スマホがなくなる日、あなたは?

 郵便料金が値上げするそうですね。定型封書が84円から110円(31%増)、葉書の63円が85円(35%増)に値上げされるようです。審議会で承認されれば、即、ではなく、人々が忘れた頃に値上げになることでしょう。(来秋という説も)

 それにしても、大幅な値上げです。一気に上がったという感じです。ネットのメールのお陰で、郵便物が減ったことが原因でしょう。年賀状だって、若い人を中心に出さなくなりました。それだけ、郵便局の収入が減少し、輸送費や人件費も上がり、事業継続のためには値上げするしかない、という悪循環にはまったということなのでしょう。

 郵便料金の値上げは、日本だけではなく、欧米先進国も免れていません。英国では、1994年から2023年にかけて20回も値上げして、現在は4倍の0.75ポンド(約135円)、米国は17回値上げして66セント(約90円)になった、と本日12月19日付の日経が書いております。よく調べとるなあ~。

 ネットの普及のお陰で、郵便だけでなく、新聞も出版も斜陽産業になってしまいました。明治の人は想像もつかなかったことでしょう。当時、飛ぶ鳥を落とす勢いのあった成長産業も150年も経てば、零落するという例証になりました。他に、絹糸や繊維産業、鉄鋼、造船産業…日本の戦後高度経済成長期を支えた産業は世界的競争力を失ってしまいました。

東銀座「中国菜 紹興宛」 ※スマホだけでしか注文を受け付けなかったのはこの店ではありません

 その点、今現在の成長産業と言えば、スマホ関連ということになるのでしょうか。先日、東京・銀座の和食店にランチに行って、吃驚しましたよ。注文しようかと思ったら、店員さんが「そこのバーコードで注文してください」と言うのです。えっ? ヒトが目の前にいても、注文すら出来ないとは!

 幸い、私はスマホ中毒者ですから、バーコード読み取りアプリはしっかりインストールしております。ですから、難なく捌けました。でも、レストランでバーコード注文するのは生まれて初めての経験でした。これ、若い人なら簡単なんでしょうけど、高齢者世代はどうなるんでしょうかね? まさに、置いてけぼりになることでしょう。

 今や、スマホがなければ、仕事も遊び(ゲーム)も食事も、何も出来ない時代になってしまいました。そう言えば、私自身も、スマホで買い物したり、確定申告までしたりしてますからね。

東銀座「中国菜 紹興宛」牛肉と香港ライスヌードル炒めランチ 1100円

 でも、そんなスマホも、そしてパソコンも、2050年にはなくなっているという驚きべき予測があるようです(みずほ産業調査)。スマートフォンは、スマートグラスやスマートコンタクトなどに取って代わられるということらしいですが、私のような旧い世代にはもう想像も尽きません。その頃、生きているかどうかも分かんないし。。。

 当然、2050年ともなれば、産業構造が劇的に変化していることでしょう。時代の流れで、狭い日本列島はもっともっと国際色豊かになっているかも知れませんし、相変わらず、喧嘩や訴訟や戦争はなくならず、人々は毎日、恐怖で怯えているのかもしれません。

 駄目ですねえ。いつもながら、こういった悲観的な予想しか出来ないなんて。。。遺伝子なのかなあ? でも、今のウクライナや中東の状況を見ただけでも、とても楽観的にはなれませんね。

 とはいえ、頭脳を図るIQ調査や、国際的な学習到達度調査(PISA)を見ると、人類学的にも? 東アジア人は知性が比較的高いようなので、優秀な日本人が大いに力を発揮して難局を対処してくれるものと期待しております。過去には全く想像もつかなった将棋の藤井聡太八冠や米大リーグ本塁打王の大谷翔平選手が出現するぐらいですから、夢想なんかじゃありません。何と言っても、彼らのメンタルの強さには脱帽します。

21歳の6割が読書しないという現実と将来は?

  10月16日付東京新聞夕刊に掲載された「読書せず 21歳6割 動画サイト普及一因?」という記事には驚かされました。何しろ、21歳の若者の6割は全く本を読まないというのですから、ビックリしました。

 文科省が13日に公表した2022年の「21世紀出生児縦断調査」で、2001年生まれの約2万2000人からの回答を分析した結果だそうで、「この1カ月に読んで紙の書籍(本)の数は?」との質問に「0冊」と答えたのは62.3%に上ったといいます。2011年(当時10歳)調査では、「1カ月0冊」は10.3%しかいなかったのに、この有様です。

 調査官は「SNSや動画投稿サイトの普及が一因」と指摘していますが、本を読まない人類が出現したということなのでしょう。だって、電車内を見渡してみても、車内で新聞や週刊誌、本を読んでいる人間はほとんど皆無です。たまーに見かけたとしても、その方は中年、いや初老以上の方で、私を含めていわゆる旧人類ばかりです。新人類はほぼ全員、スマホの画面に釘付けになっております。

銀座「築地のさかな屋」アジフライ定食1100円

 別に他人が何しようが構いませんけど、嫌でも眼に入ってきてしまう他人のスマホの画面は、ゲームやドラマや映画の動画か、旧ツイッターやLINEなどのSNS、通販サイトなどです。確かに本なんか読んでいる暇はありませんね。彼らはスマホで明け暮れて一日が終わり、スマホの動画で一生が終わる人生を送ることでしょう。ご苦労様です。

 私は旧人類ですから、やはり、紙の新聞や本や雑誌でなければ駄目ですねえ。特に私は、bookworm ですから、手近に本がなければ、禁断中毒症状を起こすほどです。大袈裟な!(笑)。

 だから、この渓流斎ブログも自分が読んで面白かった本の「読書感想文」めいた話で埋め尽くされていることは、皆様、御案内の通りです。

 でも、冷静に考えれば、若者たちが紙の本を読まなくなったとはいっても、スマホやパソコン等で電子の活字は読んでいることでしょう。頭脳が言語を介して理解するようになっている構図なら、活字はなくならず、読まざるを得ないからです。

 スマホやパソコンで長文の電子活字を読むのはキツくありませんか? 目が悪くなるし。。。そっか、だから「短文」が流行るでしょうね(笑)。

 これは暴論にはならないと思いますが、私は旧世代としてこの世に生まれてきて本当に良かったなあと思っています。今の世の中はあまりにも忙しないです。それに、電子活字なんか大嫌いです。何よりも紙媒体を好みます。私が子どもの頃は、テレビゲームなんかありませんから、野山を駆け回って遊んでいました。幸運な平和で牧歌的な時代に生まれ育って、こればっかしは、恩恵といいますか、運命ですから、感謝するしかありません。

スマホ断食、いつやるの?=または防衛費増税について

 突然、岸田首相が宣言した「防衛費総額43兆円」。一体、そんな大金、何処に財源があるのか?と政権党内外から、国会も開かず、大論争の末、結局、時期不明ながら増税となりました。

 増税に関して、岸田首相が「国民の責任をもって」なんぞと発言したもんですから、大炎上しました。発言した翌日に、国民ではなく、「我々が責任をもって」と訂正したようですが、そんなら、庶民の目が飛び出るほど高額の報酬を得ている国会議員の皆様も、「歳費」とやらを「防衛補助費」として丸々、国庫に返納してもらいたいものです。(「国会議員の歳費、旅費及び手当等に関する法律」第一条に「各議院の議長は217万円を、副議長は158万4千円を、議員は129万4千円を、それぞれ歳費月額として受ける」とあります。何と月額でっせ!まさに、国会議員はファミリービジネスとして世襲化されるはずです。こんな美味い商売は、世間広しといえど、他にない!)

 「防衛費、GDP1%以内」の攻防が国会であったのは、戦争で痛い目に遭った戦中世代が多数を占めていた今は昔のことです。今では「GDP2%」と2倍になっても、戦後生まれが8割を超えた今の日本の国民の皆様は驚くことなく、納得されているようです。

 台湾や北朝鮮などの有事に備えてということで、「軍拡競争」の歯止めがかかりませんが、所詮、日本人は高額な兵器を米国から買って、米国経済の景気に貢献しているのではないかと私なんか醒めた目で見ております。それに、岸田さんは、清和会ならまだ分かりますが、ハト派平和主義と言われる宏池会ですからね。原爆投下の広島を選挙地盤としてるんでしょ?何で、こんなに前のめりになっているんでしょうか?

 でも、こんなことを書けば炎上しますかね?

 さて、昨日は「スマホ断食」を皆さんにもお勧めしながら、自らはなかなか実行できていないことを、茲で正直に告白致します。

 上の写真は私が通っている都内の薬局の壁に貼ってある告知です。「お薬手帳を忘れたら、30~40円高くなりますよ」との脅迫状です(笑)。

 えーーー!です。

 わずか、30~40円の話だとは言っても、無駄なお金は使いたくないものです。そうでなくても、今年に入って、食料品からエネルギー、電気・ガス代に至るまで2万品目以上の値上げが発表されている日本のことですから。

新富町「うおぜん」鯛御膳1000円

 一方、この薬局の正反対の違う壁に貼ってある告知を見たら、そこには、スマホにダウンロード出来る「お薬手帳アプリ」が紹介されているのです。そこで、他にお客さん(凄い言い方!)がいなかったので、思い切って、係りの薬剤師さんにこのアプリのことを聞いてみました。そしたら、バーコードで読み込めば、直ぐ出来るというので、試しにやってみることにしたのです。

 アプリはすぐダウンロードすることが出来、私の個人情報が満載された薬局のバーコードが三つもあり、それを全て読み込むと、このアプリで先ほど頂いた私の薬の情報まで分かるのです。これには、驚きました。でも、しめしめ、です。これで、紙のお薬手帳を忘れても、スマホのアプリ(のバーコード)を見せれば、大丈夫ということになります。お薬手帳は忘れても、スマホは常に携帯していますからね。

 ということで、なかなか、スマホ断食できず、スマホから手が離せない毎日が続いていることを告白します。

 失礼致しました。

スマホ断食のすすめ

 《渓流斎日乗》は、個人的なブログなので、毒にも薬にもならぬ日々のよしなしごとを書き連ねております。毎日更新する予定ですが、たまに間が空くこともあります。それが何か?

 はい、実はネタがないのです。あることはあるんですが、衆人監視の中、政治問題にせよ、経済問題にせよ、ブログなんかに本音なんか書けるわけがありませんよね。でしょ?(笑)

 あれっ?今日はいやに皆さんに同意を求めておりますね(笑)。御寛恕ください。

 というのも、私は今年に入って、FacebookなどSNSをやめたことをこのブログに書きました(正確には未だつながっていますが、利用しなくなった、ということです)。理由も書きました。「いいね!」や読者欲しさから、自分の信念を曲げたり、狡猾になったりする自分の「あざとさ」に嫌気がさしたからでした。

 もともと、このブログの宣伝のために、SNSを始めたのですが、余計に読者の反応が気になってしょうがなくなります。反応がないと意気消沈したりします。とにかく、スマホ中毒といいますか、何処に行ってもスマホから目を離すことが出来ず、いわゆる「スマホ廃人」になってしまい、「これではいけない!」と反省したわけです。

 でも、「あざとさ」というのは自己矛盾です。繰り返しになりますが、ブログ拡散のために、SNSを利用したのですから、あざとくなるのは当たり前です。このモヤモヤした気持ちを、どなたか、一言で明言してほしいなあ、と思っていたところ、素晴らしい文章に出合いました。

昭和通り

 それは、京大総長を務めた「ゴリラ学者」の山際寿一さんが2020年6月に出した「スマホを捨てたい子どもたち」(ポプラ新書)という本の中に出て来ました。

 まず、現生人類ホモ・サピエンスの脳の能力から、我々が、信頼関係を持ってつながることが出来るのは100~150人が限界。日常的におしゃべりしたり、付き合ったりすることが出来る友人知人は、10人程度、と著者は明らかにしているのです。SNSで、やれ、10万人が「いいね!」ボタンを押したとか、YouTubeで100万人がアクセスしたからといっても喜んでばかりいられないのです。つまり、面識があって信頼関係でつながっているわけではないので、逆にそのギャップに苦しみ、特に、生まれた時からスマホがあるデジタルネイティヴ世代の中には、いい加減、スマホを捨てたいと思っている、というのが本音だというのです。

 へー、と思ってしまいましたね。

 換骨奪胎、敷衍して、著者の山際氏はこんなことを言っています。人類は、社会的動物なので、自分のやっていることを他者から認めてもらいたい、注目してもらいたいという願望を持ち続けて来た(何も政治家や財界人や芸能人やスポーツ選手や芸術家だけでなく、無名の一般人も)。だからこそ、人類は進化の過程で付き合う親しい仲間の数を増やそうとしてきた。(そう、人類は他者から認めてもらうためのツールとして、世界で何十億人もが持つスマホという武器を手にしたわけです。)

 しかし、それでも、個人が真に信頼してつながることが出来る数は150人のまま増やせていないというのです。何故かと言えば、現生人類の脳の構造がそうなっているから、ということなのでしょう。意外なことでしたが、現生人類であるホモ・サピエンスの脳の容量は、絶滅したネアンデルタール人より少ないんだそうですね。これも、へーと思ってしまいました。

 このほか、著者の山際氏はこの本の中で、「AIに支配されないためにも、人類は生物としての自覚を取り戻せ」と主張しています。ゴリラ研究のためにアフリカのガボンなどでゴリラに襲われ、何度も死にかけた体験を持つ著者だけに、説得力があります。また、山際氏は「このまま情報化が進めば、人間は『考える』ことをやめてしまうかもしれない」と危機感を募らせます。 

 確かに、現代人は、例えば、流行に遅れたくないために、AIに頼って服選びをしてもらったり、恋人とのディナーを何にしようか、をアルゴリズムに頼ったりしがちになりました。まさに思考停止です。逆に、選ぶには、悩みます。そんな悩むこと=考えることを放棄したのが、現代人と言えるかもしれません、

 最後に山際氏は「スマホ・ラマダン(断食)」を薦めています。たまにはスマホから離れた生活をして、本来の人間の姿を取り戻せ、ということです。

 このブログ《渓流斎日乗》の一日ののアクセス数は、昨年は300人程度でしたが、今年に入って、どういうわけか500~600人に倍増しました。FacebookなどSNSをやめてもその数は維持されている感じです。そっかー。どなたが御愛読されているか分かりませんが、もう十分ではありませんか。

 恐らく1日しか続かないでしょうけど、私も、たまにはスマホ断食をやってみようかと思っています。精神的健康に良いはずです。

スマホ中毒者の独り言=アンデシュ・ハンセン著「スマホ脳」を読んで

 我ながら、自分自身がスマホ中毒だということは自覚しております。中毒というより、スマホ依存症かもしれません。

 まあ、どちらでも同じことですか…(笑)。

 さすがに、他人様に迷惑となる「歩きスマホ」は絶対しませんが、スクランブル交差点での長い信号待ちでは、イライラしてスマホを取り出して、メールをチェックしたり、酷い時にはこの渓流斎ブログを書いていたりしておりました。

 しかし、もうそれは過去のことにしよう、と思っています。

 今、大ベストセラーになっているアンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳「スマホ脳」(新潮新書)を読むと、「そんなことしてられない」と冷や水を浴びせられます。(我々は1日に2600回以上スマホを触り、平均して10分に1度スマホを手に取っているとか!)本来なら、ベストセラー本は、このブログではなるべく取り上げない方針でしたが、(だって、私が紹介しなくても、売れてるんだもん)この本は、意外に面白いというか、もっと言えば、世界的ベストセラーになるだけあって、とても素晴らしい本だということを発見し、書かずにはいられなくなったのです。

 この本は、技術書でも手引書でもなく、1974年、スウェーデン生まれの精神科医から見たヒトの志向、性癖、思考の分析本でした。脳科学、人類学、進化論の書と言ってもいいかもしれません。でも、専門書のような堅苦しさはなく、訳文が良いのか大変読みやすいのです。

銀座・ロシア料理「マトリ・キッチン」日替わりランチ、サラダ、デザート付 1100円

 デジタル・デバイスに関して、人類で最も精通していると思われるアップル共同創業者のスティーブ・ジョブズは、自分の10代の子どもに対しては、iPadの使用時間を制限し、マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツは、子供が14歳になるまでスマホを持たせなかったといいます。これらの機器が若年層に与える弊害を知り尽くしていたからなのでしょう。

 面白いのは、ジャスティン・ローゼンスタインという30歳代の米国人です。彼は自分のフェイスブックの利用時間を制限することを決め、スナップチャットはきっぱりやめたといいます。依存症の面ではヘロインに匹敵するという理由からです。このローゼンスタインさん、単なる米国の青年とはわけが違う。何と、フェイスブックの「いいね」機能を開発した人だというのです。彼は、後にインタビューで「思ってもみないような悪影響があることは、後になって分かった」と語っているぐらいですから、デジタル機器の恐ろしさを人一倍、身に染みて痛感したことでしょう。

 ヒトは、どうしてスマホ中毒になるのかー?

 端的に言うと、脳内にドーパミンと呼ばれる報酬物質の量が増えて、やめられなくなってしまうからです。人類誕生以来、ヒトは過酷な環境の下で生き延びるために進化してきましたが、このドーパミンによる作用によることが大きいのです。生き延びるために食欲を満たすことによって、エンドルフィンと呼ばれる快楽物資が発散され、自分の子孫を残す生殖行為でもエンドルフィンが促されるといった具合です。

 生き延びるために、ライオンや虎などの捕食者に出会わないようにしたり、蛇や毒グモから避けたりしなければならず、そういった探索能力や、何処に行けば果実が成っているのか、何処に行けばマンモスがいるのかといった情報収集能力を発揮するには、このヒトに行動の動機付けを与えるドーパミンの助けが必要とされるといいます。

 ということは、スマホで情報を探索し、ニュースに接しているときに発出するドーパミンと、他人からの「いいね」といった承諾を得ることで出るエンドルフィンで、際限のない満足と欲求不満の連鎖で、中毒、もしくは依存症に陥ってしまうということなのかもしれません。

 そして、何と言っても、もしかしたら、スマホは、人類誕生以来の最も恐ろしい脳破壊兵器なのかもしれません。。。

 そんなカラクリが分かったとしても、ヒトはスマホを手放すことができるのでしょうか?ー多分、この「スマホ脳」は大ベストセラーなのに、読んでいないのか、通勤電車内では9割近くの人がスマホの画面に吸い込まれています。

 今から、貴方はフェイスブックやツイッターやLINEを辞められますか? もう禁断の果実を食べてしまったからには、無理かもしれませんね。

 私自身も利用時間を減らすことはできても、きっぱりとやめることはできないと思っています。(とは言いながら、広告宣伝媒体のフェイスブックなんかやめちゃうかも=笑)メールチェックもパソコンで1週間に1回ぐらいだった時代が懐かしい。スマホもパソコンもなかった時代に戻れるものなら戻りたいものです。

携帯通信事業者をR社に替えました

 ここ2~3週間、迷いに迷った末、携帯通信事業者をK社からR社に替えました。昨夕、契約しましたが、清水の舞台から飛び降りる覚悟でした(笑)。ミドルリスクでしたからね。

 きっかけは、正直、今の私の力量では、K社では月々の通信量が高かったからです。そしたら、新規参入のR社が1年間のプラン料金無料や高額のポイント還元キャンペーンをやっていることから乗り換えることにしたのです。その間、IT雑誌の敏腕編集者だった畏友の志村氏からさまざまな助言を得ることができ、それでやっと決心しました。

 清水の舞台から飛び降りる覚悟をしたほど心配したデメリットは、今使っているiPhoneを、SIMカードを替えてそのまま使うため、果たして、通話やデータ通信が実際に使えるかどうかという不安です。自分でSIMカードを替える自信がなかったので、ショップに行って替えてもらいましたが、その際に、iPhoneはR社の正式対応機種ではないため、もし仮にうまくいかなかったら自己責任になりますよ、といったような趣旨の「誓約書」にサインさせられましたからね。ドキドキでした。

 しかも、R社と契約すると自動的にK社との契約は解約(手数料込みで解約料が1万3750円)になりますが、K社で契約していたiPhoneのアップル社の保証もなくなり、R社では改めてアップル社との保証契約はできないと言われたのです。これがミドルリスクです。小生のiPhoneは、2018年12月に買ったXSという当時の上位機種(カバーとケース付き13万5660円)でしたから、まだそんなに早く壊れることはないでしょうが、落として画面のガラスを割ったりしたら、修理が全額自己負担になり大変です。

 こうしたデメリットを越えて有り余るメリットが、プラン料金(1カ月2980円)が1年間無料だということと、専用のアプリを使えば、通話もショートメッセージも使い放題だということです。つまり、国内電話はかけ放題、ネットもデータ量を気にすることなく気軽に使えるということです。

で、まだ、契約して1日しか経っていませんが、電話もショートメッセージも通じて、一応満足しています。いや、R社に替えて良かったとさえ思っています。

 ショップでは1カ月間だけ無料のRマガジン(1カ月超えると月額418円)とRミュージック(同980円)に試しで契約してみました。契約しただけで600ポイントが貰えるからです。嗚呼、ポイント奴隷ぶりをここでも発揮してしまいました(笑)。

 そしたら、吃驚。Rマガジンは主要週刊誌、月刊誌500誌以上もがバックナンバーから最新号まで読み放題なのです。これでは雑誌は売れませんね。電車の中で、どうも誰も週刊誌も読まなくなったと思っていたら、もしかして、スマホで読んでいたのかもしれません。

 なあんだ、そういうことだったんですか。

【追記】

 ということで、小生が使っていたK社の携帯メール(〇〇〇@ezweb.ne.jp)は、不通になりましたので、宜しくお願い申し上げます。

Rショップ銀座のFさんは、日本語が少したどたどしかったので、ご出身地を聞いたら「中国の長春(満洲帝国時代の首都新京)」だというのです。15年前に来日して、今は日本人に帰化されたそうで、少し親しみを感じて思い切って契約したわけです。

Rミュージックは、古いジャズが無さそうだったので、すぐ解約してしまいました。

 

スマホ中毒には白黒設定を

スペイン南部ミハス

NHKラジオの杉田敏先生の「実践ビジネス英語」はもう何年も何十年もお世話になっておりますが、先週と今週は「スマホ依存症」を特集しています。

今日25日の放送では、「調査によると、大人は1日に平均80回余り、自分の携帯をチェックしています」とあり、これには吃驚してしまいました。

米国の企業が舞台での会話なので、「大人」とは米国人のことなのかもしれませんが、1日80回とは、多いですね。単純計算してみますと、1日、睡眠時間8時間を除いた活動時間を16時間としますと、1時間に5回はチェックしていることになります。となると、12分に1回チェックしているということになります(笑)。

電車内では、ほとんどの人がスマホを見てますからね。新聞を読んでいる人は、絶滅危惧種です。

私も1時間に1~2回ぐらいチェックしてますから、間違いなく「スマホ依存症」、もしくは「スマホ中毒」、または「スマ中」(何か島忠家具センターの略か、どこかの中学校の略称みたいで、この言葉は流行らないでしょうが=笑)です。

スペイン南部ミハス

最後の方で、スマホ依存症からの解決策として、スマホの画面を「グレースケール」に設定することを勧めておりました。初めて聞くことなので、何のことかと思ったら、グレースケールを設定すると、画面が白黒になるというのです。執筆者の杉田先生も試してみたら「驚くほど効果的だった」と「あとがき」に書いておりました。

ただ、「色彩の消えたスクリーンのスマホは、単なる実用的なツールに過ぎなくなり、非常に退屈で、使う意欲がかなり減退します。あまりにも退屈なので、私はやはり元に戻してしまいました」と告白しておりました。

私自身、ほんの1週間程度でしたが、9月にスペイン旅行した際は、スマホはカメラとしか使わず、画面チェックしなかったので、スマホ中毒は治りましたが、帰国したら元の木阿弥です。

この際、私もグレースケールにしてみようかと思いましたら、スマホが古い機種なので、その機能が付いていませんでした。

オー!ノー!

渓流斎、ついに断筆宣言?!

江戸城大手門口

【政治屋】
うまくいった。帝国議会で、やっと俺様一強多弱法案が通過したぞ!これからも縁故主義を徹底し、気にいらねえ奴は、どんどんしょっぴいてやる。讒謗律でも新聞紙条例でも国防保安法でも何でもいい。

とにかく、主義者や危険思想の持ち主、扇動家、弱い無名ブロガーはドンドン逮捕しろ!

【公安当局】

へー、八丁堀の旦那、分かりやんした。

あっしも、渓流斎とかいう野郎、むっかしから気に喰わなかったんでがんすよ。

あんの野郎、いつも調子の良いことばかしほざきやがって、ただじゃおけねえ。そう、思ってたところでがんすよ。

市中引き回し、獄門、遠島…何でも御座れ。

あやつの息を止めて、まずは金輪際、ブログなんぞで危険思想をばら撒かないよう断筆宣言させましょう。

お約束致します。

何の花かなあ?

【渓流斎】

最近、スマホ中毒で眼精疲労になってしまいました。

ススメ ススメ ヘイタイサン ススメ

木口小平ハ テキ ノ タマ ニ アタリマシタ ガ、シンデモ ラッパ ヲ クチ カラ ハナシマセンデシタ(尋常小学校修身書)。

渓流斎は寝ても覚めても、電車に乗っても、トイレに入ってもスマホを離しませんでした。

これじゃあ眼痛で夜も眠れない。

百薬の長の酒だって、呑み過ぎたら身体に悪い。賢者は「休肝日」を設けるものです。

て、ゆうことで、小生も「休刊日」ではなく「休眼日」を設けることにしやんした。

それゃあ、毎日毎日、小さな液晶画面ばかし見てたら、お目めさんも疲れますよ。

今、毎月400円払えば、週刊新潮、文春、現代、ポストを始め、月刊誌まで100冊ぐらい読めるネットサイトもあり、契約しようか、どうしようか悩みましたが、やめました。あの憎っき、ドコモですからね(笑)。それに、人智を超えているというか、自分の処理能力を超えてます。

100冊なんか読めるわけない。しかも、液晶画面で眼が痛くなる。それで人生が終わってしまう…(笑)。

…ちゅうことで、断筆はしませんが、たまには休筆させていただきます。

熱烈な読者諸兄姉の皆々様方にはご迷惑をおかけしますが、今後とも御指導、御鞭撻の程宜しゅうお頼み申し上げ仕りまする。

渓流斎の法則 その357回 第3刷

淡路島名物「鯛茶漬け定食」

・M都知事の年収は、2900万円。ボーナスを入れれば、4年間で、1億5000万円とか。

・都議会との取引に成功したMは、都知事を辞めないとか。リコールしかないでしょう。そもそも、都民の暮らしのことは考えず、自分の金しか目がない田舎もんですから。福岡の恥。

・斡旋収賄罪の疑惑で大臣を辞任したAさん。司法取引したのか、不起訴の判定。「これでは、検察不信になる」と有識者。いやいや、最初から庶民は信用してまへん。政治家と法曹人は最初からグルでしょう。

・大阪の80歳の高齢者が、オレオレ詐欺で8億5000万円も騙されて奪われたとか。過去最高額。全国的にも大阪人は、◯◯だから騙されないという定評を覆す?

・昨日、品川駅で、歩きスマホの若い女が、「どけ、どけ」と言わんばかりに、こちらに突進してきた。周囲は全く目に入らない様子。俺様の天下。

・マースィーの法則だった「歩きスマホはなくならない」「オレオレ詐欺はなくならない」は、今後、渓流斎の法則に移管。

マースィーの法則 歩きスマホはなくならない 第6刷

紫陽花
・この世とは、老若男女が棲む魑魅魍魎の世界。

・「歩きスマホ」は、なくならない、この世がある限りは。

・「オレオレ詐欺」は、なくならない、この世がある限りは。

・我々が、この世に両親から生まれてくる確率は、700兆分の一。つまり、奇蹟です。

・奇蹟ということは、この世に生まれただけでも幸せです。

・ですから、私も生きているだけで幸せで、悩み事はありません。

・嘘でも強がりでもなく、本心です。

・他人様(ひとさま)とは比較せず、他人様の顔色は伺わず、足るを知り、全ての責任を自分で背負い、世のため、人のための事を考えていれば、悩みは消えます。

・いつもいつも、お天道様は見ています。

・中国人の観光客は、なぜ例外なく誰も彼も騒がしいのか?ーそれは、日本人だけがうるさく感じているだけで、本人たちはあれが普通。中国語は、抑揚で意味が全く変わり、大声を出さないと通じない言語だからである。

・日本人はなぜ例外なく、付和雷同で、自分の意見を持たず、お上の言うことは、唯々諾々と従うのか?ーそれは、日本語は抑揚で意味が変わるわけではなく、小さな声でも通じる言語だからである。