帯広の拙宅にも遊びに来たことがある及川君の薦めもあり、日本新聞協会が発行する「データブック」を買い求めました。
50ページ足らずの統計資料集なのですが、これがなかなか含蓄があって面白い!
例えば、2006年、国内での日刊紙の発行部数は、約5231万部あるのですが、10年前の1996年には、5355万部もあったのです。この10年間で実に、124万部も減っているのです。地方紙が5紙も6紙もつぶれていることになります。
内訳を見てみると、一般紙が4698万部から4706万部に増えているのに対し、スポーツ紙が658万部から525万部と100万部以上減っているのです。原因はスポーツ紙にあったのですね。
そういえば、電車に乗っても、特に若い人が車内でスポーツ紙を読んでいるのを見かけなくなりました。大抵は、携帯でメールをやっているか、ゲームをやっています。
総広告費も載っています。新聞広告が2006年の時点で、9986億円と初めて1兆円の大台を割り込みました。新聞業界が危機感を持っているのは、これが原因です。
テレビは2兆円。地上デジタル化で、首都圏、地方テレビ局を問わず、パイの分捕り合戦になるというのが、O君の見立てです。
2004年に、インターネット広告が1814億円に対し、ラジオが1795億円になり、初めて逆転したことが分かります。2006年は、インターネット広告は3630億円に対し、ラジオは1774億円と格差が広がっています。広告が益々ネットにシフトしているのです。
このデータブックはわずか500円。安い買い物でした。