祇園祭も知らずに…

Kyahuteaux

これでは、大恥をかいて、京洛先生に怒られてしまいそうですが、京都の「祇園祭」の山鉾巡行は、神輿の渡御・還御の前に悪疫を退散させるための「露払い」のような働きをするお祭りだったのですね。

メーンイベントは、神輿の渡御・還御なのに、祇園祭は、山鉾巡行が主体だと勘違いしておりました(苦笑)。

私も何度か、京都に足を運びましたが、混雑が嫌いなので、せめて「宵山」を見て、雰囲気に浸るだけで、本場の山鉾巡行を見るどころが、神輿なんか見たことがなかったので、勘違いしてしまったわけです。まさに、「生兵法は大怪我のもと」ですね。

基本的に、祇園社(八坂神社)の神事であるということを理解しておかなければなりません。山鉾の「山」は、依代で、そこに神様が降りて清める役割をします。「鉾」は武器の「矛」からきてまして、悪病神を鉾に集めて祓い清める役割をします。

祓い清められた神聖なところを、やっと神輿がまわるということだったんですね。

八坂神社も、もともと、牛頭天王(ごずてんのう)をお祀りした社で、この牛頭天王は、インドの祇園精舎を守護する神だといわれます。日本人は何という寛容な民族といいますか、異国のインドの神様を長らく守護神として崇め奉っていたんですね。

唯一絶対神を信じる人々にとっては信じられないことでしょう。

その後、八坂神社には、出雲の神話に出てくる須佐之男命も牛頭天王と並行して祀られましたが、「国家神道」を施策とした明治新政府以降は、須佐之男命のみになったといいます。

「そんなことも知らなかったのですか!?」と京洛先生の怒る顔が浮かびます(笑)。

六曜は迷信か

Noukavilla

新聞休刊日ですと、どうも張り合いがなくなりますね(苦笑)。

こういう日に限って、ネットサーフィン(古いですか)なんかして、時間を潰してしまいます。

最近、気になっているのは「六曜」です。旧暦の元旦(今年は2月8日)を「先勝」とし,続いて「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の吉凶日を繰返して日に割り当てたものです。

この「六曜」を明記した手帳やカレンダーが「差別につながる」として、昨年末大分県などで回収騒動があったことが記憶に新しいですね。

私も、六曜についての知識がなく、結婚式は「大安」がよく、「仏滅」の日は避けるべきだとか、葬儀は「友引」を避けた方がいい、というぐらいの、その程度の知識しかありませんでした。

六曜も「ろくよう」と読んだり、「りくよう」と読んだりして、その起源も中国にあるとしながら、諸葛孔明が始めたとか、唐の学者が発明したとか、いろいろ諸説あってはっきりとしないようです。
ただ、明治新政府は、六曜は迷信として使用を禁止するよう布告を出したのですが、庶民の間では深く低く浸透して、21世紀にまで続いているというわけです。

「仏滅」とあるので、仏教と関係があるのかと思いましたら、全く関係ないそうですね。もともとは、「空亡」とか「虚亡」と言われていたのが、「物滅」となり、近世になって「仏滅」となったらしいのです。仏が亡くなった日とは関係ないので、こじつけです。一部では、暦商売の人が売るために創作したという説もあるそうです。

序ながら、「先勝」は「せんしょう」「せんかち」「さきがち」などと読まれ、先手必勝の意味。もともとは「速喜」「即吉」と呼ばれていましたから、こちらが本来の意味なのでしょう。午前中は「吉」、午後2時から6時まで「凶」。

「友引」は、もともと勝負事で引き分けになる日で、「共引」「留引」と書いていた。午前は「吉」、昼は「凶」、夕は「大吉」、ただし、「葬儀は忌む」と言われています。

「先負」は、「せんぶ」「せんぷ」「さきまけ」「せんまけ」などと読み、もともとは「小吉」「周吉」と書かれていた。午前は「凶」で、午後は「吉」。それは、先んずれば負けるという意味なので、分かりやすいように、「先負」と呼ぶことにしたのでは?これも誰か日本人が考えたのでしょう。

「大安」は、もともと「泰安」と書かれていたので、読み方も「たいあん」と濁らない。何事も「吉」、成功間違いなし。内閣組閣もこの日を選ぶなんて、本当ですかねえ?

最後に「赤口」は「しゃっこう」「しゃっく」「せきぐち」などと読み、六曜の中で、唯一、もともとの名称のまんま。「赤舌日」(しゃくぜつにち)から由来し、不吉な日とされるそうです。赤舌日は、陰陽道の影響があるようです。

大陸や半島から入ってきたものは、日本人は何事も、日本風にアレンジしてしまうものなんですね。

神社の不思議

調神社

三橋健著「神道の本」などを読んでおりますが、学ばさせて頂くことがあまりにも多すぎて、嬉しや哀しやです。(意味不明)

まず、「榊」(さかき)。これは日本で作られた国字(漢字)で、「木」プラス「神」で、神事を司る重要な樹木です。

神社とは、もともと神霊が降臨する空間のことで、ここは人間はおろか鳥獣まで立ち入りが禁足される聖なる空間でした。この神の聖なる空間と人間の俗なる空間の境目に境木(さかき)=榊を立てて、区別したというのです。

人も鳥獣も入らないと、その聖なる空間は森になる。日本最古の歌集「万葉集」では、「神社」とかいて「もり」と読んでいます。社=やしろの「や」は「弥」の略で、「ますます」という意味。「しろ」は城で、神が占有する聖なる空間ということになります。

その後、その聖なる空間は、玉垣を巡らせて区画をはっきりさせますが、仏教寺院の影響で、区画内に社殿が建てられるようになったといいます。

神社や参道の入り口には鳥居があります。聖と俗を区別するゲートです。大抵の鳥居は、二本の柱の上部に「笠木」と「貫」と呼ばれる二本の横木が平行に据えつけられますが、写真の、埼玉県の浦和にある「調(つき)神社」(地元では「つきのみや じんじゃ」と呼ばれている)にはご覧の通り、全国でも珍しく横木がなく、注連縄のようなものが架かっているだけです。

これは、律令制時代の税制である「租庸調」の「調」と関係があるという説もあります。

神使は、たいていの神社は狛犬が多いのですが、ここは珍しく「兎」です。

神道思想も、縄文期の自然界の精霊を祀る極めて清楚なものから始まり、飛鳥時代からの「仏教伝来」の影響で、奈良時代は「神仏習合」、平安時代は「本地垂迹説」、鎌倉時代は「伊勢神道」「法華神道」などが起こり、室町時代には、本地垂迹説とは真逆の「神本仏迹説」は成立し、戦国時代にかけて、その「神主仏従説」を徹底した吉田神道が隆盛を極めます。

江戸時代になると、徳川幕府が朱子学を奨励したため、山崎闇斎の「垂加神道」などの「儒家神道」が盛んになり、江戸後期になると、仏教や儒教との混交を排した純粋な「国学」である「復古神道」が巻き返します。この代表的な研究者に本居宣長、平田篤胤らがおり、彼らの思想が幕末の志士らに受け継げられ、明治新政府による神仏分離令(「廃仏毀釈」に発展)で、「国家神道」が成立します。

そして、前回も書いたように、敗戦後の日本は、GHQにより「国家神道」が廃止解体されるわけです。

何か、国際政治的に見ていくと、当初は古代インドの影響にどっぷりつかり、近世になって中国の影響も受け、近代になって、インドも中国も排して国粋主義を目指しますが、最後は、米国による占領支配で、国粋が否定されて、グローバリズムの道を歩まざるを得なくなったということでしょうか。

評論家の小林秀雄が、若い頃はフランス文学を中心とした西洋研究から始めたのに、晩年になって急に国学者の本居宣長の研究に残りの生涯を捧げます。若かった昔の私は、その理由(わけ)がさっぱり分からなかったのですが、年を経た今では、分かるような気がしてきました。

劣化について

久しぶりの焼き肉屋さん

うまいめんこい村の白羽へこ作村長です。

皆さんご存知の大分先生から、わざわざ九州から電話を頂きまして、「ああたのブログは、少し堅いですね。世相を追うのもいいですが、たまには、美味しそうなグルメでも取り上げてくださいな」と仰るではありませんか。

いやあ、最近、あまり外食もしていませんし、お酒も呑んでいません。(そう言えば、渓流斎ブログの特色だった「昨晩も痛飲しました…」というフレーズが最近見かけませんねえ=笑)

そこで、大分先生の御所望によりまして、近くの焼き肉屋さんに久しぶりに行ってきました。チェーン店ですが、値段の割には美味しいと思います。何と言っても、ガスや電気ではなくて、炭で焼くと味が全然違います。以上、これでお仕舞い。グルメ関連は、「ウマズイめんくい村通信」にお任せしています(笑)。

さて、例のイケメクナクナッタ宮崎衆院議員が昨日、議員辞職を表明しましたね。まあ、当然の決断でしょう。栗林さんもコメントで書かれていましたが、本当に、最近の政治家は、いや政治家だけでなく、人間的に劣化しています。

マンションの偽装建築も劣化ですし、スポーツ選手も違法ドーピングで劣化しています。

「人の噂も75日」と言いますから、宮崎議員の辞職問題も、そのうち、人は忘れるでしょう。彼も再起を期して、また立候補するかもしれません。

ただ、宮崎氏自身もいみじくも記者会見で発言していたように、今月生まれたばかりの男児は、成長すると、父親の過去の触れられたくない「事件」を知ることになるでしょう。ネット時代ですから、もう小学生にでもなれば、スマホなんかで父親の名前を検索して、その事実を知ることになるでしょう。大変な時代になりましたよ。昔なら75日で忘れられたスキャンダルも、今は半永久的に、電脳空間に残存してしまう時代ですからね。

昔は子供に、悪さしたときに「お天道様が見ているよ」と叱りましたが、そのうち「ネット上に残るよ」という小言に変わるかもしれません(苦笑)。

神道を読み直す

Nouchavilla

突然ながら、「旧約聖書」を読破した日本人は、そう多くはいないと思います。日本のキリスト教徒は全人口の2割ほどと言われていますが、クリスチャンの人でさえ、完読した人は少ないのではないでしょうか。

私は、クリスチャンではありませんが、「新約聖書」は、何とか苦闘できましたが、旧約は無理でした。その理由の一つが、名前が身に染みてこなくて、訳が分からなくなってしまうからです。例えば、「ノアの子孫」にこんな記述が出てきます。「ヤフェトの子孫はゴメル、メディア、ヤワン、トバル、メシュク、ティラスであった。ゴメルの子孫は、アシュケナズ、リファト、トガルマであった。ヤワンの子孫は、…」

ワー、勘弁してくれえい。と頭をかきむしりたくなります。(もちろん、別にキリスト教に悪意を持っているわけではありません。他意はありません。ゆめゆめ、誤解なさらぬように…)

同じように言えるのが、「神道」です。もちろん、神道には教典、経典めいたものはありません。(「神道」は中国の「易経」から取られた言葉で、政治的色彩が強く、外国向けの対外的な言葉だったそうです。国内では「古道」という言葉で広まったそうで、江戸時代は、儒教や仏典を除いた純粋な「神道」の研究を、本居宣長や平田篤胤らは「国学」と呼びました)

神道には教典がありませんが、「古事記」と「日本書紀」などに出てくる神話を抜きにしては、その思想は語れません。しかし、正直に告白すると、「旧約聖書」と同じように(一緒にすると叱られるかもしれませんが)、この年になって、私は「記紀」は一度も読破したことがないのです。

その理由は、全く同じように、「記紀」に出てくる神の名前がなかなか、覚えられないからです。天御中主神(アメノミナカヌシノカミ)、高御産巣日神(タカミムスビノカミ)、神産巣日神(カムムスビノカミ)、宇摩志阿斯訶備比古遅神(ウマシアシカビヒコジノカミ)、天之常立神(アメノトコタチノカミ)…これら五柱(いつはしら)の神々は「別天津神(コトアマツノカミ)」と呼ばれますが、私はもうこの辺りで限界です(苦笑)。

そこで、いきなり、「古事記」「日本書紀」に挑戦することは諦めて、今、本屋さんで見つけた三橋健著「イチから知りたい!神道の本」(西東社)を読みながら、「専門用語」(?)と格闘しています。これは、カラー版で、図解が多くて、分かりやすい。私のような初心者向けです。今年は神社には、厄払いに行ったり、初詣に行きながら、「作法」を知らずに恥ずかしい思いをしましたので、この本は役立ちそうです。

神使(しし)には、京都・北野天満宮の「牛」や、伏見稲荷大社の「狐」、さいたま市浦和の調神社の「うさぎ」など色々あることも分かります。

神道は、戦前戦中は「国家神道」が軍部と結びついて、悲惨な戦争と損害をもたらしたため、戦後民主主義下、日本の伝統に疎いマッカーサーの鶴の一声(国家神道廃止令)で、悪者扱いされてしまいました。

しかし、もうそろそろ、日本人の原点なる思想として、学んだり、お参りに行ったりしてもいいのではないか、と思っています。

ただ、もともと「神道」という言葉自体が政治的色彩を持つという矛盾があるため、純粋なアカデミックなアプローチは難しいかもしれませんが、まあ、肩の力を抜いて、気張らず、拘らず、ユルキャラで行けばいいんじゃないんでしょうか。(カックン)

とんだ恥さらし 宮崎謙介議員

 糠平温泉

イケメン議員か、イクメン議員が知りませんが、男性国会議員としては異例の育児休暇の取得宣言をして、賛否両論の話題をふりまいた188センチの長身、宮崎謙介衆院議員(35)=自民党二階派=が、やっちゃいましたね。スクープした「週刊文春」2月18日号は、”ゲス不倫”と報じています。

お相手は「90センチのバストが武器」(週刊文春)という美人タレント宮沢麿由(34)とか。宮崎議員の妻、金子恵美衆院議員(37)が今月5日に無事に男児を出産しましたが、その6日前に宮崎先生は、地元京都で、彼女と密会していた、と写真付きで報道されていました。

これは駄目じゃん。とんだ恥さらしです。自分が注目されているという自覚がなかったのでしょうか?何しろ、国会議員は国民の血税を吸って生きているわけですから、公人です。こんなことをしては、男性の育休取得を賛成した人にとっては、肩すかしを喰った感じです。

この宮崎議員は何者なのか―? 週刊文春には詳しく書かれていますが、早大商学部卒業後、IT関連会社などを経て、人材紹介のベンチャーを起業。2006年に加藤紘一元幹事長の三女と結婚し、女性問題を起こしてわずか3年で離婚。2012年に自民党に公募して、あてがわれた京都三区から「落下傘候補」として出馬して、当選した人らしいですね。

最近の「週刊文春」は冴えてますね。お蔭で、久しぶりにここ何週にもわたって、買わされています(笑)。

◆最近の気になる数字

【3300億円】アサヒグループホールディングスが欧州ビール4社に提示している買収金額

【413億円】高級ホテルの予約サイト「一休」の全株式をヤフーに売った創業者森正文氏が得た売却額

【255億円】有価証券報告書の虚偽記載で株主訴訟を起こされた、堤義明元コクド会長ら旧経営陣が西武ホールディングスに支払う賠償金

【143億円】ホリエモンが2005年にライブドア株を売り抜けた売却益(推定)

【56億円】ホリエモンが”宇宙詐欺”に引っかかった被害額(推定)

長期金利が史上初のマイナス!?

 糠平温泉ホテル

長期金利全体の指標(ベンチマーク)となる「新発10年物国債」の利回りが昨日、終値でマイナス0.025%まで大幅に下落して、深刻な状況です。

このトバッチリを受けて、急激な円高株安となり、一時、1ドル=114円台となり、1年3カ月ぶりの円高ドル安水準。日経平均も、前日よりも918円86銭(5.40%)も安い1万6085円まで下落してしまいました。

ここで、聞き捨てならないことは、銀行が今、せっせと価格が安い(金利が高い)国債を買い漁っていることです。日銀が有利な条件で国債を買い取ってくれることを見越しているからだそうです。

しかし、将来的には、これが日銀の損失となり、回りまわって、庶民の負担になるリスクもあるというのです。えーー!?ですよね。元々、日銀は、企業の設備投資拡大、消費向上、「預金から個人投資へ」を狙ってマイナス金利政策を導入するという「弁明」でした。これでは、真逆のマイナス効果です。

原油安、米国景気の先行き懸念、中国の低迷などグローバリズムの跋扈で、世界経済の影響の波を日本がモロに被ってしまっているのが今の状況です。

特に、原油安は深刻で、その背景には米国の「シェール革命」があることは皆さんご存知の通りです。このおかげで。米国が輸出できるほど石油が量産されたため、原油価格が下がったというのが通説ですが、何で、日本が開発したシェールガスばかり、失敗するのか不思議でした。

例えば、住友商事は2015年3月期に、シェールオイル開発に失敗して総額2400億円という巨額の損失を計上しています。日系企業に関しては、その他、三井物産や大阪ガスなどの損失例もあり、「何で日本ばかりが…」と納得がいかなかったものです。

しかし、これだけ長く原油安が続くと、足元にも火がつくのですね。米シェールガス大手のチュサピーク・エナジーが破産法の適用申請の準備を始めたと報道されて、NYのダウ工業株平均が一時、400ドル超も値を下げたそうです。

何か、ブーメラン現象のようです。シェールガス革命のお蔭で、景気が向上するかと思ったら、原油安と景気懸念のダブルパンチです。

日銀も、「よかれ」と思って放った「黒田バズーカ砲(マイナス金利政策)」は、地球を1周して、日銀の円形の建物に当たるような気がします。

もちろん、そのツケは、銀行や財務省が払うのではなく、庶民が払うことになるだろう、ということは前に書いた通りです。

怖い怖いサイバー攻撃の話

糠平

ちょうど今頃、私も昨年に行った北海道・糠平温泉4泊5日=3万7000円のツアーに行かれた方がおります。このブログでもたまに登場する栗林さんです。彼は、スキーもできるので、スキーと温泉三昧で、昨日掲げた写真について、「今泊まっているホテルの207号室から見える景色とそっくりです」と、「緊急速報」で打電してきました。

私は、昨年泊まった部屋の番号は忘れてしまいましたが、もし、同じでしたら奇遇ですね。しばらく、糠平温泉の写真をアップすることにします。

さて、昨日も「金満家」さんから、コメント頂きましたが、コメントは大歓迎です。勿論、あまりにも作法の知らないお子ちゃまのようなコメントには、シカと反論させていただきますが(笑)、ほとんどが勉強になり、目を瞠らせて頂いております。

さてさて、今日は何を書こうかと思いましたが、元になる資料も材料も確としたものがあまりにもないにも関わらず、サイバー攻撃について書こうと思います。

昔は、「地震、雷、火事、親父」とはよく言ったもので、今では親父の権威は地の底まで失墜し、怖くも何ともない。むしろ、女将さんを入れるべきでしょうが、それでは国民の半分を敵に回すことになるので、勝手に「サイバー攻撃」ということにしました。

淀川長治さん調で言えば、「怖いですねえ、怖いですねえ…」

先日も、或る高校生が、遠隔操作ができるウイルスをまき散らし、他人のIDとパスワードを盗み取り、その人になりすまして、高額な商品を買ったり、オークションに参加した事件があったばかりです。

今のようなデジタル世代は、(失礼ながら)高校生でさえ、簡単に遠隔操作のウイルスがつくれて、ハッカーになれるとは、驚きといいますか、怖いですね。

私も、怖くて、ネット銀行は解約してしまいましたよ。

ハッカー集団「アノニマス」とやらも世界的に有名で、ペンタゴンやCIAなどの国家機密にまで忍び込んだりしているという話です。

日本も例外ではなく、中央政府の省官庁のホームページが荒らされたり、大手企業も侵入されたりしています。昨日も、JR北海道がサイバー攻撃にあったようですが、どうやら、推測するところでは、3月に開業する予定の北海道新幹線の機密情報を探りに来たのではないでしょうか。

私は、そのテレビ番組は見ませんでしたが、サイバー攻撃を特集した番組があり、世界中から、日本に集中サイバー攻撃するビジュアルが明らかにされ、中国が多かったそうです。

あまり適当に書いてはまずいので、検索していたら、この番組をご覧になった方が、精確にブログに書いておられたので、勝手ながらリンクさせて頂きます。

ブログ「Fallen Physicist, Rising Engineer」 ←こちらをクリック

もし、このブログの主宰者ご本人様がこのブログを見て、気に入らないようでしたら、上記のリンクは削除しますので、コメント下さいね。宜しくお願い申し上げます。

金融リテラシーは必要十分条件

 My Deer

16日から始まる日銀による「マイナス金利」政策の庶民への影響が徐々に見られ始めました。銀行の普通預金も定期預金も利下げの発表がされ、真綿で首を絞められるように、もしくは、ボディブローのように、ジワジワと効いてくるでしょう。

取り敢えず、庶民としての防衛策は、騙されないように理論武装するしかありません。そうでなくても、私は日頃から「金融リテラシーがない」と批判されておりますので、今、一生懸命に勉強(笑)しています。

先日読んだ小口幸伸著「2時間で分かる外国為替」(朝日新書=2012年8月1日初版)で、生まれて初めて外為の概要をつかめたといった感じです。著者の小口氏は、実際にシティバンクなどで為替ディーラーを務めていたので、学者やエコノミストが書くものと違って、体験に基づき実践的で、説得力がありました。

今は、最新の知識(とはいっても初版が2015年2月16日ですが)を得ようと、上野泰也編著「金融の授業」(かんき出版)を読んでいます。いわゆる一つの「入門書」ではありますが、この本を読むと、自分の金融知識は、何十年も昔の高校生レベル以下かなあ、と思ってしまいました(苦笑)。

何しろ、昔習った「マネーサプライ」も「公定歩合」も今は使わないんですってね。つまり「死語」扱いですよ。

愛読者の皆々様方は、知的レベルが高い方ばかりですので、付け加える必要はないと思いますが、敢えて屋上屋を架してみますと、「マネーサプライ」は、今は「マネーストック」に名称変更されたそうですね。2008年からですが、私もボヤボヤしていたものです。

「公定歩合」も2006年から「基準割引率および基準貸付利率」と名称変更されています。もう10年前ですね。今でも、たまに、新聞などで公定歩合の名称が使われているので、変更されていたとは知りませんでした。

この本には、「ABS」だの「TDB市場」だの、「レポ」「スプレッド」など専門用語がたくさん出てきて、ページを捲るとすぐ忘れてしまいます(笑)。

とはいえ、何しろ、今は、「量的・質的緩和」プラス「マイナス金利」の時代ですからね。将来どうなってしまうのか、1000兆円に上る財政赤字を含めて、実に心配です。

ですから、少なくとも、「今、現時点で何が起きているのか」ぐらい知っておくべきではないか、と慣れない専門用語と格闘しています。

◆過去3週間の閲覧数・訪問者数とランキング(週別)

日付             閲覧数    訪問者数   ランキング
2016.01.31 ~ 2016.02.06   1563 PV   908 IP    13816 位 / 2389776ブログ
2016.01.24 ~ 2016.01.30   1934 PV   871 IP    10432 位 / 2382273ブログ
2016.01.17 ~ 2016.01.23   1855 PV   756 IP    9111 位 / 2375503ブログ

清原君、有難う!

Akoduate

 元プロ野球選手でタレントの清原和博容疑者(48)が、覚醒剤を所持したとして逮捕され、世間は上から下まで大騒ぎです。別に右から左まで大騒ぎでも何でもいいですが(笑)、古い言葉で言えば、さながら、「電波ジャック」(ネット時代で死語に)された感じです。

 最近、相当なスマホ中毒気味の小生は昨晩、iPhoneでネットサーフィンしていたところ、「清原君、有難う!」というタイトルの書き込みがあったので、思わず読んでしまいました。

 そこには、こんなことが書かれていました(原文とは少し違います)。

 …清原君、有難う。これで、甘利前大臣のスキャンダルがすっかり霞んでしまった。甘利前大臣のあっせん利得処罰法違反疑惑はどこへ行ってしまったのか?警察と政治家とメディアが手を組んで、すっかりもみ消してくれた。これも、君のおかげだ。清原君、有難う!…

 どなたかが書かれたのかは、分かりませんが、鋭いところをつきますよね?

 それにしても、清原容疑者。耳にダイヤモンドのピアスをして、全身、総刺青をほどこしているそうではありませんか。とても、堅気の人には見えません。甲子園で活躍したKK時代の若き清原のことを知っているので、残念です。