実体よりも皮相

京都・南座
 
 やれやれ、ですよ。

 パソコンの調子が悪くて、作業途中で、プツリと電源が切れてしまうのです。
 その度に大事な時間をロスして、溜息ばかり出ます。
 電源切れが5、6回続くと文章も消えてしまい、またいちからやり直しですから。
 結局、タブレットかスマホで書き直します。

 さて、またまた、京都にお住まいの京洛先生から、冬の風物詩が贈られて来ましたので、アップします。

 …今、京都は、南座の吉例「顔見世」興行をやっていますので、その写真を添付します。
 先月30日から始まり、今月26日が千秋楽ですが、特別席は2万7千円、最低の4等席でも5千円もするのですから、とても庶民が見に行ける代物ではありません(笑い)…。

 そうですね。「高嶺の花」ですね。庶民は、なかなか見に行けませんね。

 …「四代目中村鴈治郎襲名披露」の最後を飾る公演ですが、芸能マスコミは、派手な、人気役者の市川海老蔵の弁慶、片岡愛之助の富樫が演じる「勧進帳」に、どうしても流れるようです。
 スポーツ紙、芸能マスコミは愛之助と、そのお相手の〇〇が楽屋見舞いに行き、梨園の大幹部、幹部諸氏に結婚する旨の挨拶をして回り、老舗〇〇の干菓子を持参したとか、そう言う話です(笑い)。…

  ○に入る言葉が、私には分かりません。(笑)

 …やはり、芸能界は「明るい話」は、より明るく、「暗い話」は、いつの間にか、派手にすることで、暗さが消滅する構造、仕組みになっています(笑)。折角の「襲名興行」も、賑やかな話が出てくると、どちらが主役、中心なのか分からなくなるのです(笑)。世の中とは、実体、実質、中身ではなく、皮相が持て囃されるのです(笑)。…

 「実体よりも皮相」ですか…。うーん、今の世を活写した言葉ですね。

川本三郎著「荷風と東京『断腸亭日乗』私註」

 富士山

哺下、掃苔事業を敢行せんとて、大井川渡り、駿府まで早飛脚を飛ばしたリ。
長年の夢叶ひしけるに、そこはかとなく安堵するを覚ゆ。

一昨日、川本三郎著「荷風と東京 『断腸亭日乗』私註」(都市出版)をやっと読破しました。やはり、月刊「東京人」に3年間連載され、さらに加筆したもので、初版は1996年9月5日、もう20年近く昔に出版されたものです。

でも、この本は「決定版」といえば大袈裟ですが、荷風研究では第一人者の秋庭太郎の説を否定したり、「『断腸亭日乗』は(荷風が私淑した)成島柳北の『航薇日記』の影響がある」という丸谷才一の説に賛同したり、当時入手できた全ての参考文献に目を通したと思われます。「断腸亭日乗」に挑戦するのなら、必読の入門書でしょう。

荷風といえば、今はもうあまり、読まれませんが、かつては、必読の作家として、多くの人に愛読されていました。私も、「あめりか物語」「ふらんす物語」「つゆのあとさき」「墨東綺譚」など、代表作は若い時に読みましたが、正直、あまり、感銘しませんでした。恐らく、理解できるほど、人生経験も少なかったし、何か懐古趣味的なお爺さんの繰り言のような気がしてたからです。しかし、逆に、荷風は、人生の辛酸を嘗めた中年以上でなければ、その「良さ」が分からないと悟りました。

「日乗」は、後に出版することを前提にしたのに、荷風散人は、私生活を赤裸々に綴ります。その、女性遍歴の凄まじいこと!これまで関係した女性の「データ」まで、細密に残しています。荷風散人は、偏屈なおじさんですから、人があまり行かないような陋巷や裏道やうち寂れた街を徘徊します。とにかく、毎日のように、全財産の入った鞄と傘を持って散歩します。

まさに歩く人です。理由と目的は、荷風は、独身だったので、食事を取るのに外に出なければならなかったから。そして、女性漁り(笑)。戦前は、公娼制度があったのにも関わらず、怪しげな私娼の魔窟を捜して、入り浸ります(「玉ノ井」=戦災で消滅=は、荷風が、有名にしたようなもので、太宰治や檀一雄らも通うようになった、という記述には微苦笑してしまいました)。あとは、江戸時代から、本まで出版されるほど人気のあった掃苔趣味です。これは、文人墨客の墓などをお参りすることで、荷風は、敬愛した師匠の上田敏や森鴎外らをはじめ、この本で、初めて知りましたが、江戸時代の文人館柳湾や大沼竹渓・枕山、大田南畝、荻生徂徠らの墓までお参りしています。

荷風散人は、持病を持ちながらも、当時の平均寿命としては、長生きできたのも、散歩で身体が鍛えられたせいだと思いました。

荷風は食事や喫茶で、銀座や浅草などの繁華街にも頻繁に出没します。この中で、銀座の「ラインゴールド」が出てきたので、びっくりしました。戦前、スパイ・ゾルゲがよく通っていたドイツ・バーで、ゾルゲはそこで、日本人妻となる石井花子と出会います。昭和初期なので、ゾルゲと荷風は、もしかして、その店ですれ違っていたかもしれません。

もっとも、この本の著者は、ゾルゲ事件に興味ないのか、全くこのことについては、触れていませんでしたが。

【追記】
この本で一番可笑しかったのは、「日乗」昭和4年12月7日に記された「私娼媒介所開業の案内状」の文面。

…モデルになるやうな品物も手近にたくさん御座ますから、御散歩の節お立寄り下さいまし…

悲しい出来事

夕焼け

悲しい出来事が一つ。

小生が大層お世話になった出版社の社長さんが自己破産してしまい、その社長さんは現在、行方不明だというのです。

社員3~4人のいわゆる小出版社で、戦後まもなくの設立ですから、創業も70年近い老舗です。人文、社会科学系の堅い書物が中心なので、巷間で言われる通り、学生さんの活字離れの影響でしょうか。

ふと、電車の車内を見渡すと、誰一人、新聞や雑誌や本を読んでいない。皆、スマホに夢中にになっています。

そういう私もそうです(笑)。

私の同年輩の友人二人も出版業を営んでいます。もちろん、一人か二人の零細出版社ですけど。

出版不況と言われて久しいですが、タレントさんが芥川賞を取ったりすると、200万も300万も売れる時代、世相、国民です。

何とかならないものかと思いますが、時代が、世代が、イノベーションが、何もかも、変わってしまったということでしょうか。

「007 スペクター」は★★★★

Paris

何を隠そう、とは言っても、別に隠す必要もないのですが、私は映画「007シリーズ」の大ファンで、大人げもなく(笑)小学生の時から観ております。全作を観ています。もっとも、子供の時は、映画館には行けませんから、テレビで見ていましたが。

けれど、確かに全24作を観ています。そして、細かい内容は全部忘れています(笑)。でも悲観してはいけません。また、新たに、新鮮な気持ちでビデオを観られるという特権を持つことができるということですから(笑)。

扨て、今鳴り物入りで、ロードショー公開中の最新作「スペクター」を観てきましたよ。

ジェームス・ボンド役は、やはり、初代のショーン・コネリーがあまりにも恰好良すぎて、ナンバーワンだと思いますが、6代目のダニエル・クレイグもなかなかのものです。第4代ティモシー・ダルトン、第5代ピアース・ブロスナンとハンサムが続いたので、クレイグはどう見ても、真逆(失礼!野性的と書けばよかった)。あまり期待していなかったのですが、彼の第1作の「カジノ・ロワイヤル」と観ると、何か一番ボンド役にふさわしいような、人間味を感じて、すっかりファンになってしまいました。

「スペクター」はよかったですよ。難癖つければ、もう少し短くしてもいいかな(つまり間延びするシーンがあったということ)と感じましたが、まあ満足な出来でした。最初から、荒唐無稽なフィクションだということは分かっていても、ハラハラドキドキ。どんな銃弾の嵐を浴びても007は死なないですからね(笑)。

最初の「つかみ」のメキシコの「死の祭り」(確か)のシーンは、どうやって撮ったのか、凄いアクションで度胆を抜かれてしまいました。

どう考えても、本物の祭りに潜入して撮影できるわけがなく、要するに多分、あれだけ多くのエキストラを集めたということでしょう。もしかしたら、CGかもしれませんが、とにかく「製作費をかけているなあ」と圧倒されました。

これから観る皆さんに遠慮して内容については、触れないことにしましょう。

ただ、一点だけ、気になったことがありました。それは、「食事する場面」が一つもないということです。もちろん、お決まりのドライ・マティーニなどお酒を飲むシーンはありますが、レストランが出てきても、食べ終わった後、何か食べ物を美味しそうに、もしくは淡々と食べるシーンがないのです。それに舞台となっている場所が、砂漠のど真ん中だったり、雪深い山奥だったりして、コンビニがあるわけでなく(笑)、「どうやって食糧を調達するのだろう」と思ってしまいました。

かつての007シリーズも食事のシーンは出てきたでしょうか?全作観ても、私は忘れています。読者の皆さんの中には小生より「マニア」がいることでしょうから、コメントでご教授ください。

最後に、ボンドガールは、昨年観た「アデル、ブルーは熱い色」に主演したフランスの女優レア・セドゥーでした。彼女がボンドガールに抜擢されたというゴシップ記事を昨年読み、是非観たいと思っていたのですが、やはり、良かった。ボンドガールにピッタリでした。

007シリーズが続いているのも、product installation(確か)と言って、車や時計などの小道具に製品を忍ばせて、「宣伝費」として莫大な製作費の穴埋めをしているからでしょう。今回もボンドは、オメガの時計に、トム・フォードの高級スーツをばっちり決めてました。あ、宣伝の尻馬に乗ってしまった!(笑)

儲かる成長産業

the bigining of the world?

私の最寄り駅の近くに、半年以上前から建設していた建物が完成して、昨日、そのお開きパーティーを派手なタレントさんを呼んで、盛大に執り行われていました。

その建物は、豪華絢爛といいますか、アールデコ風で、正直言えば、成金趣味のグロテスク(笑)。「一体、何が建つのだろうか?宝石店か何かなあ?」と思っていたら、完成して吃驚。何と葬祭式場だったのです。

テレビでもCMを流しているあの有名な「チェーン店」です。

私も、そりゃそうだろうな。今時、非正規雇用が4割を超えて、結婚したくても結婚できない。それに比べて、有名無名関係なく、お金持ちだろうが、貧乏だろうが、人間、確実に死にますから、結婚式場より、こんな堅実な商売はない(失礼!)

今は、高齢社会で、「予備軍」が沢山余っていますからね。成長産業です。

話は、変わりますが、私が通勤で利用している某鉄道線は、春先まで、車内の電灯が、福島原発事故の影響で、「半分」しか、点灯していなかったのに、いつのまにか、全部の電灯が点灯しているのです。私の住む地区は、辛うじて、原発は再起動していないんですけどね。

理由は、分かりませんが、原発がなくても、大丈夫だということでしょうか。それとも、日本人は忘れやすい民族だということなのでしょうか。

アクセス数の件

 パリ

「ブログ教」様 早速のコメント、有難う御座います。

アクセス数のご要望でしたので、早々に「訪問者数」を左隅に設けることにしました。ただし、順位は分かりません。無料版のせいか(笑)、ランキングは非表示になっていて、主宰者だけは見られることができます。

もし、順位がお気になるようでしたら、たまに、下のようなランキングをコピペすることにしましょう。ただ、あんまり正確ではないそうですよ(笑)。

あと、「訪問者数」は、ある人が、渓流斎ブログ内で、ページを移動したりするだけで、その度に「ページビュー(PV)数」が増えてしまいますので、ご注意ください(笑)。

◆過去1週間の閲覧数・訪問者数とランキング(日別)

日付       閲覧数  訪問者数  ランキング

2015.12.05(土)  330 PV  89 IP  11016 位 / 2330798ブログ
2015.12.04(金)  184 PV  75 IP  15488 位 / 2329995ブログ
2015.12.03(木)  128 PV  70 IP  14322 位 / 2329194ブログ
2015.12.02(水)  159 PV  74 IP  13567 位 / 2328366ブログ
2015.12.01(火)  138 PV  67 IP  15833 位 / 2327517ブログ
2015.11.30(月)  109 PV  60 IP  20940 位 / 2326801ブログ
2015.11.29(日)  190 PV  81 IP  11569 位 / 2326077ブログ

渓流斎ブログ再開の謎

新都心

渓流斎ブログを再開して数週間。人間、欲深いもので、「かつて」の読者の皆さまにもう一度、目を通して頂きたいという欲求にかられてしまい、他人様の迷惑顧みず、「引っ越し」の連絡をさせて頂いております。

「かつて」の渓流斎ブログは、何処に消えてしまったのでしょうかね?その理由については、何度か御説明していますが、しつこいようですが、繰り返します。

この夏、「疾風怒濤」の諸般の事情がありまして、身辺整理をせざるを得なくなりました。特に金銭的に。そこで、殆ど全く使っていなかったgooの有料メールを解約したところ、ブログまで消えてしまったのです。

後から、「規約」を読んでみましたら、ほんとに小さい細かい字で、「ブログも消滅する」と書いてありました。

でも、あの、300万アクセスになろうとしていた渓流斎ブログは、何処に行ってしまったんでしょうかね?あのブログは、文字通り、小生の「安否確認情報」になっていたので、多くの皆さまには、御心配と御迷惑をお掛けしてしまいました。

最初は、うまずいめんくい村の赤羽彦作村長のお勧めで、F社のブログで再開しましたが、F社の場合、写真のバイト数の制限があり、何と言っても際どい宣伝がポップアップしてくるので、書きづらかったのです。

そこでまた、このgooブログに戻ってきたわけです。今回は無料版ですが…(笑)。

「サクラ」行為に励んだ結果(?)、早速、色んな方からコメント戴き、有り難うございました。

どなたか、全く想像もつきませんが、というのはウソで、あの人かな、この人かな、と思われる方が、コメントして下さり、景気づけになっております(笑)。ま、皆さまも、渓流斎ブログで遊んで下さい!

改めて、御礼申し上げます。



慈善団体のからくり

 ロンドン

私は絶対にやらない(笑)「フェイスブック」の創業者のマーク・ザッカーバーグ氏が、保有する自社株の99%を「社会貢献活動」のために寄付するという美談が話題になりました。何しろ時価総額約450億ドル(約5兆5000億円)ですからね。見上げたものです。

米国では、このような「寄付」行為は、富裕層の間では当り前のようにみなされています。一番有名なのは、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏が設立した「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」で約5兆円の基金を集め、世界100カ国以上で感染症撲滅や教育資金に使われているそうです。

あのウォーレン・バフェト氏も社会貢献活動に寄付する運動をはじめ、マイケル・ブルームバーグ前NY市長らも賛同しているそうです。

とても、素晴らしい美談です。あまり寄付行為をしたがらない日本の大金持ちの人々には見習ってもらいたい、と思っていました。

と、「過去形」で書きました。

ザッカーバーグ氏の美談を聞いて、私は最初から「何か、胡散臭いなあ」と、確信していたのです。一般紙の報道では、「米国では寄付行為は税控除などの優遇措置がある」という背景を簡単に触れていましたが、これだけでは足りない。何かもっと詳しいことを知りたいな、と思ったところ、ありました、ありました。

あの超有名な長谷川豊氏のブログ記事「Facebook創業者のM・ザッカーバーグ氏の寄付は「いい話」でもなんでもないという現実 」です。

なるほど、この記事によると、(あの苫米地氏の説ですが)米国では相続税が40%も取られるため、もし、仮に万が一のことが起きたとき、生まれたばかりの娘さんは2兆円の相続税を払わなければならない。しかし、「慈善団体」を設立して、夫妻や娘がその団体の理事なり、役員になれば、5.5兆円まるまる自分たちのままにはならないが、運用次第では、年間たとえば2%の利益が出れば、それだけで、毎年1000億円以上の大金が転がり込んでくるというのです。

ま、そういう「からくり」だったということですね。大金持ちがそんなに気前がいいわけありませんよね。

でも、普通なら、年間1000億円も使いきれませんよね?

いずれにせよ、「慈善活動」「社会貢献」といっても、「節税対策」だったとは…。この説には十分納得してしまいました。

圧力に屈したTBS?

 きゃふと

昨日の12月3日付、天下の「日刊ゲンダイ」デジタル版が「TBS圧力に屈するのか?NEWS23岸井氏『降板説』の真偽」というタイトルで報じています。

「日刊ゲンダイ」←こちら

これによると、何やら、安保法に反対するメーンキャスターの岸井成格氏(毎日新聞OB)が、「政治的圧力」で降板させられるという話です。

日刊ゲンダイに言わせると、「このまま岸井氏が降板すれば、TBSは完全に“死んだ”ことになる。」と断言しています。

世間では、色んな人の意見があるとは思いますが、私も、このゲンダイの意見には賛成ですね。そもそも、テレビ局は、放送法によって束縛されているとはいえ、少しでも、時の政府と違う意見をいう出演者を降板させていけば、憲法で保障されている「表現の自由」や「言論の自由」が蔑ろにされることになるからです。

こんな現状では、北朝鮮やロシアのテレビを日本人が批判できなくなりますよ。そう思いませんか?日本は独裁国家じゃありませんから。

笑ってしまったのは、岸井氏の「後任」に朝日新聞特別編集委員の星浩氏が内定しているという噂。「安倍政権寄り」の星氏は来年定年で、同じく70歳定年で辞める朝日OBの早野透・桜美林教授の「後釜」になる予定だったのを、キャスター就任を理由に、教授のポストを断ったというのです。

これで、私立大学には新聞社OB向けのポストがあるということが分かります。

そう言えば、N協会もJ大学に「ポスト」がありましたね。

あ、赤坂の放送局の話でした(笑)。

私はあまりテレビは見ない方ですが、若者のテレビ離れが進んでいると言われます。だから、CXが赤字に転落したりするのです。

いずれにせよ、安倍政権発足以来、我が国日本は、完全に潮の流れが変わったと思います。国民が投票したからですね。もしくは、多くの若者が投票しなかったからですかね?

ただ、昨年12月の衆院選では、自民党の得票はわずか48%と半分以下だったにもかかわらず、「小選挙区制」のおかげで、議席占有率では76%も占めたことを思い出してほしいです。

せめて、ブログで、政権に反対する意見を書き込んでも「潰されない」ことを願うばかりです。

貧乏は悪か?


新京

諸般の事情が御座いまして、小生も将来「下流老人」になる可能性がなきにしもあらずですので、今から節約モードに入っています。

最近、(最近ですが=笑)、大きなモノは買っていません。今年の夏は物欲がまるっきりなかったので、食事をするか、寝ることぐらいしかすることがなく、お金もほとんど使いませんでした。

将来のことを思うと、どうも悲観してしまいます。それほど年金も出ないので、何か仕事をしなければなりません。しかし、今さら「力仕事」もできないので思案中です。

節約モードとは、なるべくモノを買わないようにすることです。広告代理店の方がこのブログを読んだらさぞかし、怒りにかられることでしょうね。最低の食料品は仕方ありませんが、服とか、遊興費は抑えています。あ、これは、身内の大ニュースですが、私はお酒が全く呑めなくなってしまいました。

あんな飲んだ暮れて、痛飲して、暴漢に襲われていた渓流斎も実におとなしくなりました。

本もあまり買わなくなりました。「買えなくなった」という言い方が正しいです。

仕方ないので図書館で借ります。今は便利で、スマホでもさっと予約できます。しかし、世間の皆さんも考えることは同じで、ちょっと、新聞に広告が出るような本には、予約が殺到します。20番目だと早ければ3~4カ月ぐらいで届きますが、200番とか300番目となると、1年半とか2年近くかかるので、予約していたことさえ忘れてしまいます(笑)。

最近のマスコミには、「誠備グループ」の加藤さんや、村上ファンドの村上世彰さんとか昔懐かしい名前が頻繁に出てくるようになりました。村上さんの頭は真っ白になって随分老けた感じですが、優秀な娘さんをつかって、「好成績」を挙げているようです。

村上さんの一番印象に残る名言(?)は「金儲けは悪ですか?」(確か…)です。村上ファンド事件(インサイダー取引)は2006年ですから、もう10年近い昔なんですね。忘れた頃にまたマスコミに浮上するとは…。

今日は何を言いたいのか?まとまりがない文章でした。村上さんに倣って、「貧乏は悪ですか?」とでも言い残しておきましょう(笑)。