21歳の6割が読書しないという現実と将来は?

  10月16日付東京新聞夕刊に掲載された「読書せず 21歳6割 動画サイト普及一因?」という記事には驚かされました。何しろ、21歳の若者の6割は全く本を読まないというのですから、ビックリしました。

 文科省が13日に公表した2022年の「21世紀出生児縦断調査」で、2001年生まれの約2万2000人からの回答を分析した結果だそうで、「この1カ月に読んで紙の書籍(本)の数は?」との質問に「0冊」と答えたのは62.3%に上ったといいます。2011年(当時10歳)調査では、「1カ月0冊」は10.3%しかいなかったのに、この有様です。

 調査官は「SNSや動画投稿サイトの普及が一因」と指摘していますが、本を読まない人類が出現したということなのでしょう。だって、電車内を見渡してみても、車内で新聞や週刊誌、本を読んでいる人間はほとんど皆無です。たまーに見かけたとしても、その方は中年、いや初老以上の方で、私を含めていわゆる旧人類ばかりです。新人類はほぼ全員、スマホの画面に釘付けになっております。

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 別に他人が何しようが構いませんけど、嫌でも眼に入ってきてしまう他人のスマホの画面は、ゲームやドラマや映画の動画か、旧ツイッターやLINEなどのSNS、通販サイトなどです。確かに本なんか読んでいる暇はありませんね。彼らはスマホで明け暮れて一日が終わり、スマホの動画で一生が終わる人生を送ることでしょう。ご苦労様です。

 私は旧人類ですから、やはり、紙の新聞や本や雑誌でなければ駄目ですねえ。特に私は、bookworm ですから、手近に本がなければ、禁断中毒症状を起こすほどです。大袈裟な!(笑)。

 だから、この渓流斎ブログも自分が読んで面白かった本の「読書感想文」めいた話で埋め尽くされていることは、皆様、御案内の通りです。

 でも、冷静に考えれば、若者たちが紙の本を読まなくなったとはいっても、スマホやパソコン等で電子の活字は読んでいることでしょう。頭脳が言語を介して理解するようになっている構図なら、活字はなくならず、読まざるを得ないからです。

 スマホやパソコンで長文の電子活字を読むのはキツくありませんか? 目が悪くなるし。。。そっか、だから「短文」が流行るでしょうね(笑)。

 これは暴論にはならないと思いますが、私は旧世代としてこの世に生まれてきて本当に良かったなあと思っています。今の世の中はあまりにも忙しないです。それに、電子活字なんか大嫌いです。何よりも紙媒体を好みます。私が子どもの頃は、テレビゲームなんかありませんから、野山を駆け回って遊んでいました。幸運な平和で牧歌的な時代に生まれ育って、こればっかしは、恩恵といいますか、運命ですから、感謝するしかありません。

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