「月のつぶやき」

 

脳に障害を持って生まれた日木流奈(ひき・るな)君の著作「月のつぶやき」を読んでいます。

 

10歳になるかならないかの若さで人生を悟ってしまった感じで、末恐ろしい才能を感じます。まさに、ジャン・コクトーの言うアンファン・テリブルです。

 

この本の中に次のような一節があります。

 

「あなたはまず、自分自身の今の状態が全て完璧であることを知るのです。

 

たくさんの出来事、たくさんの思いを経て今のあなたができたのですから。

 

そこに言い訳や正当化や評価を持たせず、ただすべてを受け入れるのです。

 

すべてはそこから始まる気がします。

 

自分が特別だと思ったり、何か役割があるという使命感に燃えたりしても、何の役にも立たない自己満足であることを知らなければなりません。

 

使命感なども持たなくても、みんなその役目を十分に果たしているのですから」

 

うーん、どこかで聞いたような話でした。。。