11月2日(金)夜の話で、翌3日は、二日酔いながら、鎌倉に行って来ました。

運悪く、その日は、川崎駅の拡張工事とかで東海道線の東京〜横浜間が一日中不通だというのです。どうしたもんか、小田急線で行こうか迷っていたら、湘南ライナーなるものがあり、それで藤沢まで行き、そこから江ノ電で、鎌倉高校前に行きました。

加藤力之輔展

目指すは画廊ジタン。加藤力之輔画伯の個展を訪問するのが目的でした。加藤画伯の御令室朝子様には、9月のスペイン旅行の際、マドリードで、ピカソの「ゲルニカ」に連れて行ってもらうなど、大変お世話になってしまったのです。

画廊ジタンは、入り組んだ所にあり、結局、分からなくて電話して、近くまで、画廊の女性オーナーに迎えに来てもらいました。

何か、非常に変わった洋館で、昭和初期に建てられたような古い感じ。鈴木清順監督の映画「チゴイネルワイゼン」に出てきそうな、ロケをしても大丈夫なような立派な建物でした。

スペイン・コルドバ メスキータ

すぐお暇する予定でしたが、加藤画伯とはスペイン談義に花が咲いてしまいました。

スペイン・バスク地方は、今では、三ツ星レストランの宝庫としてサンセバスチャンが世界中で有名になりましたが、かつてはフランス王室の避暑地で、フランコ将軍の別荘もあったこと、1960〜70年代に一世を風靡したマカロニ・ウエスタン(ジュリアーノ・ジェンマらが主演)の荒野はスペインで撮影されていたことなど薀蓄あるお話を伺いました。

パリ・ジャポニスム2018で、伊藤若冲展、明治展、風呂敷アート…

《渓流斎日乗》がフランスに特別派遣している農林水産IT通信員から、今、パリで開催中の「ジャポニスム Japonismes2018」の写真とリポートを送ってくださいました。
 「そんなもん、やってたの?」という日本人が多いでしょうが(笑)、今、日本文化はパリっ子の度肝を抜いておりますぜよ。
◇◇◇
 こちらパリです。
  日仏修好通商条約調印160周年を記念した「Japonismes2018」は、確かに盛り上がっています。
 私も日本人なので、寿司講師なんてものに借り出されました。
 あちこちで行われる様々なイベントを全て見ることができませんが、せっかくの機会ですから見逃すわけにはいきません。
 「伊藤若冲展」は、何と3時間もの行列に耐え、「動植綵絵30幅」を間近で見ることができました。
 鶏のリアルな赤い鶏冠が迫力でした。
 今年は明治150年。ギメ東洋美術館の創設者であるエミール・ギメの没後100周年を記念して、明治時代をテーマとした「明治展」は、講演会を聴きに行きましたが、ここでも大変な行列がありました。
また、公式企画として、パレ・デ・コングレ・デ・パリ大劇場で、「美少女戦士セーラームーン」のパフォーマンスショーもあります(11月3、4日)
   先日、パリ市庁舎の前を通ったら、風呂敷プロジェクトなるものの準備中でした。

 そうです。ちょうど今、11月1日から6日まで、パリ市庁舎前で開催している【特別企画】パリ東京文化タンデム2018 FUROSHIKI PARISの準備だったのです。

 これは、「東京からパリへの贈り物」と題して、建築家田根剛氏によって、風呂敷包みをイメージしたパビリオンをパリ市庁舎前に設置したものです。

パビリオンの内部では、前衛芸術家の草間彌生さんや映画監督の北野武さんら日仏のアーティスト、デザイナーらの協力による「風呂敷のアート」作品が展示されているほか、風呂敷の様々な使い方を映したビデオなどが公開されています。

また、風呂敷は「世界初のエコバッグ」とされており、パリ日本文化会館で、11月2日、10日、17日、24日に風呂敷を使ったワークショップが開かれます。

◇◇◇

有難う御座いました。

知らぬは日本人なりけり、ですかね?

銀座の500円ランチにライバル「ウマズイいめんく食い村通信」も吃驚

「最近の《渓流斎日乗》は堅くて難しいですねえ」とお嘆きの読者諸兄姉の皆々様方には朗報です。皆様の御要望にお応えしまして、久しぶりにグルメ譚です。

最近、「500円ランチ」にはまっています。皆様のご自宅のお近くにあるかもしれませんが、な、な、な、何と、場所は銀座ですからね(笑)。

この通りです。「橙(だいだい)」というビルの地下にあるお店です。

夜の居酒屋がメインなのでしょうが、最近、この半年ぐらい前から、こんな看板を目にするようになり、入ったことがなかったのですが、同僚に誘われて、3週間ぐらい前から入り浸るようになりました(笑)。

週に2回は行ってます。

「安かろう、不味かろう」では困りますが、これだけの料理なら750円、いや800円以上は取られても十分に通用します。それが500円ですからね。ウマズイめんくい村の赤羽村長も大した魂消た、吃驚ころりんです。

お店の人に直接聞いたわけではありませんが、夜の居酒屋に来てほしいために、ランチは半ば「宣伝」かサービスでやっているのではという噂がのさばっています。

納豆やヒジキなど小鉢2個は、自分で好きなものを選べるようになっています。これがまたいい。日替わり定食で、毎日メニューが変わるところもいいです。(営業は、火曜日~金曜日)

それにしても、われわれ貧民層にとって、500円ランチは本当に有難い。

ただし、当然のことながら混みますから、結構並びます。ずらっと行列ができていて、まあ、15分ぐらいは並びます。でも、いつまで「500円ランチ」をやっているか分かりませんので、もし、皆さんが私のような階級に属しているとしたら、お勧めですよ。

お笑いロバート秋山竜次さんも関係していた満洲物語

哈爾濱学院跡

満洲(現中国東北地方)と聞くと、どうも気になります。

縁も所縁もないわけではなく、個人的にはただ一つ、唐津の伯父(母親の実兄)が、一兵卒として赤紙で徴兵された所でした。

伯父は、行き先も目的も告げられることなく、何処とも分からない所に連れて行かれた場所は、中国大陸の戦場。弾丸が飛び交う中、奇跡的に命を保ったものの、戦後はシベリアに抑留され、終戦後1年か2年経ってからやっと日本に帰国できたという話を聞いたことがあります。

私が子どもの頃に、伯父が自宅に遊びに来た時に聞いただけなので、詳しいことは聞いていません。シベリアに抑留されたということは、戦場は、ソ連軍が侵攻した満洲だったのでは、と想像するだけです。近現代史に興味を持ち、もっと詳しく話を聞くべきだと思った時は、既に亡くなっていて、後の祭りでした。

伯父は歌が好きで、うまかったので、「東京行進曲」などを歌って抑留された戦友たちを慰めていたといった話だけは聞いたことがあります。

◇戦後活躍した満洲関係者

その程度の私と満洲との御縁なのですが、戦後活躍した人たちの中で、結構、満洲にいた人が多かったことが後々になって分かります。

赤塚不二夫、ちばてつや、森田拳次といった漫画家、アナウンサーから俳優に転身した森繁久弥、甘粕正彦理事長の満映から東映に移った内田吐夢監督や李香蘭ら映画人、指揮者の小澤征爾(奉天生まれ。父開作は協和会創設者)、安倍首相の祖父岸信介、東条英機らニキサンスケ、このほか、哈爾濱生まれの加藤登紀子、タレントの松島トモ子も奉天生まれ…いや、もうキリがないのでやめておきますが、皆様も御存知の松岡さんのご尊父松岡二十世や哈爾濱学院出身のロシア文学者内村剛介も忘れずに付け加えておきます。

有名人でこれだけ沢山いるわけですから、満蒙開拓団などで満洲に渡り、ソ連侵攻で亡くなった無名の人々は数知れずということになります。

満洲関係者については、ある程度、知っているつもりでしたが、最近になって知った人も出てきました。

◇「スターリン死去」をスクープした人

ノンフィクション作家野村進氏のご尊父さんです。この方、通信社の記者として1953年の「スターリン死去」をスクープした人でした。東京外国語大学の学生時代に学徒動員で満洲に渡り、ソ連軍の侵攻でシベリア抑留。なまじっかロシア語ができたことからスパイと疑われ、4年半も抑留され、凄惨な拷問に遭っていたことを、野村氏が10月29日付日経夕刊のコラムに書いておられました。

◇満洲第3世代

もう1人は、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さん。10月29日にNHKで放送された番組「ファミリーヒストリー」で初めて明かされたところによりますと、この方は「満洲第3世代」で、父方の祖父秋山松次さんが、北九州門司で、ある事件があったことがきっかけで妻と長女を連れて満洲に渡っていました。

炭鉱で働き、50人も雇うほど羽振りの良い生活でしたが、松次さんは昭和19年に突然、帰国することを決意します。その理由がソ連が満州に侵攻することを予測したからだというのです。松次さんがどういう情報網を持っていたのか分かりませんが、凄い機転と言いますか、カンが働く人だったんですね。残っていたら、ほぼ間違いなく、戦死か抑留死した可能性が高く、そうなっていたら、お笑いトリオ・ロバートの秋山竜次さんもこの世に存在しなかったわけですから。(母方の祖父は台湾に関係していたり、父親が若い頃、東映の大部屋俳優で梅宮辰夫と「共演」したことがあったり、不思議な縁がつながっていて、大変面白い番組でした)

観光公害の行方

スペイン・コルドバ

インテリの皆さんは、賢いので物事を演繹的に敷衍したり、帰納的に思惟したり、弁証法思弁を繰り返されているようですが、私はインテリではないので、毎日、感覚的に、まさに野に放たれた犬のように生きております。

そのせいか、語弊や炎上を恐れずに率直に言わせてもらいますと、昨今の観光ブームとやらで、諸外国からの観光客による目に余るマナー逸脱は、愉快ではない感覚を肌身で感じております。

今の職場が東京、いや世界を代表する商業地・銀座なのですが、外国人観光客が地べたに座り込んで通行の邪魔になったり、平気でタバコの吸殻を道路に投げ捨てたり、度量を超えた大声で叫んでいるのを見るにつけ、気分が悪くなります。

今年8月に京都に旅行に行ったのですが、東京以上に外国人観光客が多かったので本当に吃驚してしまいました。特に、伏見稲荷大社は、世界的な「インスタ映え」のメッカになっているらしく、観光客の7割以上は、外国人でした。

ほんの一部でしょうが、心ない外国人観光客のマナーの悪さから、ついに「観光公害」なる造語も生まれました。

10月28日付京都新聞が「『観光公害』市民と摩擦 京都・やむを得ず外国人制限の店も」のタイトルで、その「惨状」をレポートしております。

この記事の中では、食器や灰皿を勝手に持ち帰ったり(窃盗では?)、ほとんど注文せずに長時間居座ったりする外国人観光客がいて、「売り上げが落ちた」と嘆く居酒屋の亭主も登場しております。

ごみや吸殻などのポイ捨てといったマナー違反のほか、「市民の足」だった市営バスが混雑して市民が乗れないケースなどもよく聞かされております。

 スペイン・コルドバ

観光客でさえこの有様ですから、今の安倍政権が躍起になって今国会成立を図っている「移民法」が制定されれば、今後どうなるんでしょうかねえ?住民とのトラブルは、日本人同士でさえ絶えないのに、ますます増えるのではないかと皮膚的感覚で危惧してしまいます。

それに格差社会が助長されるのではないかと心配もしております。

「保守の真髄」を読みながら考える

今年1月に自ら命を絶たれた保守派の評論家で社会経済学者、西部邁さん(享年78)の遺書とも言うべき最期の著書「保守の真髄 老酔狂で語る文明の紊乱」(講談社現代新書、2017年12月20日初版)を少しずつ読んでおります。

少しずつというのは、英独仏伊西語を始めラテン語、ギリシャ語まで難解な横文字のカタカナ言葉が多く、その度につかえてしまうので、スラスラと読めないからです。

自分の無学と不勉強を棚にあげてこんなことを言ってはいけませんね(苦笑)。西部さんのお書きになったものは、新聞や雑誌などなら読んだことはありますが、一冊にまとまった著書はこれが初めてのような気がします。気がする、というのは、それだけ、熱心な読者ではなかったということかもしれません。

スペイン・コルドバ

でも、この本を読んで共鳴する部分がかなりありました。西部さんに対する世間のレッテルとして、「左翼からの転向右翼」とか、「反グローバリズム」とか、「日本の対米追従批判」など多くあり、本人は「無視され続けてきた」と述懐しておりましたが、傾聴すべき論点はこの本の中にかなりありました。

ただ、「原発推進」「核武装」「国防費倍増」などといった彼の主張には同調できませんでしたが。

かつて東大教授を務めたことがあったせいか、この本では、学生にも分かりやすく説明したいといったような意気込みを感じられました。分かりやすく説明調で口述されているからです。

いつものように、感銘した部分を換骨奪胎で引用させて頂き、管見も付記しておきます。

スペイン・コルドバ

・「スマホ」という名の小さな薄い箱に精神を吸い取られてらちもないゲーム事に明け暮れする男女の群れを眺めていれば、文明は紊乱の段階を過ぎて没落に至っているのではないかとの思いが、…日々深まりゆくばかりなのである。(P20)⇒(管見)全くの同感です。

・かつてマルクスは、賃金がサブシステム・ミニマム(最低生存水準)に抑えられ労働者は単なるプロレタリー(レタリー=子孫をプロ=産むだけの存在)に落とされるのだから、いずれプロレタリアの反逆が起こるものと予想した。(P26)⇒(管見)プロレタリーの意味を知る人は少ないでしょう。

・モダンを近代的と訳したのは、日本文化における取り返しようのない錯誤であった。…モダンとは「最近の時代」のことではなく、それがモデルとモードの類似後であることから察しられるように、「模型の流行する時代」つまり「模流」とでも訳されるべき言葉であった。(P36など)⇒(管見)モダニズムとは、近代主義ではなく、模流主義ということですか。あまりピンときませんが、この方が正確なのでしょう。

・デモクラシーは素直に訳せば「デーモス(民衆)のクラティア(政治)」ということなのであるから、そしてクラティアはクラトス(力)からやってきた言葉であるから、「民衆の支配」とされるべきであった。(P84)⇒(管見)デモクラシーとは、民主主義ではなく、民衆支配ということですか。危ない。チャーチルの予見が当たりそう。

・ビューロクラット(官僚)はビューロ(「帆布」のこと、つまり組織)あるところに必ずいなければならない職員のことである。…誰も指摘しないことだが、公務に従事するという意味で役人は半ば政治家なのである。(P91)⇒(管見)かつて、日本の民主党が事務次官会議を廃止したことは、やはり、荒唐無稽だったことになりますね。

・我が国ではインテリと称されている学者や評論家やジャーナリストたるスペシャリスト(専門人)は、物事の側面についてのみの考察に傾いているので、その意見は臆説(思い込み)であることが少なくない。(P94)⇒(管見)専門バカとはよく言ったもので、専門以外のことは全く何も知らないのに、得意科目の専門を「思い込み」と言われれば、インテリの存在価値がなくなりますね(笑)。

スペイン・コルドバ

・コンスティチューションは憲法である前に国体つまり国柄のことである。(P100)⇒(管見)「この国のかたち」ということですか。

・リバティといい、フリーダムといい、自由は過剰な抑圧や恐怖や貧困からのエマンシペーション(解放)ということを意味する言葉である。(P104)⇒(管見)リベラリズムも本来は、抑圧、恐怖、貧困からの解放ということになるわけですね。

・マネーという言葉の由来はイタリアのモネータ寺院がコインを鋳造したことにあるという。(P135)⇒(管見)2017年11月14日付の日経の記事によると、モネータ(moneta)とは、英語のマネー(money)の語源となったラテン語で、紀元前ローマで女神「ユーノー・モネータ」を祭る神殿に貨幣鋳造所が併設されていたのに由来するとあります。

・経済という学問はそもそもの始まりからして「経綸問答」(中江兆民)でなければなるまい。ここで「綸」は「倫」もまたしかりだが、「物事の筋道」ということにほかならず、その「事」にはつねになにほどか貨幣以外のほかのメディアも関与するにきまっている。(P138)⇒(管見)このあと、西部氏は、集団なら権力も慣習も価値も関わるのに、貨幣の振る舞いだけ取り出して人間・社会を論じる結果、「貪欲」が独り歩きする、と喝破しております。今の経済は、株や為替など金融中心ばかりなので、これにも深く同意するしかありません。

若い女性が群がる「京のかたな」展=刀剣が大ブーム

お久しぶりです。京都の京洛先生です。

最近の《渓流斎日乗》のアクセスは如何ですか?
お堅い話ばかり続いておりましたから、読者の皆さんがついていけないのか、高踏過ぎたのか分かりませんが、減ったことでしょう。まあ、めげずに頑張ってください。
 さて、美術の季節の到来ですが、今日の日曜日は、貴人は、東京・上野公園で「ムンク」展でも鑑賞ですかね? 「共鳴する魂の叫び」などと「魂」のない紙面づくりをしている朝日新聞社がえらい力を入れていますね。前日に起きたことを載せるのが日刊新聞のはずですが、2,3日遅れても、平気で、紙面に載せることが目立つのが、最近の「朝日新聞」です。
 これでは、「新聞」でなく、「朝日旧聞」ですよ(笑)。
 「朝日は左翼だ!」なんて、皮相的に紙面批判している連中は、こういうことに気が付かないのでしょうかね。
 朝日新聞は完全に紙面づくりに手を抜いているのです。貴人が「経済面」を評価する読売新聞のような、ある種の「真面目さ」と「ひたむきさ」が感じられませんね。要するに、読者をなめているのです。
 迂生は昨日、国立京都博物館の「京のかたな」展(11月25日まで)を覗いてきました。昨日から始まった第70回「正倉院展」(奈良国立博物館、11月12日まで)も、読売新聞社が「特別協力」ですが、この「京のかたな」展も、読売新聞がNHKと共催です。
 かって、「ミロのビーナス」展や「ツタンカーメン」展を主催した朝日新聞社の文化事業のパワーは、この分野でも、完全に消え失せています。「適当にやっていても給料はもらえる」と社内がだらけ切っているのでしょうね。これでは、部数が400万部切ったと言われてますが、ますます減ることでしょう。社長以外は、危機感ゼロではないでしょうか。
◇若い女性がいっぱい
 ところで、迂生は、週末はなるだけ美術展は混雑するので避けていますが、昨日の土曜日(11月27日)は、新装した「南座」の記念行事で、歌舞伎役者総勢70人が、南座前から八坂神社までの四条通りを「お練り」をするので、観光客などはそちらに目が行き、京博には来ないと考え、同時刻に出かけましたが、まったく想定が外れました(笑)。
 京博も入場するのに10分も待たされ、しかも、館内は最前列で名刀を見る人が、長い列を作っている有様です。
 しかも、最近、若い女性の「刀剣マニア」が激増しているそうで、昨日の同展も7割は若い女性で吃驚仰天しました(笑)。
 京博の案内人によると「平日も女性で混んでいて、週末だけではありません」ということでした。どうやら、今、若い女性の間で、刀剣が大ブームになっているらしいのです。
 「京のかたな」展では、鎌倉時代の国宝の則国、久國、吉光の名刀や重文の刀がずらりと並び、いずれも、手入れが行き届いているので燦然と輝いているのは圧倒されます。
 それを若い女性がガラス越しに食い入るように眺め、「凄いわね!」「きれい!何とも言えない、妖しい!」と言葉を交わしていました(笑)。
◇長刀鉾をじっくり拝見
 迂生は、同展の目玉の一つ、「祇園祭」の山鉾巡行では、常に、先頭にいく「長刀鉾」に飾られていて、今は非公開になっている全長1.47メートルの、長刀を見ることが楽しみでしたが、こちらは、手入れはされているとはいっても、光り輝いてはおらず、見る人も少なく、じっくり拝見できました。
 この長刀はは室町時代後半の大永2年(1522年)に京都の鍛冶師、長吉が作ったと伝えられています。
 ところが、1536年の「天文(てんぶん)法華の乱」(延暦寺の天台宗僧徒と日蓮宗宗徒の争い)で、何者かに強奪され行方不明になりました。しかし、行方不明になった翌年、近江のお寺で見つかり、買い取られて、再び、祇園祭を執行する「八坂神社」に奉納された経緯があります。
 恐らく、その間にいろいろな逸話、ドラマがあったと思いますが、刀剣に限らず、貴重な美術品には権力、経済力を持った人間に絡む逸話があり、それを追うだけでも面白いと思いますね。
 以上、おしまい。

日経の記事は翻訳の範疇を越えているのか?

スペイン・コルドバ

福岡県にお住まいの道仁先生から異様に長いメールが送られてきました。

日経の翻訳記事は、原文と違い、翻訳の範疇を逸脱しているのではないか、と日本報道検証機構が提起しているというのです。

以下はその触り。

日本経済新聞が電子版ニュースサイトに「[FT]トランプ、プーチン、安倍…強権指導者の危うさ」と見出しをつけて英紙フィナンシャルタイムズ(FT)のコラムを掲載したところ、原題の「Trump, Putin, Xi and the cult of the strongman leader」と食い違いがあるとの指摘が日本報道検証機構に寄せられた。そこで、この問題を調査したところ、日経はFTの翻訳記事を掲載する際、原題どおりに翻訳せず、日本人読者向けに独自に見出しを作成しているケースが多いことがわかった。本文では強権指導者の一人として安倍晋三首相の名前が出ている。コラムの執筆者はロシアのプーチン大統領や中国の習近平国家主席とは異なる位置付けで安倍首相を取り上げたと指摘しつつも、見出しの変更は「問題ない」と回答した。

スペイン・コルドバ

 これ以上引用しますと、元も子もなくなりますので、もしご興味がある方は、「日経電子版の見出しは『編集』されている」をご参照ください。

 2年前の随分古い記事でしたけどね(笑)。

怪しいメールにはご注意ください

スペイン・コルドバ

florasconley@gmail.comなる悪徳詐欺師からメールが来ました。

文面は以下の通りです。

【有料コンテンツ解約についてご案内】

本ページでは、ケータイの「まとめて支払い」にてお支払い中の有料コンテンツ解約(退会)についてご案内いたします。 有料コンテンツの解約(退会)は、コンテンツ毎にお客様ご自身で携帯電話より解約(退会)手続きをおこなっていただく必要があります。 下記の手順で入会中のコンテンツを確認し、各サービスのサイトにて退会手続きを行ってください。

下記にてご登録がされているものとなります。
⇒http://554oc5bha4u7l16fb5b.tch.c2zn81dq6i13.com

なりますましや乗っ取りなどの危険性がありますので、ご登録の覚えが無い場合一度アカウントを削除されることをお勧めいたします。

下記よりアカウントの削除についてのご説明が御座いますのでご確認下さい。
▼対応はこちらから
⇒http://554oc5bha4u7l16fb5b.tch.c2zn81dq6i13.com

※このメールは送信専用メールアドレスから配信されております。 このまま
ご返信いただいてもお答えできませんのでご了承ください。

スペイン・コルドバ

何で、悪徳詐欺師と決めつけるかと言いますと、小生は、有料コンテンツなるものは一切契約していないからです。契約していないのに、退会も何もないでしょう。

それなのに「なりますましや乗っ取りなどの危険性がありますので、ご登録の覚えが無い場合一度アカウントを削除されることをお勧めいたします。」とのご託宣。随分と手の込んだ悪徳商法じゃありませんか。

どうせ、AIかコンピュータで人工的に操作していることでしょうが、こういう卑劣漢は野放しにしてはいけないので、ブログで取り上げることにしました。1度や2度なら我慢できますが、もう何十回も送り付けてくるんですからね。

皆様もゆめゆめ、騙されぬよう。そして、くれぐれも怪しいメールのhttpのサイトをクリックしないよう、御注進申し上げる次第で御座います。

情報戦で日本は完敗なのでは?

スペイン南部ミハス

トランプ米大統領の私用のiPhoneが  、中国から盗聴されて、友人との会話が漏れたのではないか、という疑惑の報道を受けて、中国外務省の報道官が「それなら、アップルをやめて、華為技術(ファーウエイ)に替えたらどうか」と皮肉ったらしいですね。

「うまい切り返しだなあ」と感心してしまいました(笑)。

それだけ、我々中国には技術もあり、世界の市場占有率では負けていないという自信の表れだということでしょう。

事実、調査会社のIDCが発表した2018年第2四半期のスマートフォンの世界シェアでは、サムスンが7150万台の出荷で相変わらずの首位ですが、アップル(4130万台)は、2位から3位に転落。変わって2位に浮上したのが、ファーウエイ(5420万台)だったのです。

20世紀で確かに冷戦は終わりましたが、21世紀になっても、覇権争いや経済戦争、貿易戦争は終わっていないようです。いや、米国の衰退と中国の台頭により、ますます熾烈になってきております。今さらですが。

スペイン南部ミハス 「食べるな」ではなく小レストラン

もちろん、ドンパチの戦争や核ミサイル攻撃などしようものなら、完璧なる人類の破滅と滅亡が目に見えていますから、それに代わる争いとして、今は、貿易戦争や情報戦争が繰り広げられているのではないでしょうか。

後者に関しては、日本は完全に敗者です。かつてパソコンの世界シェアではトップを争っていたNECや富士通なんかはもう日本でパソコンを作っていないというのですからね。ほとんど全部、中国製です。日本の得意だった白物家電やテレビも、もう韓国サムスン、LGや台湾の鴻海精密工業など海外企業に取って変わられてしまいました。

情報戦に関しては、ハードからソフト戦に移り、GAAF(グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック)と呼ばれる米国企業のプラットフォームが世界の圧倒的シェアを占め、日本はあんぐりと口を開けて、その勢いにひれ伏して、完璧に軍門に下ってしまいました。

それなのに、中国は、「保護主義」か戦略か分かりませんが、恐らく国家ぐるみで、グーグルを跳ね除けて、百度(バイドゥ)を検索エンジンとして確立させています。

中国だけかと思っていたら、お隣の韓国でも、NAVER(ネイバー)という検索サイトが、グーグルを抑えて8割近い圧倒的なシェアを占めています。日本とは大違いです。

このNAVERは、まとめのトピックサイトを日本語でもやっているので、少し知っておりましたが、つい昨日まで、韓国の会社だとは知りませんでした。しかも、このネイバーは、日本でも大人気の、あのLINEの親会社だったんですね。

もちろん、プラットフォーム商法ですから、売り上げの一部が収益になります。

お隣の中国と韓国は、ソフトもハードも、情報戦でそれなりに頑張っているのに、日本は何をやっていたんでしょうかね?今では全部、米国と中国と韓国と台湾企業に頼ってます。

あれ?これでは、中国報道官のように、皮肉にもなりませんね。