不思議な体験5

「不思議な体験」の続きです。5月26日以来です。何でこんなに間隔があいたかについては、徐々に説明します。前回はこう書きました。

『室岡さんが、最終的に行き着いた所は、パキスタンにあるフンザという村でした。ここに、100歳近い老人がゴロゴロしていて、しかも矍鑠して、簡単な農作業にも従事している。

室岡さんは、フンザの村人たちが、なぜ、長生きできるのか、調べてみることにしたそうです。』

こうして、室岡さんは、村人がなぜ長生きするのかー。その秘訣が「水」にあったことを突き止めたのです。

いわゆる「フンザの水」と言われ、1960年代から欧米でも注目されてきました。

しかし、その室岡さんの説に、真っ向から反対する意見の人が、最近になって私の目の前に現れたのです。その人は、ある大学のヒンドゥー(インド)学の教授で、その道の権威です。カースト制度に関する著作など、何冊か一般向けに本も出している人です。

この人とは、いつぞや書いた「マリー・クレール」の生駒編集長の講演会の後の2次会で知り合いました。早速、この「フンザの水」の話を向けると、彼は「そんな話はデタラメで、全く学会では認められていない。1960年代にレニー・テイラーという人が、フンザを不老長寿と健康の秘境の地として売り出したのが始まりで、そもそもフンザには戸籍もないので、本当の年齢が分かるわけがない。要するに、全くの作り話で出鱈目だ」と全面否定するのです。

これには、大変困ってしまいました。世に言う、とんでもない話を捏造して、健康食品を売りつけたり、治療と称してわけの分からない施術をほどこして大金を巻き上げるーいわゆるインチキ商法ではないかという疑念が生じたからなのです。

そこで、室岡さんにメールで問い合わせることにしました。しかし、待てど暮らせど、なかなか返事が来ない。

諦めかけた頃、そう昨晩、やっと彼からメールの返事が来たのです。

つづく