本州の恵まれた皆様と違って、北海道でやっと今日、週刊誌が発売されました。
2日遅れです。「週刊新潮」の安河内君に言わせると「北海道は捨ててます」とのこと。はっきり書きます。そう言ったのは、「週刊新潮」の安河内君です。今、どれくらい部数が出ているか知りませんが、仮に50万部とします。恐らく、そのうち45万部は東京首都圏と近畿圏でしょう。要するに1割の5万部が、北海道や九州・四国での販売ではないでしょうか。安河内君はその1割を無視しようとしているのです。彼の言っていることは至極、真っ当なのですが。
いずれにせよ、やっと、東京では木曜発売の「週刊新潮」と「週刊文春」が今日、土曜日に発売されました。
文春の話は次回に譲るとして、「週刊新潮」は、今年で創刊丸50年だそうです。おめでとうございます。
新潮社、いや出版界の天皇と言われていた齋藤十一は、週刊新潮を作った男ですが、マスコミ嫌いで有名で、「週刊新潮」50周年記念号によると、生涯に2回だけ、インタビューに応えているようです。
「週刊新潮」の編集理念は、たった3つの言葉に集約されます。
『金と色と名誉欲』
普通のサラリーマン向けに50年前に創刊された男性週刊誌の理念は、50年経っても変わらないのでしょう。「週刊新潮」を真似して「週刊文春」も「週刊現代」も「週刊ポスト」も始めました。
齋藤十一は、「フォーカス」も創刊しました。「フォーカス」は廃刊しましたが、真似した「フライデー」は今でも残っています。誰も齋藤十一の功績を無視も否定もできません。
しかし、時代は変わりました。
金にも色にも名誉にも全く関心を示さない友人を私は知っています。清貧に甘んじているわけではありませんが、彼は「人とは争わず」「人を羨まず」「任を知る」態度を徹底しています。
もちろん、彼は私のように週刊誌を読みません。
私も仕事関係でなければ、読まないかもしれません。
「世の中、所詮、『女と金と権力』」と言ったのは齋藤十一です。そして、世の男性諸君は、彼に追随しました。
しかし、それは、所詮、齋藤十一の人生観です。
一方では、私の友人のように、「女と金と権力」に無縁な男もいます。
週刊誌の読者の世界は、所詮、テレビの視聴率と同じで、全人口の2割程度でしょう。インターネットも知らない、やったことがない日本人もかなりいるはずですから。
彼は私にとって理想の人物です。それが言いたいがために、今日はブログに書きました。