ルペン党首がフランス大統領に

幸手権現堂桜祭り

ウマズイめん食い村の赤羽彦作村長さんが、村民2号に引きつれられて、遠路はるばる埼玉県の幸手権現堂桜祭りにお出掛けになられた、ということで、写真を送って下さいましたので、アップさせて頂きます。

これらの写真をお使いになりたい方は、赤羽彦作村長に了解を取って下され。

幸手権現堂桜祭り

扨て、気になるのは、今月23日のフランス大統領選挙です。

あまり頼りにならない(笑)マスコミの事前予想によると、極右政党国民戦線党首のマリーヌ・ルペン党首(48)と、超党派の市民運動「前進」代表エマニュエル・マクロン前経済相(39)との一騎打ちとなりそうです。

恐らく、お二人とも、第1回投票では過半数を獲得できないので、5月の決戦投票に持ち込まれるのではないかというのが大方の見方です。

ルペンさんは、今や世界中で、知らない人は誰もいない有名人です。

もしかしたら、大塚家具の創業者の父親と跡目争いを演じて打ち勝った娘さんより有名かもしれません。

幸手権現堂桜祭り

マクロンさんの場合、まだ、30代という異様な若さが目を引きますが、それ以上に地元メデイアから一身に注目を浴びているのが、彼より24歳も年上の妻ブリジットさん(63)で週刊誌などがこぞって取り上げ、話題となっています。

ブリジットさんは、何と、マクロンさんの高校の先生だったそうですね。

昔、アラン・ドロン主演の「高校教師」という映画がありましたが(古い!)、まさに映画のようなことが実際に起きるんですね(映画の筋とは全く違って、マクロン夫婦は仲睦まじく、10年以上結婚生活を続けているようですが)

幸手権現堂桜祭り

そこで、私の勝手な予想ですが、ルペン党首が結局、フランスの大統領になると思ってます。

ルペン党首は、国粋主義者で、反イスラム、反EU、そしてトランプ米大統領と同じように親ロシアでプーチンさんが大好きです。

何故、ルペン勝利を予想できるかと言いますと、現職のオランド大統領と左派社会党の支持率がガタ落ちで、社会党から離れた有権者が、こぞって国民戦線に乗り換えているからです。

国民は、左翼が政権を握ろうと、右翼が政権を握ろうと、王制が復古しようと、ナポレオンが皇帝を宣言しようと、自分の生活が全てですからね。

国粋主義という言葉も、保護主義というマイルドな言葉に変革され、今では、アレルギーを持つ人も少なくなりました。

以前、かのアラン・ドロンさんが、マリーヌのお父さん率いる国民戦線への支持を表明して、総スカンどころか、大反発を産みましたが、今では、もうそんな事態はなくなったようです。

もう「まさか」じゃないんです。

私は、もう投票前から、ルペン大統領誕生を確信してます。

忖度の世の中は損た

馬酔木

買ったばかりのラジカセがもう壊れてしまいました。

ラジカセ、てゆーか、CDが聴けるラジオです。

そのCDが、何の曲をかけても、1分40秒で止まってしまうのです。

これを買ったのが、2016年1月。まだ、1年3カ月しか経っていません。1万3000円ぐらいしました。

でも、逆に、「1年間の保証期間」がギリギリ過ぎてしまい、修理代が全額負担になってしまいました。

二分咲き

量販店に持って行ったら、何と!案の定、修理すると、1万1000円も掛かるというのです。

これじゃあ、新しいモノに買い換えたって、変わらないじゃないすか!?

悲しいことに、この機種は、日本を代表する世界的なメーカーなんですよ。

勿論、新自由主義のグローバリズムで、安い搾取賃金で、世界第2位の経済大国で作られたものでしたけど。

安かろう、悪かろうではねえ…。

量販店のお兄さんも「ここのメーカーのこの手の修理は、多いんですよ」と言うから、穏やかではありません。不良品を市場に出していると糾弾されてもおかしくないのでは?

最近メデイアを騒がせている会社ですが、こんな庶民が使う安物でも、細かい配慮に欠けるのではないのでしょうか?

政治家や最高権力者夫人に忖度ばかりしている世の中では、そのうち、日本も駄目になりますよ。

えっ?もう既に?…

田蓑橋の桜

田蓑橋の桜 par Naniwa_sensei

 大阪の浪華先生です。

大阪・中之島の「国立国際美術館」に、「クラーナハ展」を見に出かけてきました。

 東京は桜が開花したそうですね。

大阪の桜見物は「造幣局」の通り抜けが有名ですが、堂島川に面した田簑橋傍の小さな一角に植えられた枝垂れ桜は、日当たりが良いせいか、このように咲き始めていて、カメラを向ける人が目立ちました。

 クラーナハ展は、既に”花のお江戸”では開催が終わり、その巡回が、此処、浪華でも、今月16日まで開かれています。1月28日から始まっているためか、入場者は少なく、ゆっくり見られました。

 1517年の宗教改革から500年を記念した展覧会ですが、この時代に生きた宮廷画家クラーナハは、単なる画家、芸術家というより「政治的に生きた人」とも言えますね。というのも、「宗教改革」のマルティン・ルターとも親交があり、彼の肖像画を何枚も描き、プロテスタントのシンパとして、対立するカトリック側からは、絵の注文をとる”商売人”か”実業家”と見ていたようです。

田蓑橋の桜 par Naniwa_sensei

会場に並んだ作品も、首を切断された男と、貴婦人の「ホロフェルネスの首を持つユナイト」。透けたベールの、愛の女神を描いた、艶かしい「ヴィーナス」。老いた男と、若い女性の不釣り合いなカップル」。どれも、見る人の心理を見越していて、刺激的な絵ばかりでした。

そう言えば、ここを発祥地とする大阪朝日新聞社の見るからに巨大なツインタワービルが完成しつつあります。テナントオフィスと高級ホテルが開業します。

本業である新聞販売が激減、というより頭打ちのせいか、副業の不動産業で生き残りをかける魂胆なのでしょう。

この辺り、天下国家を論じたがる新聞記者諸君は少しも分かっていない。自分たちの足元に野火が迫っているのに、手を拱いているばかり。灯台下暗しですね。

まあ、「教育勅語復活」「共謀罪採決」「お友達加計学園血税導入疑惑」の安倍首相の支持率が、いまだに50%も超えるようでは、この先の日本も心もとないですが。

貧民の反乱

Bourbon St. Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur
 京都にお住まいの京洛先生から、哀しいような笑ってしまうような複雑な話を伺いました。

 市内の公共図書館の新聞に掲載されていた「餃子の王将」の100円引きのクーポン券のところだけが切り取られる事案があったというのです。

 わずか、100円引きなのに、それ欲しさで、軽犯罪を犯す人がいるとは!

 「それはまだ良い方で、新聞そのものがなくなってしまうのです」と京洛先生は呆れ顔です。もう窃盗罪ですね。

 それだけ、今の世の中、貧困層が困窮しているのです。ホームレスの人だけでなく、若者も中年も老人も。。。国民年金が月額6万円ではどうやって暮らしていけというんじゃい、と叫びたくなりますね。100円のクーポン券を盗む人を責めることができるのは、日々の生活に困っていない人だけかもしれません。

 それだけ、今の世の中、弱肉強食のジャングル化の様相を呈してきたわけです。

 右や左だの、思想信条だのと騒ぐことができるのは、裕福な特権階級だけなのです。

 庶民に唯一できることは、税金で裕福に暮らして胡坐をかいている政治屋や派手な喧伝で暴利を貪っている詐欺師たちを監視して、異議申し立ての声を上げることですね。

Bourbon St. Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 さて、昨日は、久しぶりに感心するとても面白い記事を読みました。

 東京新聞4月1日付朝刊25面。「ツイッター 起源は奈良時代? 木簡に140字制限 『忖度』や『#』の記述も」という見出しです。「忖度」などの文字も写った木簡の写真付きです。

 内容は、大阪北部の国有地で奈良時代に制作したとみられる大量の木簡が出土し、唐などから人材が流入した影響で、ある木簡には、出世競争に負けた役人が腹いせに書いたものとみられる「異国からの流入者を制限しろ。壁をつくって流入を制限しろ。費用はやつらに払わせろ」(現代語訳)といった文字などが見つかったというのです。

 凄い歴史的大発見です。1300年経っても、人間の本質は全く変わっていないという証拠です。

 Bourbon St. Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 でも、これほどのビッグニュースなのに、「あまり話題になっていないなあ…」と、冷静になって、その紙面の他の記事を読んでみると、「デスクメモ」とか称する囲み記事の中に「本日はエープリルフール紙面です」と書いてあるんじゃありませんか!

 ゲッ! やられた。うまくかつがれた…!

パティ・ボイド写真展とリコーの市村清

銀座リコービル

昨日は、私のお庭である(笑)東京・銀座リコービル(三愛ドリームセンター)の8階ギャラリーで開催中の「パティ・ボイド写真展」に行ってきました。

渓流斎こと、銀座をブラついて半世紀に及びますが、この銀座のど真ん中のリコービルの上階に入ったのは生まれて初めてでした。一階のドトール・コーヒー店には入ったことがありますが。

写真展がなければ、行かなかったことでしょう。

パティ・ボイドとは誰なのか?ご存知でない方がいらはるかもしれませんが、ビートルズのジョージ・ハリスンの奥さんでした。もともと、モデルで長身、容姿もスタイルも抜群。ビートルズの最初の映画「ア・ハードデイズ・ナイト」に出演して、2人は知り合ったようです。

ジョージは「サムシング」などの名曲を産みます。

しかし、ジョージの親友のエリック・クラプトンと親密になってしまい、結局、パティはジョージと離婚して、クラプトンのもとに走ってしまいます。

クラプトンは、横恋慕の頃、「レイラ」という名曲を産みます。

ロック界では魔性の女として名を馳せてしまったパティですが、その後、クラプトンとも離婚して(クラプトンのDVが原因だったとか)、プロの写真家になったようです。

ジョージとクラプトンという音楽史に名を残す2人の男の元妻ということで、プライベートな寛いだ写真があるのか期待して、入場料510円払って見てきました。

しかし、展覧会というより販売促進会といった趣でした。写真なのに、「20/25」といった感じで版画のように番号と値札が付いているのです。

驚くべきことに、安くても9万5000円、高いと30万5000円もするんですからねえ。

一体誰が買うんじゃい、と思ったら、しっかり「売却済」の赤丸シールが貼ってあるものもありました。

御本人は来日して講演なんかやってたらしいですが、商魂逞しいなあ、というのが小生の印象。1944年3月生まれなので、73歳になり昔の面影も無くなってしまい、見るに忍びない思いでした。

それよりも、この銀座のど真ん中にリコービルを建てた三愛の創業者市村清のこと、今では誰も知らないでしょう。偉人です。

家庭の事情で、今の名門佐賀西校の中退を余儀なくされて、野菜の行商などをして辛酸を舐めた苦労人です。

戦後、「人を愛し、国を愛し、勤めを愛す」の三愛主義をモットーに三愛商事を設立して、石油会社やリコー製のカメラを売り出すなど経営の神様と一時もてはやされました。

まあ、波瀾万丈の方なのですが、今ではすっかり忘れられてしまった彼のことを再評価するのもオツではないでしょうか?

犯人に間違えられた話

銀座

日本は少子高齢化で、この先、景気が低迷して、近い将来、もはや経済成長が見込まれないアジアの小国になると識者は予想してます。

しかし、生活のため、都会に出稼ぎに出てきますと、そんなこと、あまり感じられませんね。

都心の駅は、とにかく人、人、人でいっぱいですからね。電車内も立錐の余地もなく立ちっぱなしです。鬱陶しいと言ったらありゃしまへん。

昨日の夕暮れ。帰宅を急ぐサラリーマンや天下りした文科省の元役人に混じって、混雑する駅の構内を蟻の兵隊のように順列縦隊で歩いていたら、右横斜め前を歩く中年女性の肩がけのツーウェイバッグのチャックが半分ぐらい開いているのが目に飛び込んできました。

貴重品が入っていなければ、別に大したことなく、もしかして、格好良いと思って開けているのかもしれませんが、スリの多い諸外国ではまず考えられません。

どうしようかなあ、と思って、彼女の方をチラッと見たところ、たまたま目と目が合ってしまったので、「チャック開いてますよ」と声を掛けてあげました。

そしたらどうでしょう。

そのオバハン(もう女性ではなく)は、キッとこちらを睨み返し、まるで私がチャックを開けた犯人か痴漢であるかのような扱い方をするのです。

呆れましたよ。

見て見ぬフリでもすればよかったのでしょうか?

だから、都会を彷徨く田舎もんは嫌いです。

カンボジア舞踏「ラーマーヤナ」の夕べ

la cuisine tourganelle

昨晩は、日本最大の中国専門ニュースサイト「レコードチャイナ」の八牧社長兼主筆のお導きで、アンコール聖舞踏団によるカンボジア舞踏「ラーマーヤナ」を観劇して参りました。

会場は、錦糸町のすみだトリフォニーホールでした。錦糸町はかなり久しぶり。もう20年以上ぶりかと思いますが、すっかり変わって昔の面影が全くないので吃驚。錦糸町といえば、かつては場末の盛り場の代名詞みたいで、キャバレー(死語)街というイメージでしたが、今では、外資系のカフェや牛丼のチェーン店やコンビニなど、何処にでもある似たような小綺麗な盛り場になってしまいました。

最近は、生誕地にほど近い場所に浮世絵の大家葛飾北斎の美術館ができたらしく、すっかり文化都市に変貌し、観光客か住んでいるのか分かりませんが、外国人の姿が目立ちました。

流石、東京で、夜遅くなっても人通りが全く絶えず、その数が半端でないことにも驚かされました。

で、肝心の舞踏劇ですが、秋篠宮殿下と妃殿下の御臨席を賜わる格式高い夕べでした。演目の「ラーマーヤナ」は、よく知られる古代インドの長編抒情詩ですが、カンボジア風に翻案演出され、本来なら神聖な演劇だとは分かっていても、お酒を呑みながら、リラックスして鑑賞したい気分でした。

あの、インド・コブラをおびき出すような独特の音色の笛やお腹の底に響く太鼓は、どうもタイやミャンマーやインドネシアなどの東南アジア諸国に共通しており、よほどのことがないと区別がつかない感じでした。

カンボジアというと、どうも「キリング・フィールド」のタイトルで映画化もされた20世紀最大の悲劇の一つであるポルポトによる大虐殺のイメージが未だに強すぎて、ベトナム戦争の余波とその後のベトナムからの侵攻などで悲劇の国の印象で固まってしまってます。

しかし、古代中世は、アンコールワットで知られる寺院などが建設され、華やかなクメール文化が花開いたことが、舞踏劇を見て、少しだけ思い起こされました。

本当は、ラーマ王子とシータ姫に注目しなければならないのに、ハヌマン将軍率いるサル軍団のサルが本物に見まごうばかりに、動作や表情が豊かで、よく研究してるなあと感心しました。

舞台がはねて、一緒に観劇した八牧社長と御社友のU氏の3人で、錦糸町駅ビル内のアジアン料理店「サパナ」で懇親会。初めてネパールのムスタンビールを飲みました。春巻に似たガパオ、パッタイ、タードリチキンなど此処は格別に美味しかったでしたよ。

10年以上ぶりに再会したU氏の御尊父は、東大医学部長と静岡県立大学長などを歴任された方だったという「噂」を聞いて、驚いたなあ。

表札泥棒

銀座

その話を聞いたとき、不謹慎とは知りながら、思わず大声でお腹を抱えて笑ってしまいました。

京都にお住まいの京洛先生の表札が盗まれたというのです。

私も何回か、いや、何回も京都の御自宅にお邪魔させて頂き、いつもその不釣り合いな立派過ぎる表札(恐らく、白檀の高級材が使われ、末端価格10万円か?)を崇めたことがありますが、まさか盗難に遭うなんて思いも寄りもませんでした。

第一、盗んだところで、どうするんでしょう?人様の名前ですから、使いものにならないのでは?

「それが、転売するらしいんですよ」と京洛先生。

しかし、同姓同名ならともかく、京洛先生の本名は、戦国武将のようなお名前で、まず、現代人にはいません。せめて、江戸幕末の頃までは多かったかもしれませんが、恐らく、明治に入り、絶滅危惧種となりました。

本当です。

だから、まず、現代人で同姓同名はあり得ないと思いますので、再利用は不可能です。

ヤフーオークションに掛けても、買う人がいるかどうか。

それとも、あまりにも立派なお名前で、異様に黒光りして屹立する表札には、神々しささえ感じられ、マニアの盗人が神棚に飾るのでしょうか?

「そうです。表札を貰った人は出世すると言いますからね。皆さん御存知の一部上場の大企業に勤務されているXさん。あの方から所望されて、昔、小生の表札を差し上げたことがあるんですよ」

嗚呼、そう言えば、Xさん。今や、グループ社員20万人を抱える大企業のトップ目前です。

それに比べ、渓流斎は、出世とはまるで縁がなく、「終わった人」(内館牧子)と相成りましたが、京洛先生から表札を頂いたことがありませんでしたからね。

なあるほど。

日本の食料自給率39%を放置してええものか?

東京スカイツリー

JBSと聞いて、すぐ何の会社か分かる日本人は皆無に近いと思います。

恐らく、スピーカーの会社(それはJBL)か、ミュージシャン(それはJSB)だと勘違いする日本人が多いと思います(笑)。

実は、世界最大級のブラジルの食肉会社なのです。牛肉、豚肉、鶏肉なんでもござれ。アメリカまで含む世界各国の食肉会社をM&Aで傘下に入れ、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。

ブラジルには第2位の食肉会社BRFもあります。いずれも今、腐った不衛生な食肉を世界各国に輸出しているのではないかという疑惑に晒されております。

日本ではあまり報道されていないので、知らなかった人も多いと思います。

何しろ、しっかりと会社名を具体的に出していたのは、ロイター通信など外国の通信社だけでしたからね。

それら外国の報道などによると、これらブラジルの食肉会社は、もう何年も前から、衛生管理の行き届いていない食肉を世界各国に輸出していたそうです。何故、そんなことができるのかというと、検査官に多額の賄賂を贈って見逃してもらっていたからなのです。

早速、ブラジルからの食肉輸入の禁止措置を講じたのが、中国、韓国、ベトナムなどのアジア諸国です。日本も鶏肉の80%もブラジルから輸入しているので、遅ればせながら対策を打ち出し始めました。

あ、先日、たくさんの焼鳥を食べてしまった!

お~こわ~です。

兎に角、日本の食料自給率は、カロリーベースでわずか39%なんですからね。何処かの国からの食料輸入が止まったら、もう日本はお手上げです。貧乏を売り物にしているタレントさんのように、公園の草を食べて生き延びるしかありません。

いずれにせよ、日本の食料自給率は低過ぎます。カナダの258%は異様に高いとしても、フランスは129%、米国も127%もあります。鎖国したって、十分に食べていけます。

政財界の偉い方々は、この異様に低過ぎる日本の食料自給率について、もう少し考えて頂いてもよろしいんじゃないかと、私は心配してます。

稀勢の里逆転優勝から見る角界の歴史社会哲学的驚天動地流考察論考

中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 昨日の大相撲大阪場所の千秋楽。19年ぶりの日本人横綱稀勢の里(30)が怪我を押して、照ノ富士を優勝決定戦で下して逆転優勝し、日本中を感動の渦に巻き込みました。

 会場では、どよめきと歓声で地鳴りが起きたとか。

 凄いですね。スポーツは、筋書のないドラマですから、誰もこんな展開が待ち受けているとは想像できなかったことでしょう。ご案内の通り、稀勢の里は十三日目に横綱日馬富士戦で左肩を負傷して救急車で搬送され、一時は休場までささやかれたというのに、稀勢の里は「自分の力以上のものが出た」と言いますからね。

 久しぶりの名勝負を見せてもらいました。

 中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 しかし、捻くれ者の渓流斎ですから、素直にこのまま万歳と喜んでいいものやら、と魔がさしてきてしまいました(苦笑)。

 まず、あれほど騒がれた八百長問題は一体どこに消えてしまったのでしょうか?

 今場所は、あまりにも出来過ぎたドラマなので、それさえ疑われる余地がないことを不思議に感じてしまいます。

 それに、あの八百長問題では急先鋒だった「週刊ポスト」でさえ、鳴りを潜めてしまっています。

 やはり、すべて真剣勝負、ガチンコ勝負だった、ということで一件落着しても問題ないということなのでしょうね。

 何しろ、休場が危ぶまれる大怪我をするぐらいですからね。

 中国 Copyright Par Duc Matsuocha gouverneur

 相撲は日本古来の伝統格技で、神にささげる神事とまで言われています。

 しかし、興行ですから、それにまつわる興行師、地元名士と呼ばれる裏社会の人たちが業界を支えているという事実を見落としがちです。

 関取のパトロンのことをタニマチと言いますが、大阪の地名の谷町から来たという説が有力だということはよく知られています。

 2017年2月18日の渓流斎ブログ「角岡伸彦著『ピストルと荊冠』は深く考えさせられました」でご紹介した部落解放同盟大阪府連合飛鳥支部長であり、広域暴力団山口組系柳川組傘下の金田組組員でもあった小西邦彦氏があの昭和の大横綱と言われた千代の富士のタニマチで、会合に出る約束を破った千代の富士を殴りつけたというエピソードが、同書の中に出てきます。

 山口組三代目の田岡組長と出羽の海一門、二所の関部屋一門のタニマチであったことも知られています。

 最近では、政治家への献金が発覚して不遇で亡くなった実業家や女占い師さんがタニマチとして有名だったらしいですね。

 タニマチになれなくても、懸賞金を出す富裕層も多くおります。あれは、相撲担当記者さんから聞いた話では、1本5万円で、力士本人には3万円の金額が懐に入るそうです。

 まあ、それがどうしたということで、こんな細かいことをゴチャゴチャ考えなくて、何も知らないで、ただただ、ハラハラドキドキしながら楽しんでいればいいかもしれませんね。
 
 日本的な、あまりにも日本的な世界で、世界中見渡しても他に何処にもない世界ですから、個人的には、この伝統は未来永劫続いてほしいと思っています。